あとがき。

 えー、突然の隠し贈答品更新で驚かれた方もいるかと思いますので、軽くこの作品ができた経緯をご説明いたしたく思います。
 この小説はリンクさせていただいているサイト、『雨上がり☆AfterSchool』の看板息子くんの一人、山田次郎くんの小説です。
 実はですね、自分、半年ちょっと前に『雨上がり☆AfterSchool』の管理人である木元ハジメさんに依頼をされてたのですよ。『雨上がり☆AfterSchool』はショタイラストサイトさんで、総勢十四人もの可愛い看板息子くんがいらっしゃるのですが、その中の何人かの小説を書いてもらえないか、と。別に締め切りは設けず、好きに書いてもらっていいから、と。
 以前から何度もイラストをいただいたりしてお世話になっていた木元さんのご依頼ですから自分も二つ返事で受け、ちまちま書き進めていたのですが、書いてたら(自分にしては珍しく)どんどんノってきて、ご依頼から二ヶ月ちょいでなんとか全部書き上げることができました。
 いやだって自分ショタコンなのにもかかわらずショタっ子の純粋な恋愛話ってほとんど書いたことがなかったのですよ! このサイト基本二次創作サイトですから、自分の好みのショタっ子が出てくる作品ってだけでまず相当限定されますし、それに自分ゲームの二次創作が多いんで、そういうのだと語られてない世界設定とか捏造しつつ連載の冒険ものとかになっちゃうことが多くて。
 なので自分の超好みなショタっ子の恋バナを書けるというのはそれだけで楽しく幸せな作業だったのです。まぁもちろん途中で詰まったりもしましたけどね、自分のやることですから。
 主人公の山田次郎くんは(この作品の横に書いてある『主人公イラスト』からその内気な可愛らしさがイラストとして描かれているページへ飛べますが)、『見栄っ張りだが気が小さくて優柔不断。頼まれたら断れずに、引き受けてからぼやくタイプ。でも真面目だからやっちゃう健気さん』というのが性格設定でした。そして木元さんは『生徒会の先輩とかに無理難題言いつけられてお仕置きされるエッチが見たい』みたいなことをおっしゃられたんですよね。
 初めてイラストを見た時から次郎くんに惚れ込んでいた自分としては、そこからいろいろと想像を広げずにはいられませんでした。無理難題を言いつけられてそれができなかったらお仕置きって体育会系っぽいよな。マッチョな相手だったら次郎くんの怯え度がさらにアップしておいしいかも。じゃあラグビー部部長とかどうよ、体育会の会長で生徒会庶務の次郎くんに目をつけて絡むの。そんで本人はアピールしてるつもりなんだけど次郎くんはいじめられてる意識しかない、よし決定! というようにするすると設定も話の流れも決まってしまい、そこに向けて自然と筆が進んだのです。
 まぁ話としてはお約束〜な感じなんですが、自分としてはそういうベタベタなお約束的展開を望んでいたので(サービス的にも)いいかなと。ベタなすれ違い&仲直りといちゃつきをニヤニヤしながら書かせていただきました。
 あと個人的に楽しんでかけたのが茂兄ちゃんですね。こういう俯瞰した立場から主人公たちを助ける脇役大好き。なので完全にオリキャラなのにもかかわらず次郎くんとけっこういちゃつかせちゃいましたよ。
 お相手の勅使河原を強引でいじめっ子体質なエロゴリラにしてしまって申し訳ない気もしますが、ちゃんと甲斐性はある男としては書いたつもりですし、それに次郎くんみたいな優柔不断っ子はこういう強引なタイプに引っ張り回されたり強く求められることに幸せを感じちゃうタイプなんじゃないかなーと勝手に妄想したので自分としてはいいかな〜という感じなんですが……どうでしょうみなさん。
 あ、ちなみにタイトルはですね、女郎花の花言葉が『約束を守る』だそうなので、これまでひたすら引き受けたことを真面目にやるしかなかった次郎くんが、ちょっとずつ自分の思ってることやわがままを言えるようになってくるんだよーみたいな意味でつけました。作品タイトルって送った先(木元さんのサイト)では使わないので、ここはいっちょ恥ずかしく花言葉縛りでいってみようかなーと。

戻る   隠し贈答品 topへ