ボヘミアの深い森
横尾茂明:作

■ ミュンヘン2

エレベータに向かう途中、少女はボーッとしていた。
龍太の手を握ることだけは忘れていない。

「どう…美味しかった?」
「…………」

「ええーと…緊張しちゃって何を食べたのか覚えてないの…フフフッ」

「バーカ勿体ない、いくらしたと思ってんの」

龍太は思いきって部屋はスイートをとった、少女を驚かせたい思いも手伝ったのだ。

部屋に入る…すると少女は感嘆の声を上げた。
「お兄ちゃんまるでお城の中みたーい…ぅわースゴイスゴイ」

少女は感嘆詞を並べ部屋の扉を片っ端に開けてはしゃいだ。
龍太はその効果を満足げにソファーに座って見ていた。

「お兄ちゃん素敵なバスルームが有ったの…ねっ一緒にはいろよー」
少女は龍太の手を引っ張った。

(おいおいそこまでは計画に無いよ、でも…いいのかな)

「よし入ろう、洗いッコしようか」龍太はドギマギしながらも精一杯の冗談を返したつもりが…少女は「私がお兄ちゃんを綺麗に洗ってあげる」とごく自然に返してきた。

二人バスルームに行く、少女はなんの躊躇もなく龍太の目の前で服を坦々と脱いでいく。
龍太は呆然とそれを見つめる…。

(先程の排尿といい…この少女には恥ずかしいという気持が欠落しているのだろうか…)

龍太もベルトに手を掛けたもののさすがに17才の少女の前では服は脱げなかった。

「お兄ちゃん何してるの…早く脱いでよー」
少女は言いながら全裸の正面を見せた。

「…………………」

素晴らしいプロポーションであった。
幼い顔立ちに華奢な肢体ではあるが乳白色のヌメるような肌に胸と腰の張り、そして引き締まった腹部に対比する鼠径部…その無毛の膨らみは際立っていた。

それらは真っ白な絵の具にほんの僅かな赤を溶かした清潔なイメージでもあった。

少女は先にガラス戸を押してバスルームに消えた…龍太は服を脱ぎパンツを降ろした
(ゲッ…立っていやがる…ぅぅー何とか静めないと)

そう思う心と裏腹にガラスに朧に映る少女のピンク色の影にますます怒張していく。

(これはいくらなんでも…マズイよなー)

龍太は恨めしそうにペニスを睨み付ける。

(ええいこうなりゃ鬼畜だろうとかまわない、見せてどうだというのだ!)

龍太はそれでもフェイスタオルを股間に当ててバスルームのガラス戸を押した。

少女はシャワーを浴びていた、それも頭から。
「お兄ちゃん先に髪を洗っちゃうね、髪を洗うなんて二週間ぶりなの」

頭中をシャボンの泡で包み、ゴシゴシやってる少女。
形のいい真っ白な乳房が揺れ…可憐色に染まった乳首がロリータを形容している。

腰のくびれからヒップにかけての張りも素晴らしかったが、その中央の無毛の膨らみは一際目を引いた。

(何て綺麗な色と形なんだ…)
淡いピンクに染まった魅惑の縦筋は、柔らかく折り込まれ深く息づいていた。

そして肩から尻に至る流麗なフォルム、ケルト系女性特有の青みがかった白磁の肌を有する少女、それらがシャワーに濡れて滑らか色の光沢に輝いていた。

龍太は身の置き所がなくバスの蛇口をひねったが、ちっとも湯面が上がらないのに苛立った。

しかたなくバス縁にチョコンと座り、再び少女の裸体を鑑賞しはじめる。

少女の恥丘の膨らみは、龍太の心をトロケさせるに余り有った、その下に深く折り込まれた亀裂…その亀裂両横の際立った膨らみは溶け入る風情、龍太の目はその素晴らしい性器に釘付け状態になっていた。

(毛は…生えていないんだ、それでもなんて魅惑的なオマ○コなんだろう)

少女が髪を濯ぎはじめた、時折こちらを向いて微笑む。
「お兄ちゃん…そんなに見つめたら恥ずかしいよー」

少女は、先程来より自分の性器に痛いほど視線が注がれていることは感じていた。
でも…龍太にならいくら見られても、何故か嫌な気はしなかった。

湯がようやく一杯になる、龍太は湯船に入り肩まで沈めた。
(はーっ…気持いい、しかしチンポの野郎早く静まらんか!)

少女は髪を洗い終えバスに足先を入れる。
「ぅわーこんなに熱いのに平気なの? お兄ちゃん」

「こんなのちっとも熱くないよ…さー君も入りなさい」

少女は恐る恐る片足を上げ指先からお湯につける、その時龍太の目は自然と少女の股間に注がれる。
脚を上げた際、少女の性器が僅かに開いた、そして可憐な小陰唇が零れ、ピンクの粘膜が怪しげに光る。

少女は無口に龍太の横に並ぶ…熱さに耐える風情がすごく可愛い。

龍太は湯をすくい顔を洗った。
「キャッお兄ちゃん揺らさないでよー」

「もう出ようよ、こんな熱いのわたし耐えられないよー」
「ねっ! 私が洗ってあげるから…ねっ出よ」

言いながら少女が立ち上がる、そのとき少女の性器は龍太の鼻につく位置に有った。
少女は龍太の手を取りバスから引き出そうとするが龍太はわざと力を入れ踏ん張った。

「もーお兄ちゃんたら! いじわる…力入れないでったらー」
「ハイハイ出ます、出りゃいいんだろ」

龍太は少女に引っ張られてタイルの上に立った。

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