青い相姦
横尾茂明:作

■ 戯れ9

次の朝…梓の熱は平熱になっていたが、大事を考え直人は今日だけ学校を休めと言い家を出た…。

道すがら昨日の梓の言動を考えた…。
自分がどんどん妹に傾倒していくことを危険と感じながらも…。
妹の裸は素晴らしかった…

(もう…あんなに大人になってたんだな…)

妹が自分を想う気持は痛いぐらい分かっていた…
このまま一つ屋根の下で暮らせば…
すぐにでも妹と間違った関係に移行する予感は俺も感じじているが…
妹の方がもっと感じていると思う…。
いや…もう妹はそれを望んでいる…だからあんな挑発を…。

妹が変なのか…それとも俺がおかしいのか…。
こんなに好きあっているんなら…兄妹だっていいじゃない…と言う梓…。

梓はSEXのこと…知っているのか…俺を挑発して性器さえ見せた…
SEXを望んでいるのだろうか…
それともママゴト程度の肌の触れ合いだけなのか…。

妹とのSEX…それだけは絶対に許されないこと…
もし妹が望んだとしてもそれだけは…。
いや…俺の方が我慢できなかったら…。

(俺は…何を考えてんだ…ったく…)
友人の隆史が背中を叩いて走りだしていく…

「直人…ボーとするな! 遅刻するぞ」


塾を終え、へとへとになって家路につく、今日の塾の先生はいつになく厳しかった。
直人はこれから家に帰って夕食を作らねばと考えると憂鬱になった…
そんなとき母の身勝手さが思い出される。

「梓ちゃんを頼みますね、今度は一ヶ月くらいかな…」
これだけ残して出張に行ってしまった…。

来年は高校に進学…級友の親達は躍起になっているというのに…うちの親は。
俺たちが可愛くないのか…普通なら愚れるぜ…ったく。

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