淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 地下室の淫辱1

 雄一と康次は、朦朧とした瞳で雄一の腕の中に崩れた有紗を、抱えるように電車を後にした。電車の中でイってしまった有紗は、二人の言うがまま、用意していた白いライトバンに乗せられた。

 車の中で、後ろ手に手錠を掛けられた有紗が連れて行かれたのは、雄一がアジトとして使っているビルだった。繁華街の大通りを一本裏の路地に面した雑居ビルの地下だ。その建物は、キャバクラや、イメージへルスが入っているいかがわしいものだった。もともと、飲み屋が使っていた部屋を、雄一が関係しているヤクザが借金の形に取り上げたものだ。組の親分の好意により、雄一が使わせてもらっている。

 雄一は、有紗を部屋の中に押し込んだ。背中を押され床に倒れた有紗は、ゆっくりと部屋の中を見渡す。部屋は、飾り気がない代わりに天上からはいくつもの鎖がぶら下がっている。部屋中を異様な臭いが包んでいる。今までに連れ込まれた女の化粧の臭い、体臭が鼻を突いた。

 雄一は、荒縄を手に持ち有紗に背中に回った。有紗の胸の上下に荒縄が廻される。公衆の視線から逃れることが出来た有紗は、少しだが強気が戻っていた。
「放しなさいよ。うちに帰らないと親が変に思って警察へ行くわよ」
「そうかな? あと四時間は楽しめるな。10時までに帰れば、誰も疑わないだろ。お笑いライブが終わって帰って来たと思うだろうからな」
 康次が自慢げに言った。
「ど、どうして? どうして知ってるの? そんなことまで……」
「お前のことは色々調べさせてもらったからな、へへへ……」
 有紗は、腰にも縄が廻され、その縄尻が天井からの鎖に繋がれた。

 雄一が、鎖を巻き上げる。有紗の身体が吊り上げられ、爪先がやっと届くところで固定された。腰から吊り上げられた有紗は、スラリとした足をピンと伸ばし、少し前屈みの格好を強いられる。
「やめてよ。何をするつもりなの? こんなこと、許されるわけない!」
「少しは静かにしな!」
 雄一は、ニタッと笑いながら鋭い視線を有紗に投げた。

「こんなことして、ただで済むと思ってるの? 変なことしたら警察に訴えるわよ! 警察に捕まるわ、きっと」
「誰も助けちゃくれないさ。それともお前が警察に訴えるか?」
 雄一は、冷たい視線の中に微笑を浮かべ言う。
「訴えても誰も信じちゃくれないさ。それとも、さっきの電車に乗ってた奴等に証人になってもらうか? 電車の中で、ノーパンでオマ○コ濡らしてた私を助けてくださいって……」
 有紗の顔が曇る。電車の中での恥辱が蘇ってくる。

 これから何をされるのか不安に思っていると、雄一は服を脱ぎだした。康次は、部屋の隅からビデオカメラを持ち出してきた。よく見ると、部屋のあちこちに三脚に固定されたビデオカメラがセットされている。

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