ボヘミアの深い森
横尾茂明:作
■ ボヘミアン2
龍太は亀頭から伝わる柔らかな圧迫感と愛しい少女の性器に差し込んでいるという想いに…脳がとろけて流れ落ちそうな錯覚に怯む。
それでも緩やかに亀頭を奥へ奥へと差し込んでいく、亀頭全体で少女の恥ずかしい中身の暖かさを感じたかったのだ。
ペニスの半分ほどが差し込まれた…痺れるほどの快感が亀頭から腰奥に伝播する。
(はぁぁ…なんて感触…)
芯を柔ら肉に包まれる感触…
真っ白な女性器に黒々とした男根が突き刺さる光景は龍太の脳を焦がす。
清潔な少女の生殖器が淫らな男根に汚される光景…そんな感じに龍太には映ったのだ。
龍太はたまらず腰を撓め、一気に根本まで差し込み躰を反らせて呻いた。
征服感…そう男の征服感と感じた、少女の腿を抱き腰を突っ張って最奥まで己が男根を突き立てた瞬間…これほどの征服感は味わえないと龍太には感じられた。
少女は眉を寄せ苦痛顔で大きく呻く、しかしその苦痛は痛みからでなくこれから訪れる性感への痛いほどの期待が作るものと龍太には判った。
ペニスを抜き出す…陰茎が少女の愛液に濡れヌラヌラと光っている、その光りは粘液質で陰湿な色を帯び、淫らな生殖をいやが上にも演出する…龍太の脳は完全に爛れ快感を求めてただひたすらに突き込んでいった。
少女への愛しさは昇華し…雌雄本来の生殖快感に身を委ねていく…。
部屋の硬いチーク材に反射するクチュクチュという蜜音は二人の咆哮にかき消され、匂い立つ蒸気のような淫気に部屋は満たされていった。
最初に感極まった吐息を漏らしたのは少女であった。
「あぁぁぁ……お兄ちゃん…すごく気持ちいいの…あぁー気持ちいいヨー」
「もう…もう…イキソウなの…あぁぁぁ……いい…」
「お兄ちゃんも気持ちいい? 私の性器…気持ちいい?」
「中に出して…お兄ちゃんの精液…私の中に欲しい…」
「あぁーいいよ、俺もすごくいい…君の中…凄く気持ちいい…」
「あぁぁイキソウだよ…ぅぅぅぅ……」
ピストン速度が次第に速くなり…少女が踊り出す。
少女は何か掴む物を求めシーツを探った…。
そして呻きながら躰を大きく反らし始める。
「あぁぁぁん…いっちゃうよー…」
「あうっ、ああっ……」
「ううっ、あんん…、ああ、ううん…き…気持ちいいぃぃぃぃ…」
「あうっ、ああっ…いくぅぅぅぅ……」
「ひいいぃぃぃ……」
少女はガクガクと腰を震わせ龍太の胸にしがみつき、胸に噛みついた。
その痛みに龍太は快感のトリガーを引く。
「くぅぅぅぅ……………」
今度は龍太の腰が震えた…
尻は突っ張るように痙攣し、精液を少女の生殖器に大量にぶちまける。
その量は快感の長さでわかった。
龍太は絞り出すようにペニスを最奥まで突き込み痺れ狂う…。
快感の余韻に二人は痺れ、時折ビクンビクンと痙攣している…
この時二人の想いは、枯れ果てるまで何度でも繰り返したいと手を握り合った…(こんな気持ちいいこと……)
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