青と赤
大門:作

■ 4

夏休みという1ヶ月余りの期間で、涼太は祥子に自分の考えうる陵辱していた。
祥子自身は何度涼太を恨んだか分からないが、自分は居候の身だし、母親に言えば、母親自身を悩ませてしまうと思い、耐えているうちに、徐々に意識は変わり始めて、涼太の言うことが祥子の中で絶対になっていた。
そして、それは自らの快楽へともなっていき、精神的にも涼太に屈していた。
学校が始まるのが嫌だったのも涼太との距離が開いてしまう事への嫌悪感からだった。
学校が始まり、いつもは馬鹿にしていた男子生徒のエロ話にも耳を傾け、仲良い友達が持ってきたレディコミにも目を通した。
周りからすれば思春期の好奇心からだったが、祥子は涼太に自分に飽きて欲しくないという思いで必死の勉強みたいなものだった。
学校から帰ると、自分からパンツを脱いで、制服姿のまま涼太の部屋に入るようになった。
そして、学校で学んできたことを涼太に逆に提案してみた。涼太は祥子が提案した以上の辱めを祥子に与えたが、それは祥子にとっては快楽だった。
学校帰りに涼太が待ち構えていることもあり、通学路から少し反れた所で、辱めを受けることもあった。
同級生や後輩が帰っている最中にブロック塀一枚隔てたところで、辱めを受けていたこともあったが、それは確かに祥子は恥ずかしかったのだが、涼太の期待に答えられる一種の快楽が達成された喜びのほうが大きくなっていた。
涼太の指示で、学校に行く時は生理の日以外はノーパンで通っていたが、体育の授業で少し困るだけで後は平気だった。
祥子から見れば、一番怖いことは涼太が自分に飽きることであった。

一方の涼太は祥子の意識の変化は感じていたが、涼太は次の標的である聡子をどうしたら関係を持てるか思案していた。
祥子を辱めているときも頭の中では聡子のことを考えてしまっているときもあった。
ただ、聡子に手を出すのは危険だった。
聡子が家にいる時間帯は涼太の両親も祥子も基本的に家にいるのだ。
涼太も聡子に対しては風呂を覗く以外の事はした事がなく、良くても下着を漁るくらいだった。
今の祥子の意識では逆に聡子の件に関して指示を出すのは危険だとも思っていた。
そこで困ってしまっていたのである。

だが、そのチャンスは思いもよらずに訪れてた。
祥子が学校の研修旅行に行った日に、両親と聡子からたまにはと4人で飲むことになった。
両親も聡子も酒に強いほうではない。ましてや、自分の両親二人は酒を飲むと眠くなるので、涼太がいればすぐに退席してしまう事もあった。
この日もそうであった。
聡子も眠くなるらしく、途中からうたた寝をしている状態でもあった。
でも、気を遣っているらしく、とりあえず席は立たずにいた。
両親が席を外して、しばらくしてから涼太もトイレと言って、わざと席を空けて帰ってくると、聡子は立てひざに頭を被せるようにして寝ていた。
涼太はそそくさと片づけて、聡子を起した。
かなり眠そうな聡子を部屋に送っていくといって、涼太は支えながら立たせた。
聡子たちの部屋に行くには涼太の部屋の前を通過しなければならないのだが、涼太は自分の部屋の前で聡子に見せたいビデオがあると言って、ほぼ強引に聡子を部屋に連れ込んだ。
聡子は眠さからただ涼太に部屋に引っ張り込まれたような感じになっていて、断ることは出来なかった。
涼太は一応ビデオを流したが、涼太の中では聡子が落ちるのを待っていた。
たまたま白黒の退屈な昔の映画を持っていたこともあり、変な機転が涼太に働いてしまった。
涼太の横で体育座りをしてビデオを見ていた聡子は5分もしないうちに寝息を立てていた。
そのうち涼太に寄りかかってきて、完全に寝ていることを涼太は確認すると、行動に移した。

俺もわざと呼び捨てにして、「聡子はおちん○んが好きなの?」と聞くと、「おちん○んが大好きです。」とまた敬語で答えた。
腰を動かしながら、「これからは俺が相手してやるから、いつでも出来る準備をしておくんだぞ。」と言うと、聡子は「はい。」と頷き共に素直に返事をした。
次の日が休みではなかったのだが、聡子を寝かせずに聡子と行為を重ねた。
翌日、聡子は調子が悪いと言って、会社を休んだ。
うちの両親も心配はしていたが、会社に出た後、俺は聡子の寝ている部屋に向かった。
同じ布団に入ると、聡子も待ち構えたように俺に抱きついてきた。
「お願い、いっぱい抱いてください。」
その通り、夕方祥子が帰ってくるまでの間に昼飯も食べずに、聡子との行為に耽った。

聡子もまた快楽に耽っていった。
前の旦那、要するに祥子の父親の性癖はSMだった。聡子の夜の顔は性奴隷だった。
そのうち聡子が前の旦那に飽きられてしまい、家を追い出されるような感じで涼太の母親の親切に甘えてこの家に来たのだった。
その寂しさは常に聡子の中にあったが、涼太に辱められた事によって、少しは自分の中の空虚なものが埋まりつつあった。
一日中、涼太との関係を持ったことで、自分の新しいご主人様が出来たという意識も芽生えてきた。

そして、その晩、横で旅行で疲れて帰ってきた娘の横で涼太が夜這いを仕掛けてきたことで、聡子は自分が涼太に支配されたという感覚に陥った。
思春期の娘の寝顔を見ながらも、顔で涼太の精液を受け止めたのだ。
しかも、自分から涼太に懇願しての事だった。
涼太は聡子の顔に出した後、少し聡子に咥えさせて綺麗にしてから、部屋を出て行ったが、聡子は顔中に掛かっている精液を指で口元に運んでいた。
翌朝から、聡子は会社に行く前に必ず涼太に挨拶をしてから会社に行くようになった。
そのうち聡子も祥子と同様にパンツを履かずに会社に行くようになっていた。
さらに聡子にはたまに駅で待っている涼太に駅前の公衆便所で辱めを受けて、そこから家までは下着は一切着けずにさらにひどいときは服も脱がされて、コート一枚だけで帰らされることもあった。
バスの中で二人がけの席に座り、コートの裾から涼太の手が入ってきて、聡子の股間を弄ばれたり、露出と称して、少し入り組んだ道に入るとコートまで没収されることもあった。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