青と赤
大門:作

■ 11

涼太は祥子にうそを付いていた。
涼太は出かけずに、居間でテレビを見ていた。
祥子は出かけない涼太を見て、少し不安になっていた。
「まさか友達の前で……」
たしかに涼太には従順ではあるが、祥子の中ではそれはこの家の中だけにしたかった。
友達の前で恥ずかしい姿を晒すのは、耐えられないと思っていた。
涼太が祥子に優しい口調で「遊ぶんだったら、俺の部屋使って良いからな。ゲームも使って良いし。俺はこっちにいるから」と声を掛けると、
祥子は友達の前で辱めを受けないことへの安堵感が出てきた。
涼太はそのうち祥子を連れて、コンビニに出かけた。
自分たちの昼食と友達が来たら出すお茶を買って、帰ってきた。
祥子が、「お兄ちゃん、出かけなくなったの?」と道すがら聞いたら、涼太は、「うん。ちょっとやらなきゃいけない事が出来たから」と普通に答えた。
祥子はコンビニの行き帰りに特に涼太からの陵辱もないことから、余計に安心してしまった。
帰ってきて、二人で並んで昼食を摂り、涼太は「部屋を片付けてくる」と言って、席を立った。
祥子はそのまま二人分の昼食を片付けていた。
涼太の計画はもうすでに始まっていたのだ。
部屋の片付けといっても、部屋にはおもちゃが分かる位置に置かれて、今や涼太には必要ないHビデオも放置された状態だった。
思春期の女の子が3人も集まれば、話題の中に下ネタが出てくるだろうと考えていた。
自然とHなビデオに誰かしら興味が湧くだろうと考えていた。誰もいなければ、祥子にその役目をさせればいい。
お茶にも媚薬を入れて出す計画になっている。
とりあえずはゲームをしやすいようにテレビの前にはゲーム機とその傍にビデオを置いた。
計画的な片づけが終わる頃、家のドアホンのチャイムが鳴った。
祥子が対応し、涼太も部屋から出た。
廊下で3人にすれ違った涼太は祥子に、「俺の部屋つかって良いからな」と優しく声を掛けた。
祥子の友達の二人は一人はショートカットの活発そうな女の子、もう一人はロングヘアーの大人しそうな長身の女の子だった。
すれ違いながらも2人を観察して、部屋に入ったのも見届けた。

涼太の部屋に入った3人はそれぞれが適当な場所に座って、談笑し始めた。
しばらくして祥子は部屋に適当に並べられているおもちゃに気付いた。
他の二人は気付いていないというか、そのものが分からないのだろう。
祥子としては他の二人に気付かれたくなかった。
気を反らすようにゲームの方に手が伸びたが、そこにHなビデオを置いてあることに、3人とも気付いた。
「いや〜〜〜」などとちょっと興奮気味に他の二人は黄色い声を上げていた。
ボーイッシュな女の子が「見てみようよ」と興味津々だった。
祥子が「もう少しでたぶん、お兄ちゃんがお茶持ってきてくれるから、それまでは……」と言うと、ボーイッシュな子はビデオを手に取り、観察するように見ていた。
そのとき、まさにタイミングを見計らったかのように涼太が入ってきた。
ちゃんとお盆を使って、3つのコップに入っているお茶とお菓子を持ってきてくれた。
3人は喜んでいたが、涼太はビデオがゲーム機の傍にないことを確認した。
涼太が持ってきたお茶の中には、もちろん媚薬が含まれていた。媚薬の分量は涼太にも分からなかったから、結構な量が入っていた。
3人はちょっと面白い味のお茶だなぁくらいにしか思わず、口を付けていた。
涼太が部屋を出てから、すぐにビデオ鑑賞会が始まった。
祥子は体だけは経験があるものの、涼太にビデオは見せてもらえなかったから、祥子も初めてのビデオだった。
途中までは3人とも騒ぎながら見ていたが、途中から固唾を呑んで見ていた。
媚薬入りのお茶も効いているのか、3人とも顔が紅潮し、祥子は場所を移して、少しだけ自分で慰めていた。
他の二人も時折、体をよじらせたりしていた。
祥子は我慢できなくなり、「トイレに行ってくる」と言って、部屋を出た。
行き先は涼太のいる居間だった。
涼太の傍に行った祥子は「お兄ちゃん」と声を掛けて、涼太の手を取った。
祥子の目はトロンっとしていた。
「祥子、お兄ちゃんに股間を見せてみ」と涼太が言うと、祥子は床に座って足を開き、さらに自分の手で股間を広げた。
「なんでそんなに濡れてるの?」と涼太が笑顔で聞くと、「Hなビデオ見ちゃった……」とか細い声で答えた。
「そうかぁ。で、我慢できなくなったの?」とさらに涼太は優しく問いかけた。
祥子は頷くだけだった。
「舐めても良いですか?」と祥子は自ら聞くと、涼太は頷いただけだった。
祥子は自分で慰めながら、涼太のものを咥えた。
しばらくするとオナニーで果ててしまった祥子は自分で驚いていた。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