青い相姦
横尾茂明:作

■ 戯れ6

もうタオル越しじゃなく…直接掌で触りたかった…そして…このお尻を見ながらペニスを揉んだらどんなに気持がよいかを考えてしまう…。
しかし妹の裸を見て…こんな気持に陥っていく自分を頭を振って戒めた…。

「さぁ…拭けたよ…」

妹は言われても体を硬くし、俯せたままでいる…。
「さー…また風邪がぶり返すから…早く服を着なきゃ…」

直人は優しく肩に触れ…引き起こすように妹を表に返す…。

アズは恥ずかしげに顔を両手で覆い…脚を真っ直ぐに揃え兄に体を見せつける…。

直人は…イヤでもその体に魅入っていく…(あぁぁ何て…綺麗なんだろう…)

「お…お兄ちゃん…アズの体…綺麗?…」

まるで心を見透かれた感覚に思わず怯み…
「子供が何いってんの…」と心と裏腹な言葉を返してしまった直人である…。

「………………」

妹は顔に当てた手を外し、恥ずかしそうに横を向いて兄を挑発するように片足を上げる。
そして「お兄ちゃん、起こして…」と言いながら手を差し出した。

「う…うん…」
直人は梓の手を握る…梓は起きあがるように体を起こし…途中から手を思い切り引っ張った…。

直人はバランスを崩し梓の上に覆い被さる…すぐさま梓は直人に抱きついた…。
「お兄ちゃん…アズを抱いて…」

柔らかな隆起を胸と腹に感じ…妹の暖かな吐息を耳に感じた…。
それはもうとろけてしまうほどの感覚であり…思わず抱きしめたい想いに揺らぐ…。

しばしの時間が流れ…直人の心は少しずつ冷静さを取り戻していく…。
「さー…体が冷えてしまうから…もう服を着なきゃ…」

直人は梓の頭を撫で…そっと身を起こす…。
そして梓の背中に手をまわし、体を起こしていく。

梓は…小さく溜息をつき、悲しそうにベットから降りて床に足を付ける…。

そしてゆっくりと立ち上がり…洋箪笥の前に行き、鏡に全身を映す…。
「こんなに綺麗なのに……お兄ちゃんのバカ!」

直人は妹のバカの意味は痛いほど理解できた…しかし…妹に何が出来るというのか…。

梓は箪笥の引き出しから下着をとりだし、身につけていく…。
その様子を見ながら…直人は己の不甲斐なさに痛みを感じつつも…
それらを断ち切るような快活を装い、声を絞り出す…。

「さー…お兄ちゃんがおかゆを作ってあげるから…おとなしく寝てな!」

直人は言うと…洗面器にタオルを浸し妹の部屋を出る…
その時…背中に梓の視線が鋭く突き刺さるのを感じた…。

階段を降りながら股間が濡れているのを感じる…
その冷たさは先程までの白昼夢が現実であったことを直人に思いしらせた…。


キッチンでおかゆを作り始めた。
以前…妹が痲疹で伏せっていたとき母が作っていたのを思い出しながら…。

脳裏には妹の性器がまだ揺れている…
心が溶け出してしまうほどの魅惑な形…
何故、女性の性器はあれほどに艶めかしく作られているのか…
ずーと見つめていたい、そんな誘惑の造形であったと想う。

次々に妹の肢体が現れては消えていく…
またもやペニスがズボンの中で悲鳴を上げはじめた…。

直人はたまらずトイレに駆け込む…
ズボンを脱いで便器にかける…ペニスは腹に付くほど反り上がっていた…。

トイレットペーパーを引いて手に持つ…右手はむけて間もない亀頭に触れる…。
そして「アァッ」と声が出てしまいそうなほど熟しているのが分かった…。

亀頭には触れないよう竿の部分を軽くしごく…
(あぁぁ…きょうはなんて気持ちいいんだろう)

いつもと違う…滾り立つオナニーの感覚に直人は酔いしれる…。
目を瞑る…妹の裸が現れる…あの性器…あのお尻…あぁぁ肛門…。

体中が火照り…今までに経験の無い、にじみ出すような快感が前立腺辺りから漏れ出てきた…。

(きょうは…スゴイのがきそうだ…)

直人の指先は超快感の期待に震えながら、ゆるやかに往復をはじめた。

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