非幻想異端的日常
2005年 7月 1日 (金)
 なんか最近、外出して帰ってくるとやたら疲れるようになった。ろくな食事をしてないからか、歳のせいか、それとも……まあいいや。

 日暮里と西船橋。インド料理屋のない地域に行くと、食事をする場所にまじで困る。法則通りにいけば、こういった場合はラーメンかソバか普通のカレーということになる。たまにモスバーガーやケンタッキーフライドチキンや松屋の牛丼を食ったりもする。今日は幸い、インドカレーを出してる普通の喫茶店をみつけ、そこで食事をした。食後のコーヒーはやたらまずかったが、カレーはインド料理マニアにもなかなか満足できる味だった。

2005年 7月 2日 (土)
はるか17 週刊モーニング連載中の漫画が原作のドラマがテレビではじまったので見てみた。来週も同じく週刊モーニング連載中の漫画が原作のドラマがテレビではじまる。ふたつとも最初の一回目だけしか見ないことになるのはほぼ90%確定かと思われるが、とりあえず興味本位で最初の一回目だけは見てみることにした。しかしここまで酷いとは思わなかった。しかしなんだな。つらつら思うに、演技の善し悪しというのは演技力だけに負うものではなく、その雰囲気やオーラによるところも半分以上あるのだと思う。良い例が黒澤明の「隠し砦の三悪人」の上原美沙なんて、演技は決してうまいとは言えないが、あれはあれで見事な好演であると言える。最近では「さくや妖怪伝」など、棒読みでつたないしゃべりかたの若手俳優ばかり使っているが、それなりに生きたキャラが表現されている。そういうわけで、本日見た週刊モーニング連載中の漫画が原作のドラマは、主演のオーラのないグチャッとした表情からしてもう演技が下手だとかを超えてドラマ全体をダメにしている。こういう作り方は特に嫌いじゃないのだが。

2005年 7月 3日 (日)
 のんびり家でゴロゴロ。と思ったが、いきなりとんでもないトラブルがあった。うちで管理しているホームページのサーバがぶっ壊れたのだ。週末に1日ホームページが止まっただけで数万円の損害が出るサイトなので、焦ってサーバ会社に電話した。ところがサーバ会社は休日らしく、サポートセンターは受け付けていたが、復旧作業にはいれるのは週末明けてからだと言うのだ。それだとかなりマズい。仕方がないので急遽バックアップのファイルを別サーバにアップロードし、ドメインのIPを変更してもらった。数時間後、なんとかホームページは見れるようになった。安心したのもつかの間、深夜になってクライアントから電話があり、「掲示板のログが消えてる」「カウンターの数が違う」「一部古いファイルに戻っている」「バナーが表示されてない」と猛攻撃を受け、時間かけて状況を説明し、何とか納得して貰った。今日は他にもいろいろとあった。運命に翻弄されまくりの一日だった。

2005年 7月 4日 (月)
 クラウス・ノミのドキュメンタリー映画「ノミ・ソング」(2月22日の日記参照)を見に行った。
 ドキュメンタリー映画としてはあまり上等なものじゃなかったが、内容はとても興味深いものだった。
クラウス・ノミ 最初はクラウス・ノミが活動を開始したニューヨークの音楽シーンを背景にデビュー秘話が語られる。かつてニューヨークのアングラなサブカルチャーを追跡したドキュメンタリー映画「モンド・ニューヨーク」という映画があったが、まさにあそこに描かれた世界を再び目の当たりにした。
 「モンド・ニューヨーク」のホスト役はなんとあの俺の愛するアンダーグラウンドの女王リディア・ランチだったが、そのリディア・ランチも最初のほうのシーンでちらっと出ていたような気がしたが、気のせいだろうか。あとクラウス・ノミがライブハウスで衝撃的なデビューを果たしたときの生き証人として、アン・マグナソンのインタビューが使われていたが、このアン・マグナソンも「モンド・ニューヨーク」に出演して衝撃のパフォーマンスを演じていた。まあ斯様な、最悪にして懐かしき70年代後半のニューヨークにクラウス・ノミは突然現れたのだ。
 中盤は人気が出てきたノミのささやかな栄光、そして後半は世界で初めてエイズで死んだ有名人としての悲劇が語られる。何せ80年代前半と言えばエイズが発見されたばかり、人々はエイズに関する知識も何もなく、ただその恐ろしさばかりがクローズアップされていた時代だから、それまで親しくしていた友人・知人たちは皆、ノミに近づくのを怖がり、ノミはひとりぼっちで死ななければならなかった。ヨーロッパでレコードも発売され、これから有名になるというところで襲ったすさまじい悲劇だが、異星からやってきた謎のミュージシャンとしては決まりすぎてるくらい憎い最期である。
 今はただこの映画をひとりでも多くの人々が見て、彼の異質な才能に驚愕し、感動し、彼の魂が救われることを願うばかりである。
 いっとくけどとにかくドキュメンタリーの出来そのものはあまりよくない。

