あとがき。

 いやー……あははは、参りましたねー……鴉主ですようっかり。
 なんつーか……今読み返してみたらこれってかなり変な小説ですね。話の進みが早すぎ。感情移入する暇がない。鴉室に恋する理由にも説得力がないし。鴉室がなんでキスしたのかとかもわかんない人がいるんじゃないかな。
 ……自分は書いてる時かなりノって書いてたんですけど。
 自分としては鴉室に恋してるのがわかってるから話はどんどん先に進む。でも読み手としてはまずそこから感情移入しなくちゃなんないんですよね。自分勝手な小説を書いてしまいました。反省。
 ……でも後悔はしてません! 書いてる時とっても楽しかったから!!

 えー、この小説は、サーチエンジンの紹介文とかには書きましたが、九龍妖魔学園紀の鴉主&夕主小説の第一弾なんです(これにはまだ夕薙出てませんが……)。
 九龍についてはTALKで語ってるのでここで改めて書くようなことはないので、ここではなぜ鴉主&夕主なのかということを少し。
 ……サーチエンジンに書いてある通りです。
 つっても見てない人も当然いらっしゃるでしょうから説明しましょう。自分が鴉室と夕薙に惚れてしまったからです! ……一言。
 いやーなんつーかねェ、自分最初は九龍やっててこりゃ友情オールキャラ萌えだな、と思ったんです。かわゆい高校生どもが仲良く学園生活を送る青春群像、そーいうのが萌えで燃えだな、と思ってたんですよ一周目は。どいつもこいつもかわゆい奴らばかりでしたがカップリング的にキター! という感じはなかった。
 それが。一周目クリアしてしばらくして。なぜか……気づいたら鴉室に惚れてたんです! 鴉室の顔を見るとなんか幸せな気分になったりしちゃって、あのヒゲグラサン面がいい男に見えてきちゃったりして、鴉室のことを考えるとときめいたりしちゃってたんですー!
 しかも同様の症状が夕薙に対しても時間差で訪れて……双恋状態に陥っちゃったりしたんですー!
 なんていうかな、萌えって感じじゃないんです。かといって燃えでもない。なんつーかまさに恋って感じで(痛ッ)。可愛いって言うなら他のキャラの方がずっと可愛いと思うし(いやこの二人もかわゆいと感じることはあるのですがそれはまさに恋的あばたもえくぼ的かわいさというか)、萌える台詞を言ってくれるわけでもありません。ですがこの二人は九龍の中でただ二人(あ、千貫さんも入らなくもないかも)、自分のリビドーをぐりぐりと刺激するキャラなんです!
 つーか、ぶっちゃけ抱かれたいと思う二人なんです!(激痛ッ) うわー痛いオタクだー。
 でも正直な感想。例えば巷で一番人気と言ってまず間違いないであろうアロマこと皆守。自分もあいつは好きですが、あいつと絡めと言われたらはっきり言って嫌です。キモいもん(自分にとってきゃつは親友キャラなので。家族と絡めと言われてるようなもんです)。
 他のかわゆいと感じているキャラも、正直ハグとかチューとかセクハラとかで十分な感じ。それ以上は恥ずかしかったりそういう感情を抱くにはきれいすぎたりして手を出したくない気持ちです。
 でも鴉室と夕薙は。好きなんです惚れてるんです抱かれたいんです。キスしたい押し倒したいと思うんです! つまり作中の葉佩の反応はほぼ全て自分の反応そのまんまなんです! うわーマジ痛ー!
 しかもなにを捨ててもいいと思うほど強烈な情熱じゃないのがまた本物ぽくてやな感じ。作中に書いてある通り、可愛いとか大切とか思うのは他のキャラなんです。でもこの二人にはときめいて、そんでそれなりに大切に思うんですよねー。うわあ自分にはこんな性癖があったのかと。わかってもあんまり嬉しくありませんが。
 ラスト辺りにもそういう感情が滲み出てます。実は今回この二人をヤらせるつもりじゃなかったんです。キスどまりのつもりでした。ラストは鴉室のために葉佩がカツ丼を作るシーンで〆ようと思ってたんですよ。
 それが鴉室に抱きつかせてたらなんかモーレツに鴉室にキスしたくなっちゃって。キスしたら舌も絡めたくなっちゃって。そしたら鴉室もやっぱりねちっこいキスを返した上その気になっちゃったみたいでー。
 でもさあ! 普通ヤるでしょあの状況なら!? 確かめたわけじゃないけど相手がこっちを好きかもって状況で、自分も相手のことを好きで二人っきりの部屋で抱きつかれてキスされたら押し倒すでしょ!
 そんで押し倒されたら乗るでしょやっぱり。まだ告白もしてなければ恋を自覚したのが昨日の上にキスもまだ二回目だとしても! ……年取ると話の進みが早いっていうのは本当だよねぇ……。
 まー非常に痛い上に小説としての質は褒められたもんじゃない作品だとは思いますが、自分はとりあえず満足してます。これからも鴉室と夕薙にときめいている間は小説を書くでしょう。
 ときめかなくなったらすっぱりやめます。この小説は自分のリビドーのままに書きたいと思うので。
 ……こういうのって小説書きとしては下の下なんでしょうねぇ……でも自分はたまにはこういうのもいいんじゃないかなと思ってたり。

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