ボヘミアの深い森
横尾茂明:作

■ ボヘミアン3

少女は肩で大きく息をしている、まだ快感の余韻が続いているのか時折可愛い仕草で全身を震わせていた。

龍太は枕元のティッシュを数枚取り…少女の腿の内側に手を掛けて性器を露わにしようとするが、身悶える様に横を向き脚を抱えて丸くなってしまう。

まるで白い猫のように尻を見せて丸まった裸体は奇妙なエロチシズムを感じた。

少女の尻は滑らかな艶を帯び、狭間から覗く柔らか色の性器の筋目は淫らに濡れて光っていた。
性器の筋目は小陰唇を僅かに露呈させ揺れている、それに合わせて肛門も息をしている。

龍太はなんて綺麗な性器だろうと改めて感じる、これまでに和洋を問わず幾人の女性の性器を見てきたが…しかしこれほどまでに綺麗な性器周辺を持つ女性は初めての経験だった。

尻のまろみから肛門…腿と性器の間の深い魅惑の折り目…そして性器の膨らみに至る全ての肌は赤子の様にみずみずしく、肌荒れくすみは一点として見あたらなかった。

龍太は思わず触れてみた…少女はビクンと震え恥ずかしげに腿を抱えさらに丸まる。

丸まったことで膣が締まったのか精液がトロっと狭間に溢れ肛門を白く濡らしながら腿に伝わっていく。

龍太はそれをティッシュで拭き取り…陰唇に指を絡ませ開きながら人差し指をそっと膣に潜らせてみた。

「うっ…」とうめく少女…クチュウっと精液が溢れた…それをまたティッシュで拭う。

ティッシュウを替え、嫌がる少女を仰向けにして小陰唇…肛門に溢れる精液を丁寧に拭きとっていく。

そして屹立しているクリトリスとウブな性器の造りに魅入る。
(なんて綺麗なオマ○コ…ずっと見ていたい)

ティッシュを片付け少女の横に添い寝し、少女の頬に手を当ててこちらを向かせた。
少女は一瞬龍太を見…はにかみながら甘えるように胸に顔を埋めた。

少女の肩を抱き…脚を絡ませた、肌に感じる暖かく柔らかな感触は龍太に幸福感をもたらす…(離したくない…)


「お兄ちゃん…こんなの初めて、SEXって素敵なんだ…」

「SEXって…今までいやなものって思ってた…」
「でも…お兄ちゃんにされて…」

少女はポツリポツリと過去を語り始める…。
それは昨日、ミュンヘンに来る途中に聞いた話より生々しいものであった。


少女が初めて行商に出たのは15才の秋だった。

夏の終わり…父が伐採木を避けきれず肩と肋骨を複雑骨折し入院した。

少女はまだ幼い妹と母のやりくりを考えると自分だけがプラハの学院寄宿舎でぬくぬくとした学園生活を続けることに苦痛を感じた。

秋の風を感じる頃…学友に別れを告げてプラハの華やぎからブルタバ川を遡上した。

ピセクの街でビンペルク行きのバスを待っているとき…止めどもなく涙が溢れた、子供の頃からの憧れだったプラハの街は川霞の遙か向こうに消えていた。

そうプラハの春、街々に音楽と花が咲き乱れ田舎では想像も出来なかったおとぎの国だった…。

もう二度とプラハの学院には戻れないと思うと涙が溢れてとまらなかったのだ。

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