青と赤
大門:作

■ 17

車の中ではしおりが祥子同様にこれから下着を着けることを許されないことを理解した。
祥子の見ている目の前でしおりは下着を脱がされて、涼太に没収された。
それ以上は特になく、しおりも帰宅した。
その晩、しおりの携帯が鳴った。
涼太の家からの着信だったから、一度は躊躇したが、電話に出てみると祥子からだった。
しおりは何気なく祥子に涼太の様子を聞くと、涼太は今部屋にいて聡子と一緒だと言った。
しおりは祥子の母親までも……という事実に愕然としたが、頭の中でやっとの思いで整理してから、会話を続けた。
祥子からの電話で近くのコンビニまで呼び出されたしおりは念のために下着を着けずにいた。
コンビニでは周囲の目が気になり、たまにお尻の辺りを手で覆うような仕草を見せながら、祥子を待っていた。
しおりの不安は他所に祥子は自転車で一人で現れた。
始めに他愛のない会話をしている時に突然祥子が真剣な顔つきになったのが、しおりには分かった。
実は変な予感がしていたしおりはコンビニからひとみに連絡していたが、ひとみはすでに寝ていた。
祥子は真剣な面持ちでしおりを見つめると、涼太との事を順を夏休みから追って話し始めた。
しおりは途中からは話は聞けずに、自分もそうなるのかと悲観的な考えで支配されていた。
最後に祥子はしおりに「これであたしたちは完全に奴隷だよね」と付け加えられて、しおりの考えは余計に暗くなっていった。
時間もかなり経ってしまったので、その時は祥子がしおりに対して、涼太の件の告白だけで終わってしまったが、それからたまに涼太の目を盗んでひとみも交えた3人で集まるようになっていた。
その間も3人に対する涼太の陵辱は深まっていった。
3人とも涼太の前では性奴隷になりきっていたが、今までのように意識を飛ばしたりすることはなかった。
春休みも終わり、4月になり新年度になった。
涼太も大学が始まり、慣れるまで祥子たちの相手はあまりしなくなっていた。
祥子たち3人も高校受験を控えているため、3人揃って同じ塾に通い始めたから、相談をしあう機会が増えていった。
意見は3人とも一致しており、涼太をどう逆に辱めるか具体的な案がなかった。
色々な案が出たものの、現実的に実行するのが難しかった。
ところが、GWになり涼太の両親が夫婦で旅行に出かけ、祥子の母親の聡子も一日だけ涼太の家を開けることになった。
祥子がそれを他の2人に告げると、3人は自分たちで出来うることを涼太にしようと思っていた。
3人の計画は朝から始まり、夕方には涼太がもう自分たちを手放すしかないと思うまでにさせる予定のものだった。
3人とも話を具体的にしていき、直前にはそれなりに形になっていった。
ただ問題はGWの涼太の予定が掴めないままでいたことだった。
涼太がいなければ話にならない……。
そんな思いを3人で持ちながら、日は近づいていった。

そして、いよいよ当日になった。
3人は祥子に招かれた形で朝から涼太の家に向かった。
すでに祥子と涼太だけの家に上がりこんだしおりとひとみは一度、居間に通されて各自持ってきた物を並べて出した。
しおりがデジカメと縄跳び2本、ひとみもデジカメを用意した。
とにかく3人の計画とは涼太が逆に全裸で縛られている姿をネット上に晒すということに落ち着いたのであった。
祥子は2人を居間に招いた後に涼太の部屋に一度様子を見に行った。
居間に戻ると「まだ寝てるよ」と2人に告げた。
そして、3人は意を決して涼太の部屋に向かった。
涼太の部屋のドアを静かに開けると、涼太はベッドの上にはいなかった。
しおりとひとみは一度、祥子に確かめるように目で合図した。
祥子はベッドを指差して、口パクで「さっきはいた」と言った。
廊下でもすれ違わなかったし、3人は不思議に思っていた。
その頃、涼太はクローゼットに隠れていた。
一度起きた涼太は居間に3人がいることに気付いたが、いつもとは違う雰囲気である事を察して、何が起きるのか確かめようとしていた。
「だったら……」とクローゼットの中で呟いた涼太はそのまま待った。
そして……一人ずつ壊していこうと思った。

居間に戻った3人はとりあえず涼太を探すことから始めようとした。
起きたばかりの涼太がトイレに行く可能性は高いから、一人を居間に置いて、2人で探すことになった。
始めに居間に残ったのはしおりだった。
祥子とひとみはとりあえずまた涼太の部屋に入ってみた。
クローゼットの中の涼太も少し緊張していたが、2人で探して、もう一人は居間にいるのか……と思った。そして、居間にいるしおりから手を付けようと思ったが、二人が部屋から出て行かない限り不可能だった。
しかも、クローゼットの奥にいたが、見つかったら終わりだった。
実際に祥子が一度クローゼットを少し開けて中を簡単に見られたが、うまく体勢を作って見つからなかった。
2人が部屋を出て行った後、涼太は窓から部屋を出て、裏手から家に入った。
キッチンから居間を見渡すと、しおりはやたらと前方を警戒していたが、涼太には背を向けていた。
涼太は静かにしおりに近づき、後ろからしおりの口を塞いで、さらに持ち上げた。
しおりは声を出そうとしていたが、涼太の手に塞がれているためにその声は他の2人には届かず、足を空中でばたつかせているだけだった。
しおりの持ってきた荷物を持ち上げてから、キッチンを抜けて、来た道で部屋に戻っていった。
部屋に連れ込まれたしおりは猿轡をされて、さらに自分で服を脱ぐ羽目になった。
縄跳びも胸が強調されるかのように涼太に縛られるのに使われて、股間を涼太に乱暴に愛撫された後、バイブ代わりにもう一本の縄跳びの持つところを始めは股間とアナルに入れられたが、そのうち2本とも股間に入れられて、悲鳴を上げた。
しおりの体は縄跳びの持つところを完全に飲み込んでいたが、しおりは痛いために床に寝そべって動けなくなってしまった。
その頃、他の2人は居間に戻ってきたが、しおりがいないためにちょっとした緊張感に包まれていた。

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