2005年 7月 5日 (火)
 忙しいのに余計な仕事は増える一方。うまくいかないこともあったりして、久々に気が滅入った。

2005年 7月 6日 (水)
 夜腹が減って近所のインド料理「パトワール」に行った。上から順番にメニューを食いつぶしていて、今日はサグ・チキンを食った。ほうれん草のチキンカレーである。うまかったが、やはりカレーはトマトベースのもののほうがうまい。

2005年 7月 7日 (木)
 お得意先の会社のパーティーがあってコジロウさんと歌舞伎町の会場へと赴いた。パーティーは思っていたスタイルとちょっと違って最初は戸惑ったが、久しぶりに滅多に会えない人に会えたり、貴重な人と出会えたり、面白い話ができたり、めしはうまかったりと、それなりによろしかった。

2005年 7月 8日 (金)
ネギカレー 近所のカレー屋「もうやんカレー」に食いに行った。有名な店だし、知り合いでここのカレーにハマっているという声も聞いていたので、期待して食ってみたが、ダメだった。確かに日本のカレー屋としてはうまい方だと思うし、おすすめかと聞かれたらおすすめだと答えるが、インドのカレーを食い慣れている俺としては、やはり泥臭くて食えたものではなかった。最後まで食えず(量が多かったというのもあるが)、撤退した。

2005年 7月 9日 (土)
ターリー屋 近所の日本風のインド・カレー屋「ターリー屋」に食いに行った。日本風というのは、店内の雰囲気が日本のカレー屋みたいで、従業員もインド人がおらず、日本人ばかりだということだ。二種類のカレーとタンドリーチキンがついているランチを食った。まず驚いたのが、ここはサフラン・ライスがなく、その代わりにターメリック・ライスという初めて聞く代物がある。単なるターメリックとバターで炊いたご飯だが、見た目も味も出来の悪いサフラン・ライスという感じで、サフランが如何に高価な食材だとは言え、なんともしょぼい。しかしひょっとしたら他の店もサフラン・ライスと称してターメリックで色付けしたようなものを出しているのではないか、この店は単に正直なだけだったりして、といった懸念が生まれのも確かである。さてカレーの味はなかなかうまかったが、トマトベースのカレーなどトマトの味がちょっと酸味が強くてスパイスの香りととけ合っておらず、やや安っぽい観がある。例えるなら本格的インド料理のカレーを素人が真似してスーパーの食材を使って作ったような味である。まあ微妙なとこだが、全体的に味は悪くはなかった。

2005年 7月 10日 (日)
 休日だというのに仕事の電話で起こされ、歯も磨かずに仕事を開始。それからひっきりなしに仕事の電話があちこちから鳴りまくり、いつしか空は真っ暗になった。俺の週末も真っ暗である。
 もともと今週末は仕事を少し持ち越していたのだ。それがひとつも手を付けられないまま、一日が終わろうとしている。勘弁してほしい。なんで休みの日にこんな仕事の電話が集中するのだ。

2005年 7月 11日 (月)
 今週末は女難の週であった。女、コワイ。

2005年 7月 12日 (火)
トレマーズ2 テレビでホラー映画「トレマーズ2」がやっていて、なにげに途中からだったが最後まで見てしまった。なかなかつまらない映画でよかった。良い意味でつまらない映画である。ホラー映画はもう面白いとかつまらないとか評価を下す以前に、クソみたいなものが多い。ほぼ90%のホラー映画はクソである。この映画はまだ面白いとかつまらないとか言うステージに立っているという点で、良い意味でつまらない。

 それにしてもグロいな。

2005年 7月 13日 (水)
看板 珍しく高田馬場に行ったのでインド料理屋を散策。早稲田通りをちょっと行ったところにインド・ネパール料理「イエティー」という店を発見し、入った。
 メニューを開けていきなり餃子が目の前に飛び込んできた。インド料理で餃子とは此れ如何にとばかりに注文。後は定番のチキンカレーとライスとラッシーとチャイを注文した。
 餃子はまったく見た感じ普通の餃子だが、食ってみると中にはスパイスで炒めた野菜が入っており、完璧なインド料理である。カレーはうまかった。及第点。チャイを飲みながら街行く人々を眺めて時をすごし、帰った。

