あとがき。

 ………は〜〜〜終わった。
 よーやくなんとか辛うじて、東京魔人学園外法帖、緋勇龍斗×風祭澳継作品が終了いたしました。足掛け……三年半にもなるのか!? うっわすげ。我ながらよーここまで引っ張ったなぁ……楽しみにしてくださっていた方、本当に本当に申し訳ありませんでした。
 今回は全然書けないというほどではありませんでしたが、それよりもプレッシャーがけっこうありました。2005年十二月現在で先日連載を終了したDQUのラストを書いていた時にも思ったことですけど、長々引っ張った連載のラストってけっこうしんどくありませんか? どうですかみなさん。
 いやそりゃもちろんずっと暖めていたラストを書けるという点では嬉しい。とってもね。でも自分の腕は自分の理想通りの文章を紡ぎ出してはくれないのです。長い間暖めて暖めて大切にしてきた分、理想と現実のギャップに苦しむことがたびたび。ノって書けるなら最高なんですけどねー。
 ま、要は腕を磨けってことなんですけどね。くだらない愚痴です、お許しくださいませ。

 しかし今回はそれよりも謝るべきことがあるのでは? と思われた方々すいません。全て自分が悪いのです。
 一気に五十年経たせちゃってすいません、結婚させて子供や孫まで作らせちゃってすいません、子供と孫のカップリングまで匂わせちゃってすいません(アレ? それはいいのか?)。でも自分としてはずっと考えてきたラストなんです、これでも。
 外法キャラには子孫が剣風で活躍する、つまり子供を残さなくちゃならないって縛りがあるでしょ? 兄弟親戚が子供を残すっていうパターンもあるけど(京梧とか実際にそれだし)、自分としてはそれはなんか反則っぽい感じがしてしたくなかった。というかこの二人に子孫を残させてやりたかったのですよー。剣風や双龍で外法の彼らの子孫を活躍させたかった。
 自分ホモスキーでありながら子孫スキー……好きキャラが子孫を残しそこからまた物語が始まるっていうの大好きっ子だったりするのですよ(なのでついついファンタジーでは男同士で子孫を残せるという力技をやりがち)。だから龍斗と澳継は結婚させたい。女と。
 となると二人には一回喧嘩別れをしてもらわねばならない。そして長い離れ離れの時間があって、また再び巡り合うのだよ! 数珠のご利益と愛の力で! おおきれいにまとまってるやんけ!
 そんな発想でこういう話になりましたです。ジジイ同士のセックスっつーのはさすがに難しいと思いますが、そこはやはり黄龍の器の龍脈パワーで。フィクションって素晴らしいですよね。キモいと思われた方すいません、でも自分壮年でも萌えられる質なもんで。ジジイ龍斗もジジイ澳継も、それはそれで愛せるのですよ。そりゃ若い方が好きは好きなんですが。
 でも実際ジジイになった二人の口調は悩みました……さすがにまんまじゃおかしすぎるし変えすぎたらこの二人って感じしないし。
 結局特徴を残しつつ落ち着かせたつもりではあるんですが……おかしかったらすいません。
 あと、子供と孫のカップリングなんですが……この二人は(子孫と話の流れの関係上)お互い意識しあいつつも口には出さずに親友関係を続けていくという線でひとつよろしく。お互い心のベクトルは向き合っているのに口には出さないし出せない。うああそういうのはそういうので萌えだー! でもこの二人は絶対仲良しにさせたかったの! 龍斗と澳継の子孫が仲悪いなんてやだもん……もんもん……。
 それと双龍では風祭家に陰陽双方の武術が伝わってるっぽいし、剣風でも緋勇家に双方伝わってるらしい感じしたので、いっつも横で戦ってて自然に習い覚えた相手の武術をも伝えたということをこの二人に実証させたかったというのもあります。
 とにかく。三年半という無駄に長い時間をかけて、ようやく外法帖連載終了いたしました。
 これも応援してくださった皆様のおかげです。もう三年以上前のゲームを変わらず愛し続けている方も、お目当ては別だけどなんとなく読んでみた方も、自分の書く外法帖小説が好きだと思ってくださっている方も(お待たせしまくって本当に本当に申し訳ありません)。読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。外法帖作品を書けて自分は楽しかったですし、書き終えられてとっても嬉しいです。

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