あとがき。

 は〜〜〜〜………やっと書けた。
 いやすいませんのっけから愚痴っぽいことを。でも前作から間が空いたという意味でも、時間がかかったという意味でも、疲れたという意味でも、本当にやっと書けたという感じなのです。
 この作品は、お読みになればわかる通り当サイトのDQ4作品の中では時系列的に最後に位置するものなわけですが(そして発表するものとしてもこれで最後の予定)、最後の作品として当サイトのDQ4登場人物の来し方行く末を描くために、そらもーひたすらにイベントを詰め込みまくったため、お話としても詰め込みすぎでやたら忙しい、書く側としても疲れるというまいった作品になってしまいました。
 でもまぁそれでもなんとか書けたので今ではほっとしてますけど。とりあえず書いておきたいと思うことは全部書けたし。
 出発点は『ライホイに子供を作ってもらいたいなぁ』という想いなんですよね。普通男同士のカップルには子供がいませんが、世界観がファンタジーな上に母となるホイミンはホイミスライムから人間になった男、子供を産む器官ができたってなにも不思議はありません。
 それにライホイって子供がいても違和感ないしー、仲よし家族してもいいかもとか思うしー、それにこの二人の子供ができたらライホイスキーとして嬉しいしー、ということでライホイの妊娠&出産を書きたいなー、とは思っていたのですけれども。
 それがDQ5へ繋がる鍵となるのでは、と思い始めたのはあるDQサイトさまで見つけた『DQ5の主人公はライホイの子孫』という説。これを読んだ時はうおおぉぉと思いましたよ。確かに! とうなずきまくりました。魔物を仲間にする能力の元は魔物の血だとしても全然おかしくないじゃない! とね。
 で、そっからちょっとだけ想像を膨らませて、トルネコの大冒険3でポポロが魔物を仲間にできたということも考え合わせて、ライホイ息子とポポロ娘が結婚してグランバニア王家の始祖となる、というネタを考えついたわけです。
 自分はDQ5を書いた時から、サントハイムとかのあるDQ4世界は旧大陸群、DQ5世界は新大陸群として別個に存在している、と書いてあったので(『戦いは遊びじゃすまないぜ』後編とかに)、DQ4の時代に新大陸群ができて、そっちへ開拓のため人が移っていった、ということにしています。なんつーかね、その、サントハイムとか4にあった国々を全部滅ぼしたりはしたくなかったのでね。
 で、そんなことがあるならトルネコが黙っちゃいないだろうとか、テルパドール作ったのは普通に考えてミネアだよなぁとか、やっぱルドマンの祖先はトルネコだよなぁとか考えて、DQ4の終わりを考えていったのでした。
 ですがなんつーか、こなしておくべきイベントの数が多すぎて本当疲れた……なんというかイベントの詰め込みすぎはよくないというのが実感できましたわ。まぁ今回の場合他に方法が思いつかなかったのだけども。
 ちなみに、もしかしたらクリアリを成立させたことに疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが……自分、実は自分のアリーナは最終的にはクリフトとくっつくだろうと思ってたんです。だいぶ前から。
 なぜかというとですね……なんというか、自分のアリーナってもう恋愛に対して興味持てなくなっちゃってるので。でも結婚して子供は作らなくちゃならない。アリーナも家族はほしいという気持ちはあるはず。だったら誰か、と考えてみたら、一番身近で家族のような男性、つまりクリフトが一番アリーナにとっては楽なんじゃないかなー、と思えてしまったのです。
 でもクリフトにはそういう考え方はものすごく失礼だなーと自覚はしてるので(なにせ恋されてる相手に「恋はしないけど結婚しよう」って言うわけですから)、アリーナも自分からは言わないようにしようと考えてはいるんですが、自分を好きだけど諦めるために離れよう、とか言ってるのを聞いてああもうこりゃ結婚しちゃった方がクリフトのためにもいいな、と思って申し込んだわけなのでした。
 でもこの二人はなんだかんだで仲睦まじい夫婦となります。なにせ子供の頃から家族同然に生きてきたわけですし、お互いにお互いのことをよく知った上で好きなわけですから。アリーナに恋愛感情はないけれども。
 ともあれ、自分としては一応ライホイの終わり、DQ4の終わりをきっちり描いたつもりではありますが、果たせていなかった場合は申し訳ありません。
 ライホイはたぶん永遠に好きだと思いますが、とりあえず作品としてはこれで終わりのつもりです。これからもライホイの上に幸せがありますように〜と祈りながら書きましたので、楽しんでくださると嬉しいです。

戻る   隠し小説topへ