2005年 7月 14日 (木)
 昼の1時にテレビで京極夏彦が出るとの噂をキャッチし、直前に目覚まし時計をセット。無事起きれて、支度して、ふと時計を見たら12時59分。こりゃいかんと思って急いで事務所に降りると(うちは事務所にしかテレビがないのである)、いきなり従業員と仕事の話をし始め、テレビのことはすっかり頭から消え去った。1時半くらいになってそういえば俺は何か急いでここに降りてきたような気がするのだが…と考え、ふいに思い出して慌ててテレビをつけた。その後は社員一同で仕事の手を休めてテレビの京極夏彦のお言葉に聞き入った。後半の半分しか見れなかったが、何はともあれ全社あげて業務時間中にひとりの作家の言葉に耳を傾ける会社というのもなかなか悪くない。

2005年 7月 15日 (金)
 最近よく寝る。ちょっと寝すぎだ。

2005年 7月 16日 (土)
 前日からちょっと風邪気味だと思ってたが、まあ大丈夫だろうと思って普通に生活していた。ひと月ほど前もちょっと風邪気味っぽくなったことがあり、用心のために滋養強壮ドリンクと風邪薬を買ってきたが、飲む前に完治してしまったという苦い経験があったので、今回はもうダマされないぞとばかりにほっておいた。そしたら夜中、高熱が出て見事に寝込んでしまった。布団にくるまり、一晩中ウーウー唸っていた。唸るほど風邪をこじらせたのは何年ぶりだろか。

2005年 7月 17日 (日)
 朝、目が覚めて、ちょっとメールチェックして、パブロンをユンケルで飲んで、ポカリスウェットを枕元にまた眠った。夕方起きて、パソコンに暫く向かって、夜またパブロンをルルで飲んで、早めに寝た。明日にはほぼ完治すると思われ。

2005年 7月 18日 (月)
 起きて、熱い風呂に入って汗を流した。熱は下がったがまだ頭と喉がかなり痛い。歩くとちょっとふらふらする。でもいい天気だったので、散歩に出かけた。微妙にうどんが食いたかったので西新宿でうどんを食おうと思ったが、体調の悪いときは食事は家で落ち着いて成し遂げたかったのでそれは止めて、ベルトが古くなったのでベルトを買いに行った。ベルトを買い、コンビニでカツカレー弁当と白身魚そうめん(なにそれ?)とデザートのヨーグルトを買って帰り、コジロウさんに借りた押井守の「攻殻機動隊」のビデオを見ながら食った。やっぱりどう考えても「イノセンス」のほうが面白いと思うなぁ。これも面白いけど。

2005年 7月 19日 (火)
 三連休最後の日だってのにまだ体調は怪しく、大人しく家でゴロゴロしていた。少しは身体を動かしたほうがよいかと思いちょっと散歩した。いわゆる昨日と同じ一日を繰り返しただけである。食事はコンビニ。食後はずいぶん前に300円で買ったスティーブ・マーティンの「四つ数えろ」の中古ビデオを見ていた。この映画を見るのは三回目だが、相変わらず記憶にとどめようのない意味の無いストーリー展開で、ほとんどのギャグをすっかり忘れていてかなり笑えた。

2005年 7月 20日 (水)
 どうもズルズル風邪が治らず、仕方なく薬を飲んで仕事。幸い訪問予定だった池袋のクライアントが新宿まで来てくれ、移動距離は若干縮まったが、それでも千葉なんぞに行かなければならなかったので、あまり意味はなかった。遅くまで仕事していると明け方あたり何故か咳が止まらなくなるのは困るな。

2005年 7月 21日 (木)
 用事で法務局に行ったついでにその近くのインド料理「ハムザ」でチキン・カレーを食った。非常に味が薄い、昔の「グレードインディア」のカレーの味に似てて、塩を入れたらうまかったんじゃないかと思った。あいにくテーブルには塩がなく、塩があったら点数ずいぶん違ったかと思われ。

2005年 7月 22日 (金)
 満月の夜だからか、あちこちから血が噴き出している。

2005年 7月 23日 (土)
 大塚に行ったついでに、昔サラリーマン時代によく通った中華料理屋でマーボー麺を食う。中華料理屋は大きく本格的な中華料理屋と、ラーメン屋的な中華料理屋の二種類に分かれるが、ラーメン屋的な中華料理屋に入ると必ず俺はマーボー麺を頼む。それは大塚でサラリーマンをやっていたときに、当時の社長にいつもここでマーボー麺を奢ってもらったからである。今食ってみると特にこの店がうまいというわけではないが、原点は大事にしたいものである。

