青と赤
大門:作

■ 6

祥子は自らの目の前で起きている事にあっけにとられていた。
自分の母親が自分の姿に気づいていないとは言え、自分に晒すように股間にバイブを埋め込んでいるのである。
そして、耐え切れなくなった母親が床に顔を擦りつけながら、喘ぎ声を混じらせて、涎を垂らしているのである。
母親のメスの部分を見せ付けられてしまった祥子は始めのうちは混乱していたが、母親の恍惚の表情を見ているうちに無意識に自分で股間に刺さったままになっているバイブをクローゼットの床に音を立てない程度に押し付けていた。
そのうち母親が「ください」と涼太に懇願している姿が見えた。
涼太が「そのままおいで」と言うと、聡子は四つん這いにバイブを挿したまま、涼太のほうに向かっていった。
涼太は聡子の後ろに回り、バイブに足を掛けるとそのままぐっと押し込んだ。
聡子は悶絶していた。
「やっぱり聡子にはこっちの方が良いんじゃないの?」と意地悪げに涼太が言うと、
「嫌、嫌……おちん○んが欲しいです……」と懇願する姿を見せた。
祥子もクローゼットの床をすでに濡らしていたが、動きを止めることはなかった。むしろ少し音が漏れるくらい動いていた。
「仕方ないなぁ」と言って、聡子の前に立った涼太の下半身を聡子は丁寧に脱がして、露にしていった。
そして、口に頬張る前に聡子は「いただきます」と言って、涼太のものを口に含んだが、聡子の頬に涼太から平手が飛んだ。
「誰が許可した?」
聡子が「お許しください……舐めても良いですか?」と言ったのを見て、祥子は恐怖を覚えたが、自分もああならないと涼太に捨てられてしまうと思った。
実際に今母親に対しての嫉妬心が芽生えていた。

それから涼太に事あるたびに叩かれる母親の姿を見ていて、祥子は「いい気味だ」と思うようになった。
完全に母親を敵対する女として見ていたのである。
しかも、最近の涼太はおもちゃばかりで祥子を弄んでいて、聡子にはきちんと体で弄んでいる姿を見せ付けられたのだから、祥子は余計に母親に対して敵対心を持っていった。
涼太の精液を顔で受け止めた聡子をわざとクローゼットの中の祥子に見せつけるように、涼太はクローゼットの前に聡子を運んだ。
聡子は祥子の目の前で涼太のものを咥えた後、さらにまた祥子の目の前で辱めを受けていた。
祥子は拘束が無ければ、自分も涼太の体で弄んで欲しい、自分の中に入って欲しいと思っていた。
涼太に何度と無くいかされている母親の姿を見て、祥子はちょっとした敗北感があった。
自分には『イク』という感覚が分からない。
いったことはあるのかもしれないが、それが言葉で表すことは出来ない快感だった。
母親が何度も目の前で「イク」という言葉を発するたびに涼太は喜んでいた。
涼太からしたら、2回目が終わった頃、聡子はすでにぐったりとして床に寝そべってしまった。
手足を動かすのも億劫そうだ。
そのとき、涼太がクローゼットを見つめていた。
そして、聡子に、「今日はもういいや。部屋に帰っていいよ。」と言うと、聡子は床に寝そべったまま、「はい」と従順に返事をし、だらしなくパジャマを着てから、ドアの前で涼太に向かって「またお願いします」と一礼してから、部屋を後にした。

涼太がクローゼットに近づき、格子戸を開けて、祥子に目をやった。
床に目をやり、シミが出来ていることを確認すると、「なんだ母親と同様ここで興奮したのか」と言って、手で股間に刺さったバイブを押し込んできた。
祥子は悲鳴に似た声を漏らした。
猿轡の間から、祥子の涎が垂れていたが、実は祥子は喉が渇いていた。
そこで涼太が持ってきたのが、ワインのボトルだった。
祥子はそれを少し飲んで渇きを潤した。
すると、今度はクローゼットから引っ張り出されて、さらに飲まされた。
涼太は床に転がった祥子の股間に目をやると、「こっちも喉が渇き始めてるようだね」と言って、ワインのボトルの先端を入れてきた。
祥子の股間からワインが少し漏れていた。
涼太は祥子を持ち上げて、ワインのボトルを立たせると何度も祥子にワインのボトルを差し込んだ。
さらには祥子はさかさに持ち上げられて、体の中にワインを注ぎ込まれた。
「お兄ちゃん……」と悲痛な声を上げたが、涼太は祥子を下ろさず、そればかりか今度は祥子の目の前にある涼太のモノを咥えさせた。
祥子の目からは涙がこぼれていた。
ワインのボトルが空になると、祥子はようやく下ろされたが、股間からはワインがあふれ出していた。
祥子はもう正気ではなかった。
涼太の指示通りに涼太を喜ばせることに執着したロボットと化していた。
そして、久しぶりに涼太のモノを受け入れた事に対して喜びを感じていた。
先ほどまで自分の母親を貫いていたものが自分に入っている事に母親に対する、聡子に対する勝利感があった。
その晩は一晩中、涼太の部屋で涼太に可愛がられた。
翌朝は、精液くさいまま学校に行くのはまずいと思い、早朝に帰ってきた振りをして一度涼太の部屋の窓から出て、玄関から入ってシャワーだけを浴びて、学校に行った。

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