あとがき。

 いやーはっはっは、バカップルですねー。
 つーか勝手にやってろって感じ? 最初っから最後までいちゃこらいちゃこら、思わず殴りたくなるようないちゃつきっぷり。自分は書いててけっこう楽しかったですけどね。
 でもそれ以上に楽しかったのが皆守いじめ。のろけを聞かせセクハラし、隠してない小説でも手を変え品を変えいたぶることができて、とっても楽しかったです。
 ……い、いや別に自分は皆守が嫌いなわけじゃないんですよ? ただなんつーかまああのラストやらやたら優遇されてるところやらいろいろ複雑な思いがあってあの余裕面を見ると「うらぁ!」とか言いつつダメダメパンチを三セットほど叩きこみたくなってしまうだけで。
 でもさー、皆守ファンの人はたいてい皆守に対して愛憎半ばしてる感じなのに、どーして皆守を思いきりいたぶったりしてくれないんでしょうね? 自分はあいつに対しての仕返しは相当きつくなってしかるべきだと思うんですけど。
 そんな思いを込めて自分は皆守を本気で泣き入るまでいじめてみました。隠してない小説でもこっちでもね。あー楽しい……カイッカン……またいたぶろう……(例の件ではもういじめないとか言ってますがそれはもういじめないって意味じゃ全然ありませんからね)。
 それと、皆守はですねー、別に葉佩を恋愛感情で好きなわけじゃないんです。抱きたいとか抱かれたいとか思ってるわけじゃない。
 でもとっても特別で大切な存在なんです。守ってやるなんです。そんな彼が鴉室に葉佩をさらわれて(別に狙ってたわけじゃないんですが)どう思ったかは想像に難くありますまい。
 そりゃもーすっげーショックですっげー腹立ったと思いますよ。でも葉佩はしれっとした顔でのろけて、最後には堂々と自分の覚悟を語ったりする。
 ああもう自分には止められないんだな、と諦めたわけです皆守は。最後のじゃあなはある意味決別の言葉なんです。
 でも諦めたつもりで諦めきれず未練たらしく葉佩の周りをさまよって、また被害を受けたりするんですけどね。煮え切らない奴です。
 つーかマジで煮え切らなさすぎだよ奴は! 自分隠してない更新での皆守いじめ小説で皆守を前向きにさせて一人でも歩いていけるようにするつもりだったんですけど、こいつどーやっても前向きになんないんですもん!
 ひねて拗ねて嫉妬してそのくせ素直になれずかといって諦めることもできずうじうじうじうじ、最終的にたどりついた結論があれですからねー。半分諦め入ったみたいな後ろ向きな。本気でいい加減にしろよと。あれでも精一杯前向きにさせようと頑張ったんですよ〜……でもうちの皆守はああいう思考しかできなかったみたいです、ったく。
 多分葉佩は皆守のそういう感情に気づいていて、すっげー面白くなく思ってるでしょう。かといって簡単に変わるわけがないのも承知しているので、しょうがねーなーと思いつつできるだけはそばで見守ってやるつもりでいるわけです。憂さ晴らしにいじめながらね。
 ひどいっちゃひどいですがアロマの駄目っぷりに比べりゃ可愛いもんだと思う。ま、素直なアロマなんて気色悪いだけだからいいですけどね。
 ついでに響&夷澤小説の話もしときましょうか。あれ実は別の話だったんですよ。響に対するフォロー話と夷澤セクハラ話。
 自分は響が方々で嫌われているのがどーにも可哀想、というかそんなに嫌わなくてもいいじゃないかと納得がいかず(いや自分も響が大好きなわけじゃないんですが自分の経験から邪険にできないの)、響はそんなには悪くないよと主張したかったわけなんですが。考えているうちにこの二人の話くっつけられるんじゃないかな、と。対比にもならんこともない。響に対する優しさと夷澤に対する可愛がり方。夷澤は可愛いですからねー、ちょっかい出すと反応が楽しい。
 と言いつつ自分が書きたかったのは葉佩の夷澤に対するセクハラ愛なんですけどね、あはー。

 いやいかんいかんこの小説は鴉主だ。鴉主の話をしましょう。
 えー、自分はですねー、鴉室をはっきり言って超ヘタレだと思っております。
 いやそりゃ大人でオヤジで攻なんですが、実は(うちの)鴉室はすっげーヘタレなんです。抱きつかれたらいきなり押し倒しちゃったりしてますが、あれは照れ隠しみたいなもんです。真正面から葉佩の感情に答えられないから寝技でごまかしたんです。したかったのも本当ですけどね。
 鴉室はかなり本気で、それこそ仕事も何もかも捨てちゃってもいいかな、と一瞬思っちゃうくらいには葉佩のこと好きなんですが(捨てませんけどね。良くも悪くも大人だから)、それをちゃんと真正面から表せない。もし拒否されたら、とか裏切られたら、とか迷惑だって嫌われたら、とか傷つくのが怖くて好きだも愛してるも押し倒してる時にリップサービスみたいにしか言えないいくじなしです。
 それは鴉室が自分をすっかり汚れてるとか思っちゃってて、今までの相手とはまったく違う葉佩をちょっと過剰なくらい眩しく思ってるせいでもあります(本人がもとからヘタレなせいもあるけど)。だから手を出すのはやめておこうと幾重にも予防線を張って、恰好つけて軽くちょっかい出すだけでさよならしようと思うんですが、ヘタレだからそれも貫き通せず行く場所がなくなるとふらふらと葉佩のところに行ったりしてしまうんです。
 そんで葉佩に自分が大好きだって示されて誘惑に負けて押し倒すわけですが(普通するでしょ、あの状況なら)、鴉室はヤっても内心葉佩の気持ちは勘違いと言うか思いこみというか、恋じゃないんだろうなーと思ってます。少なくとも自分と同じ重さの想いではないと。自分はその勘違いと優しさにつけこんで葉佩を抱いたんだと思ってます。
 だから鴉室は今幸せでもあるんですけど、かなり辛くもあるはずです………。
 ……っあーもう鴉室可愛いなぁーっ! 自分で書いててなんだけど鴉室マジ可愛いですよ! 結婚は嫌だけどつきあいてぇーっ、わしの恋人になってくれー(痛ッ)!
 こういうのも自キャラ萌えというんでしたら自分かなり寒い奴ですが、まあいいでしょう。小説はもとより公開マスターベーションだ。
 そーいうわけで(どーいうわけだ)あと一回はいちゃつきやっとけカップルを書いて、鴉室の方の気持ち……はどうしようかな、書こうかな。それはまだ未定としてそれからちょっと波乱を起こさせるつもりです。……すいません夕薙が出てくるのはそこからだ……。
 まあなんつーか、自分の好きな非常にボーイズラブくさい展開ができるシリーズなので(自分はエロよりこういうラブくね? みたいなのが好きなのよー)、うきうきと書き進めるつもりでは降ります。これまでのネットボーイズラブ小説の読書経験を活かすぜ!

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