2005年 7月 24日 (日)
 なんだか予定がコロコロ変わる一日だった。
 妹が入院しているので池袋の病院に見舞いに行き、ついでに池袋で映画を見てくる予定だったが、出かける直前にいきなり大きな地震があった。
 揺れるなりラックの上に積んであったCDがガラガラと音を立てて床に落ち、本が倒れ、瞬時に俺は揺れの中ゴーゴーダンスを踊りつつ(久しぶりにゴーゴーダンサー見たいな)、プリンタなど高いところに乗っている落ちたらまずいものを手で押さえ、なおかつ揺れがさらに激しくなった場合のために椅子を蹴って机の下のスペースを確保した。
 幸い地震はおさまり、部屋の中のずれたり落ちたり崩れたりしたものを直して出かけた。
 新宿駅に着くと地震のせいで電車が止まっていた。暫く動く気配がないので、駅前の喫茶店ボアでバニラアイス宇治抹茶ドリンクを飲みながら、夏目漱石を読んで電車が動くのを待った。
 暫くして様子を見に行ってみると、まだ電車は止まっていたので、再び歌舞伎町に戻り新宿で一番好きなラーメン屋「神座」で温泉タマゴ・ラーメン、半熟タマゴのトッピング(どういうチョイスだ)を食い、近くの喫茶店でコーヒーを飲んでいた。
 再び新宿駅に行ってみると、まーだ電車は止まっていた。仕方ないので見舞いは明日に変更し、歌舞伎町で映画を見た。京極夏彦原作「姑獲鳥の夏」である。
 映画館の入口が鳥居になっていて(画像参照)、なかなか演出が凝っている。

東急ミラノ 映画はまあ予想通りのものだった。まずい点は多いが、期待以上の点もあり、まあ楽しめた。でも二回見る気にはならんな。キャストはこんなもんでいいと思うが、監督がなんでも原作を読んでいないらしく、演出に問題がある。原作とは別物と割り切れるほどかけ離れてもいないだけに始末が悪い。京極の原作はインパクトのある小説だし、創作に携わる者なら読めば必ずインスピレーションのようなものを受けるに違いないから、もし後で監督が原作を読んだら、「あそこはこういう風に映像化すりゃよかったな」と思うに違いないと思うのだが、如何なものだろう。
 チャチな姑獲鳥の幻想シーンだけは何とかしてほしい。あとこれはネタばれだが、普段から劇的な演出を得意とするインド映画をあびるように見ている俺としては、ラストの原田知世の表情が変わるシーンは、もう少し引っ張ってくれないと盛り上がれない。この点がしっかりしてたらまた印象もずいぶん違ったかと思う。なんせ最後の見せ場だし。
 まあ人が言うほど悪くはないんじゃないだろうか。でもギリギリ、次回作(次は「魍魎の匣」か)には期待できないというか、あまり同じスタッフでは作ってもらいたくないと思えるレベルまでは駄目な映画だった。

 それから最後に、この映画をこれからご覧になる皆様、映画が終わったら字幕の途中で映画館を出てゆくことをお勧めする。

2005年 7月 25日 (月)
 池袋の新文芸座でオールナイトを見た。
 今夜の催しはアルバトロス制作のエログロナンセンス・バカ映画4本立てである。かなりバカだった。
 最初の一本目の途中で映画館に入ったが、延々と同じようなエロシーンが続くので、たまりかねてロビーに出て煙草を吸い、再び中に入ったが、まだ同じようなエロシーンは続いていた。なんでもこの作品が今夜の上映作品の中で版権の買い付けが一番高かったそうで、先が思いやられる。タイトルは「ヴァージンオークション2」。
 二本目は「暗黒ベビィ・ビクチム」という、SMプレイ中の人間しか襲わないというクリーチャーもののエログロ・スプラッター・ホラーで、映画が始まる前に「この映画はつまらないので途中で早送りします」という信じられない解説が入り、映画を見ていたら、マジで途中で早送りされた。カットしろよ。映画館で映画を見ていて、映画が早送りされるというのは初めての体験である。しかも誰も文句を言わないところがまた凄まじい。
 三本目はアメリカのカトリック団体が猥褻の角でチアガール撲滅を目論み、不良少女グループを刺客として送り込む。チアガール達は対抗するために忍者に弟子入りし、チアガール忍者となって不良少女グループと壮絶な戦いが繰り広げるという物語だった。最後はチアガールと不良少女グループがなぜか巨大ロボットに変身して戦う。前半はバカバカしくて面白かったが、長すぎて後半は寝た。タイトルは「チアリーダー忍者」。
バカ映画 四本目の「ネバーランディングストーリー」は30人のミス・アメリカ美女たちが乗った飛行機が墜落し、無人島に流れ着き、無人島でノアの箱船を発見し、ノアの箱船が猿の惑星軍団に占領される。そこにマイケル・ジャクソンが現れ、ノアの箱船を猿の惑星軍団から守れとお告げを貰い、30人のグラマー水着アメリカ美女たちが猿の惑星軍団と戦う、というような話だったと思うが、これも後半すっかり寝ていたのでよくわからない。しかもマイケル・ジャクソンを演じているのが正真正銘の本物のマイケル・ジャクソンで、バカ映画に本物のマイケル・ジャクソン出演という珍しさがこの作品を最後に持って来た理由かと思われる。
 映画だけでなく、これらのバカ映画の上映の合間に、大川興業が舞台に上がって、漫談トーク仕立てで映画にツッコミを入れるというおまけもついていた。
 映画の内容云々より、ただ「見る」ことに意義のある、貴重な映画鑑賞であった。

