第4回
幻想異端文学大賞

今回の「テーマ」:
“キューブ”


「幻想異端文学大賞」とは?

 「幻想異端文学大賞」とは、あるひとつの「テーマ」にそってオンライン作家の方々から短編小説を募集し、審査の上、「最優秀幻想異端文学大賞作品」を選出するという、オンライン初のアンダーグラウンド系文学大賞企画です。

 今回の「テーマ」は“キューブ”です。


受賞作品発表
※「皆様の批評」は読みたい方だけ反転してお読み下さい。

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(htmlファイル)

最優秀幻想異端文学大賞

THE CUBE
作者:週刊文学文芸編集長 35歳 男性 LEVEL42戦士
コメント:今回のテーマは、「企業の目的とは何か」という崇高な問題について茶化してみました。茶化した場合、どれだけ多くの人が不愉快に感じてくれるかというのが、私の創作のゴールと言えるでしょう。そうです。これは、、、 お前を茶化したんだよーだ それでは、またオフ会でお会いしましょう。
皆様の批評:上手く皮肉を強調していて、テーマも活用できている。言うことなし/これさえ読めば、元の本は読む必要がないと確信できるほど水準の高いパロディ作品/傑作/気弱な人が理不尽に追いつめられていく感じがいい


優秀賞


口(sai)
作者:赤池あすら 27歳 男性 作家
コメント:中夏殷武乙のころ。墳墓造営のために引き起こされた戦争は、両軍の巫祝たちによっていにしえの神々を呼び覚まし天地を騒がす。
 文学の領域から呪術とは何かを解明する通俗活劇。
皆様の批評:躍動感のある描写力に圧倒/物語の展開と登場人物の個性が際立っている/構成力、表現力、考証力など、格段に上がってきている/よく調べて書き込んでますが、蛇足ばかり/通俗小説になりきれていない/最後が、御都合主義でうまくない/話は良くできているが、資料があれば誰が書いてもこうなるのでは?/全然文学の領域から呪術とは何かを解明してない


「賽子亭」〜さいころてい〜
作者:Qビック 350歳 オス 殺生森の古狐
コメント:ちょっと、拙者としては分裂気味な気がします。
フランスの某作家を目指しましたが、全然になかった。
日本人っぽくなりすぎたような(笑)。
皆様の批評:人間の醜さが生々しく描かれていて、強烈/全体的な疲れたようなすえた匂いのしそうな雰囲気が好き/今回はことのほか、文学色豊かな文芸作品といった仕上げになっていてなかなか/明らかに店頭では読めない内容という点で、一貫したテーマを感じる/秀逸なオチと言い、よく書けてる/異端な内容でありながら、一般性の獲得に成功している/作品として、申し分ないが、テーマが上手く活用されていない/もっと残虐にQビックさんらしさを欲しかった/オチがありきたりで残念


佳作


株式会社キューブ
作者:ザッピー浅野 32歳 男性 幻想異端文学連盟盟主
コメント:アングラ版「部長島耕作」って感じです。
昔書いたのを最近発見し、使用しました。
皆様の批評:まとまっていて読みやすい/日常の中のおかしい人を描くのが本当にうまい/社会をなめ切ったシュールなリアリティがいい/展開も伏線の使い方も良いが、最後、無理矢理一気に纏めすぎ/この人に『リアリティ』を説くのはムダだ(笑)/コンセプトが二分され、無意味な作品になってしまったような


参加賞

CUBE
作者:片瀬鷹 二十七歳 のっぽさん
コメント:起承転結を無視して、更には途中で作者の言葉などが出てくるのが、問題でしょうかね(苦笑)。
 折角ネット上での発表なのだから、ネットの特性を生かしての作品としてみました。良し悪しは、読者の判断ですね。俺は「悪し」だと思いますが(笑)。
皆様の批評:最も「CUBE」を上手く活用している/狙いがコンセプチュアルすぎて、単純に面白いものを読みたいという人には、評価が低いのではないでしょうか/コンセプトは買います。が、それだけ/パラノイア過ぎるため、理解不能/根本的な力が筆力不足


塩の侵略
作者:闇野 魔矢 ?? ?? ???
コメント:辛党です。
皆様の批評:発想が好き/理系な感じ/テーマが上手く取り入れられていることだけが、この作品の良いところ/思い付きが先行してしまった感じ。篠田節子ばりのリアリティがあれば、成功する題材。表現力の欠如ですね。/後半部、やっつけ仕事に見えてしまう/アイディアの段階で破綻している/アイデアが陳腐な上に、料理の仕方も未消化


アクエリアス・キャラバン
作者:墨森欽治 39歳 男性 遠い海から来た「ぷー」
コメント:これ、某サイトに発表した旧作に少し手を入れただけです。すいません、どうしても新作がまとめきれませんでした。「他の人が必ず出すだろう『サイコロ』ネタだけはやらない」って縛りをかけたのが敗因です。まあ、今回は初参加の肩慣らしってことで、次回は新作で勝負しますので、どうか御寛恕ください。
皆様の批評:アメコミみたい/作風の淡々とした感じと、背景のさばくな感じがすごくあってて雰囲気がでてる/悪い作品ではないが…キューブは?/この作者の作品は、出来にムラがあり過ぎる/作者本人が自覚されているようなので、コメントは控えさせていただきます(苦笑)/最低。死んでしまえ。こんな「贋物」


初めて御訪問の方は、御参考までに
「第4回幻想異端文学大賞」募集要項
を御参照ください。


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