ボヘミアの深い森
横尾茂明:作
■ ミュンヘン8
少女は縋るように龍太の胸の中で泣いている、その背中は寂しげに震えていた。
(気丈には振る舞っていてもやはり17才の少女なんだ)
少女の心細さがその震えに表れていた。
「さー洗ってあげよう」
シャワーを捻り、少女の背中にお湯を掛ける。
少女の硬さはお湯の温かさに少しずつ氷解していくようにも見えた。
背中から前にお湯を向ける、てのひらで肩を洗いながら次第に乳房に下がっていく。
その時…少女は昨夜は見せなかった恥ずかしげな表情をした。
お腹そして腰…少女は再び震え出す…。
てのひらが無毛の丘に掛かると身を捩るように腰を引いた。
「お兄ちゃんダメ…今日は恥ずかしいの」
「昨日はあんなに大胆だったのに…どうしたの?」
「分かんない…私にもわかんないの、でもすごく恥ずかしいの」
「お兄ちゃんのこと…好きになったみたい…」
少女は顔を赤く染めてうなだれてしまった。
「そう…じゃぁもう出ようか」
「ううん…まだ…恥ずかしいところ洗ってないもん」
「お兄ちゃん、わたし逃げないから…洗って」
再び龍太の手が少女の丘に触れる…少女が可愛く呻いた。
指先が陰唇を割るように往復する、クリトリスと肛門の硬さが龍太を溶かしていく。
膣前庭は明らかに少女のヌメリに溢れていた。
少女は口で息をしていた、もう立っていられないほどにその体は震えていた。
龍太にはその可愛げな仕草がたまらなかった、自然に背中に手が廻り、少女を引き寄せて唇を吸う。
少女も龍太の背中に手をまわして唇を強く吸い返してきた
柔らかな舌のおののき…その粘膜の感触は龍太の芯を脈動させていく。
亀頭が少女の性器に当たる…少女はウッと呻き、暫くして脚を少し開いて陰茎を内腿に優しく挟んだ。
龍太は忘我の中…自分の肩ほど少女が、脚の長さは自分と同じとこの時気づいた。
柔らかに内腿で締められる亀頭、龍太は自然と腰を緩やかに振っていた。
それに気づいた少女は耳元で…「ベットで…」と恥ずかしそうに小声で言う。
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