 映画の後、妹を見舞いに行き、新宿に帰る途中、カナダに留学しているはずの友人から電話があった。着信元の電話番号は埼玉なので、どうやら日本に帰ってきたらしい。ちょうど暇だったのでこれから会いに行こうかと言うと、誰か乙女を連れてこないと会わないとのことだったので、そのまま新宿に帰った。新宿に着き、まっすぐ家に帰らず、暫く漫画喫茶で「日本一の男の魂」を読んだ。

2005年 7月 26日 (火)
カレー 仕事で鴬谷に行った。仕事の後、いつも行くインド料理屋に行く途中、新しくインド&パキスタン料理「サモサ」という店を発見し、入った。メニューを見ると、たまにあるサフランライスのないお店である。うちの近くの「パトワール」もサフランライスがなく、代わりにコリアンダーライスというものがあるが、ここは初めて見るクミンライスという代物があった。早速シーフードカレーとクミンライスを注文。まずクミンライスだけ食べてみると、これがむちゃくちゃうまい。ライスの上にちりばめられたクミンシードが香ばしく、深い味わいがある。もうこれだけで全部食えるくらいの勢いだった。カレーをかけて食ってみると、またさらにうまい。カレーだけ食ってみてもうまい。しかも店内にはインド映画のDVDが流れており、ちょうど今インドでスキャンダル真っ最中のサルマン・カーンの特集をやっていた。たまにカリシュマ・カプールも出て来て、うっとり眺めながら、うまいインド料理をゆっくり食った。食後はチャイを飲みながらインド料理をずっと見ていた。これから鴬谷に来たときはここで食おう。ちなみに店名が「サモサ」というからには、サモサがうまいのだろうか。今度はサモサも食ってみよう。

2005年 7月 27日 (水)
 台風はそれたが、俺の日常は台風直撃という感じである。

2005年 7月 28日 (木)
 いろいろあって朝まで眠れず、朝になっても眠れず、昼になっても眠れず、午後やっと眠った。頼むからゆっくり寝かせてくれ。

2005年 7月 29日 (金)
 とんでもねえことに、ジョン・ウーが三国志の赤壁の戦いを映画化するらしい。しかも曹操役が渡辺謙、劉備役がチョウ・ユンファ、諸葛亮をトニー・レオン、周瑜をアンディ・ラウという豪華キャストだそうだ。楽しそうで泣けてくる。

プロポリス 知り合いに健康に良いとプロポリスを貰ったので、毎朝晩カップ一杯の水にたらして飲んでたら、カップが見事にプロポリス臭くなった。何を飲んでもプロポリス臭くなる。コーヒーもお茶もプロポリス臭くて飲めたもんじゃない。プロポリス恐るべし。
 仕方が無いので新しい紫色の素敵なカップを買った。

2005年 7月 30日 (土)
 完璧な言葉というのはそれはそれで問題である。言葉というのは人から人へ伝達し、そこからまた新たな言葉を産み出す媒介である。言葉が完璧すぎるが故に、言葉が次の言葉を産み出さず、その時点で完結してしまうというのは言葉としては完璧であっても、言葉の機能としては未熟と言えるのではなかろうか。そんなことをつらつら考えながら、言葉の機能を完璧に果たす、未完成な言葉というのはどんなものかと、軽く悩んだ週末の午後なのだった。

2005年 7月 31日 (日)
 居酒屋で魚を食いながら、コーラを飲んだ。


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