亜樹と亜美
木暮香瑠:作

■ 亜美・二十歳7

 全裸になった男三人の目の前に、亜美は無防備の裸体で横たわっている。寝息に合わせ大きな二つの膨らみを上下に揺らしながら……。寝ていても股間の淡い翳りを晒すのを恥ずかしがるように、キュッと括れた腰を捩り太腿を合わせている。

 無垢な少女のように染み一つない綺麗な肌、無邪気で可愛い寝顔……、こんな娘が本当にAVに出てたのか? あんなにハードな演技をしていたのか? そんな疑惑を思わせるほど、穢れを知らないような空気を漂わせている。

「矢島、さあ、犯れよ。お前が一番の功労者なんだから」
 小宮は、亜美を見詰めたまま固まっている矢島に声を掛けた。
「あ、ああ……」
 矢島は、震える声を絞り出し亜美に近寄った。

 何一つ身に着けていない亜美の裸体が、矢島の目の前に横たわっている。矢島は、ゴクリッと唾を飲み亜美の膝に手を掛けた。そしてゆっくりと膝を割り、M字開脚させる。翳りの中から縦裂が露わになった。矢島は亜美の股間を目にし、もう一度、ゴクリッと生唾を飲み込む。
「なに緊張してんだ。ほれっ、ローション。濡れてないマ○コにそのまま突っ込めないだろ」
 小宮は、何の準備もなく挿入を開始しようとする矢島にボトルを差し出した。
「ああっ、そ、そうだね」
 矢島は自分が焦っていることに気付かされ、恥ずかしそうにボトルを受け取った。

 すでにギンギンに反り返った肉根に、ボトルから掌に垂らしたローションを塗り込む。掌に、肉根がビクビクと脈動が伝わる。緊張に研ぎ澄まされたと肉棒は、ローションを塗り込む動作だけで今にも暴発しそうなくらいに興奮している。指が触れただけで、さあ、快感を貪れと急かしているようにビクビクと脈動する。

 亜美の膝を手で押し開き、M字に開かれた股間の縦裂にローションにぬめる肉棒を宛がう。亀頭から滴るローションが亜美の亀裂を濡らし、矢島には心の奥から腰を推し進めろと木霊が聞こえる。ここまで全てが順調に計画通り進んでいる。これが亜美と矢島の運命だったのだ、全ては決まっていたことなのだと言わんばかりに……。

 ズズズ……。

 亜美を起こさないようにゆっくりと肉棒を押し込んでいく。
「ウウン……ううっ、ウン……」
 下半身に内側から感じる圧迫感に亜美が小さな呻き声を上げる。亜美の反応に、起きた? と、矢島はビクッとするが、意識がないことを確認し再び怒張を送り込んだ。

「矢島、どうだ?」
 見守る二人が、自分の番を待ちきれなく感想を訊ねる。
「すげえ気持ちいい。亜美ちゃんのオマ○コ」
 矢島は、暖かい柔肉に包まれ怒張に神経を集中する。
「出血もないな。会社じゃあ、処女のような雰囲気を出してるけど、やっぱりAV嬢だったんだ」
 小宮達は自分勝手な理屈で、自分達の行為を正当化しようとする。
 暫く、亜美の体温を怒張で感じていた矢島は、腰を亜美の恥丘に接するまで押し込んだ。
「でも、狭くてすごくキツイ。すごい締め付けだよ」
 処女でないことは納得済みだが、初めて男を受け入れるような秘孔の狭さに驚愕の声を上げる。
「名器じゃん、やったな!」
 矢島の言葉に、小宮と岡村はにんまりとして言った。

 矢島は亜美を起こさないように、ゆっくりと肉棒を出し入れを始めた。半分ほど抜いては、またググッと挿入していく。粘膜が棹を擦る感覚が矢島に心地よい度胸を与える。
「ウウンッ、ウウンッ、ウウンッ……」
 矢島の突きにあわせ、寝言のような小さな吐息を漏らしながら亜美の双乳がブルン、ブルンとゆっくり重たげに、大きなふり幅で、誘っているように揺れる。心做しか、乳輪が盛り上がり、乳とも頭を擡げているように見える。目を瞑り、半開きの口から漏れる吐息がまるでエクスタシーに酔って喘ぎ声を上げているようで、無意識で醸し出す淫猥な空気が男達の血を滾らせる。

「たまらねえ。もう我慢できねえ」
 小宮は亜美の胸に顔を埋めた。頭を擡げた乳首を口に含み、舌でベロベロと舐めまわす。
「俺も!」
 続いて岡村がもう一方の胸に食らい付く。柔乳を両手で握り潰し、先端で飛び出している乳頭に舌を這わせた。

「ううん、うん! うっ!? えっ!!」
 小宮と岡村の乱暴な乳責めに亜美は目を見開いた。全裸の男達に双乳を弄ばれている。そして、自分の股の間で腰を振っているのは、尊敬する先輩・矢島なのだ。何が起こっているか判らない亜美は、目を丸くし息を呑んだ。
「やべえ、起きたぞ!」
 岡村は亜美の口を手で覆った。
「きゃっうぐぐ! うぐうう……」
 悲鳴を上げるのと同時に塞がれた口は、くぐもった声を漏らした。
「大きな声を出すな!! おい、パンティをよこせ」
 小宮は、亜美を脅すように威嚇すると同時に矢島に亜美から脱がしたパンティを渡すように催促する。パンティは矢島の手から岡村に、そして小宮へと渡り亜美の口を塞ぐ。仕事でも見せたことのない絶妙な連携で、亜美の声を奪った。

「亜美ちゃん、すぐ終わるから……。すぐ終わるから我慢して……」
 矢島はそう言いながら腰を亜美の股間に撃ち付けた。先ほどとは比べ物にならないほど、ブルンブルンと揺れる双乳。
「うぐうっ、うぐぐ、ううっ……」
 声を奪われた亜美が、悲鳴なのか喘ぎ声なのか判断できない声で腰をくねらせ呻く。瞳には今にも零れ落ちそうに涙を溜めている。
「もうすぐだからっ! もうすく! でっ、でるっ、でるっ……」
 矢島は罪悪感を抱きながらも、腰の動きを緩めることは出来なかった。
「もっ、もう我慢できねえっ! うっ!!」
 矢島は、亜美の膣内から肉根を抜くと掌で梳いた。
「うおおおぉぉぉ……」
 雄叫びと共に、白濁液が亜美のお腹からバストにかけて飛び散った。

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