青い蹉跌
横尾茂明:作

■ 鬼畜な構図3

服を着て…少し暗くなった草道を車に向かう…。

車に着いたところで、道を向こうに歩けといわれ…学生鞄を持たされ歩かされる。
車がゆっくり近づき扉が開く…
オニイサンが飛び降り、私の口を押さえて車に引きずり込む…。
テツさん運転席からカメラでそのシーンを撮っている…。

もっとジタバタしろっていわれ…何度も取り直し、ようやく6回目でOKが出た…。

東北自動車道に乗った頃は、もう辺りは暗くなっていた…
もう帰してくれるのかなー…
膣の入り口がヒリヒリして痛いの…ビリヤードに行って、また刺されるなんて…
もう今日は…嫌…。

中野近くに来てオニイサンがボソって呟く…
「由加…今日はお前んちの前で降ろしてやるから、明日の10時にビリヤードに来いや」
「なーに、明日でもう終わりにするから安心しな」

わたし…ホッとする、もう今日は躰をいじられたくなかったの…
生理でお腹も少し痛かったから…。


暗い玄関を開ける…お母さんはまだ帰らない…時計は八時を指していた
あー…お腹空いたヨー
冷蔵庫を開ける…いろんな物が一杯詰まってる…
お母さん…一応わたしのこと考えてくれてるんだ…。

ラップにくるまれたサラダ…容器に入ったグラタン
グラタンをレンジに入れて、保温してあるジャーから御飯をよそう。

お腹が空いているのかすごく美味しかった…。

お風呂で躰を洗う…背中に枯れ草がついていた
どうりで痒かったんだ…。

ナップキンに血とセイエキが付いていた…
まだ膣の周りが痛い…切れてるかしらと鏡で見てみる、でもよく分かんない。

シャワーをかけたらヒリヒリする…やっぱり切れてるみたい。

あぁー明日も痛いことされるんだ…もう嫌だヨー
お母さん…助けて…

あっ…お母さんて言っちゃった、何言ってんだろう私…バカみたい…。

テレビを見ているけど…何してるのかわかんない、ぜんぜん目に入ってこないの
オニイサンのあの太くて長い…いやらしいチンコがどうしてもちらついちゃうから。

最近…SEXのこと、分からなくなってきちゃったな…
前は、想像するだけで濡れてきちゃったのに
男の人のチンコ想像して…お口に入れられたり…
あそこに挿入されること考えると…もうドキドキして目の前が白くなっちゃった…
クリトリスいじってもすぐに声が出て…あんなに気持ちよかったのに…。

最近は…考えたくらいでは濡れないの、オナニーも長いことしてないな…。

オジサンに恥ずかしい格好でぶたれ…いじめられると濡れる?…。
でも…昨日のような怖いことはイヤ…
でもすごく濡れたよね…
あぁぁ…私って変態なの、もっと恥ずかしいことして欲しいのに…
心の何処かでそれを拒むの…でも昨日以上に恥ずかしいことって…有るの?。

この前…菜穂にみせてもらった雑誌…
女の子が縛られて…浣腸されてた

あんなことされたいの? …男の人の前で下利便垂れ流し、ひどくぶたれたら…

あっ…濡れてきちゃった…

私…やっぱり変態なんだ、こんなに可愛い顔して変態…

でも…いいもん誰も知らないから

だけど…テツさんには…バレてるかもしれない…
あの目…私のこと全部お見通しって目なんだもんだ…。


家を出るとき、お母さんはまだ寝てた…明け方に帰ってきたみたい…。

私って悪い子…お母さんのお財布からお金抜いてきたの
一杯入ってたから…一枚くらい分かんないよね…

新宿で降りて10時丁度にビリヤードの前に立つ…
でも怖くて入れない…
隣の蕎麦屋の小僧さんがさっきからこちらを見ながら掃除してるの
いやだ…私のショートパンツの脚ばかり盗み見してるよー…

そんなに見たいのならパンツ下げてオマ○コ見せてあげようか
この子、驚くだろうな…ウフフ

あー馬鹿なこと考えて…
うん、入ろう…今日で終わりだもんね…。

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