淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 新たな淫辱の予感7

 早朝のひんやりした空気が残っている車内で、有紗ただ一人が額に汗を浮かべている。
「有紗ちゃん、お尻の力を抜いて……」
 美由紀に言われるが、力の加減が分からない。早く終わらせたい。屈辱をこれ以上続けたくない。早くお尻の中にと思えば思うほど、余計な力が入りプラグを押し出そうとしてしまう。
(いやっ、早く終わって……。みんなにばれてしまう。お尻を晒してるところが……)
「だめっ、そんなに力を入れちゃ……。入らないわ……」
 入りかけたプラグが、ツルンと弾き返される。
(そうね、有紗ちゃん、初めてだもんね)
 美由紀は、手を有紗の前に廻し、パンツの中に忍び込ませた。そして、淫裂の中に忍んでいる陰核を指で弾いた。
「あんっ、ああん……」
 有紗が喉を反らすと同時に、グシュッと小さな音を立てアヌスプラグがお尻の中に消えていった。

「入りました……、全部……」
 美由紀が、アヌスプラグが全て入ったことを雄一に告げた。
「ふう……」
 有紗は、人ごみの中、プラグ挿入の屈辱に耐え切れたことに安堵の溜息をついた。恐る恐る周りを見渡すと、相変らず有紗の身体は権堂兄弟と美由紀が壁になり乗客から遮られていた。
(やっと終わった……。誰にも見られてない……)
 有紗がパンツを上げよう手を掛けた時、雄一はそれを制止するように言い放った。
「まだ終わりじゃあないぜ! 美由紀、ポンプを装着しな!」
(えっ?! 終わりじゃあないの?)
 有紗の安堵へ傾きかけた流れは、一瞬で遮られた。

 美由紀は肯き、紙袋からテニスボールほどのパイプの繋がった装置を取り出した。それは、ゴムでできた簡易ポンプだ。ボールを握りつぶすことによって、アヌスプラグに空気を送り込むものだ。

 有紗のお尻の間から端末だけを覗かせたプラグにポンプを装着し、美由紀が空気を送り込む。ゴムでできたプラグが、アヌスの中で膨らんでいく。
「うっ……、ううっ……、……」
 排泄器官を押し広げられる屈辱に、有紗の押し殺した悲鳴が洩れる。空気が送り込まれるたび、有紗の中でプラグが膨らんでいく。権堂兄弟の見下ろす先で、皺の刻まれた柔肉が広げられている。
(ああっ、見られてる……。見られてるわ……。こんなに恥かしいところを、美由紀さんにお尻を広げられてるところを……)
 視線を感じ羞恥心に耳まで紅く染まる。同じ女性の美由紀に肛門を広げられていることが、さらに羞恥心を煽った。

 肛門の中で膨れていくプラグが、菊座の皺を伸ばし内側から肉を押し上げていく。ぷっくりと膨らんだアヌスが雄一の目に映る。
「これで、どうやっても抜けなくなるぞ。お前の中で錨状に膨らむからな、へへへ……。空気を抜く装置は俺が預かっておく」
 雄一は、有紗の目の前に、特殊なドライバーのようなものを見せた。
「アヌスプラグを抜きたかったら、放課後、俺のところに来な! そうしたら空気を抜いてやる。そうしないと糞も出来ねえぞ、ヘヘへ……」
 悔しそうに唇を噛む有紗を嘲るように、雄一が笑みを浮かべる。

「もう少しだ! 空気を送り込みな!!」
「はっ、はい……」
 美由紀は、さらにポンプを握り締めた。シューッと空気が送り込まれる。
「ううっ、いっ、痛い! もうだめ。もう……、広げないで……」
 有紗の顔が苦痛に歪む。もう一度、真由美がポンプを握りつぶす。シューッという音と共に、プラグがさらに大きく膨らんだ。
「だっ、だめえっ。い、痛い……。ううっ……」
 有紗は、苦痛の声が漏れるのを恐れ顔を雄一の胸に埋めた。
(声が出たら、みんなにばれてしまう……。こんなに恥かしい格好が……、電車の中のみんなにばれてしまう……)
 羞恥心が有紗を、憎むべき嫌悪感しか持てない男の胸に顔を埋めさせた。そうでもしないと、声が出てしまいそうだった。雄一のTシャツを強く握り締め、気が遠くなるほど自分の顔をその胸板に押し付けた。

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