ボクとアイツと俺
木暮香瑠:作

■ 罠に囚われた志穂3

 裸で蹲る志穂を取り巻くように四人の男が全裸で志穂を見下ろしていた。
「このパンティも色気無しだぜ。最近じゃ、小学生でももうちょっとかわいいのを穿いてんじゃね?」
 脱がした無地の白いパンティを手に、ヒラヒラとみんなに見せながら棚田はおどけて見せた。志穂は羞恥心を煽られ、耳まで真っ赤になっている。
「本当だ。やっぱり棚田が買ってやるしかねえな。棚田のセンスは、本当にエロいからな、ハハハッ」
「それにしても志穂ちゃん、オッパイデカイね。脇から肉がはみ出てるよ」
 大下が指ではみ出た乳肉を突く。
「ひいっ!」
「胸隠しても、お尻ががら明きだよ」
「イヤッ! さ、触らないで……、ヒャッ!!」
 棚田に尻肉を摩られ、志穂は悲鳴を上げた。まるで子猫とじゃれるように志穂の柔肉を指で突付き掌で感触を楽しむ。
「ひっ、ダメッ! イヤッ、触っちゃッ!!」
「いい反応だな。お前、ボクとかボーイッシュな格好してるの、恥ずかしさを隠す為だろ」
 佐々木は醒めた視線を志穂に向け言う。志穂は図星を突かれ、涙が潤んだ視線で佐々木を見た。

「そろそろ始めようか。さあ、志穂ちゃん、ソファーの上で寝ようね」
 佐々木に両脇を抱えられ起き上がらされ、顔を上げさせられる。否が応でも全裸の男達の姿が目に入る。志穂に向かって四本の怒張が鎌首を擡げていた、まるで標的を獲られた大砲のように……。
「ひいっ、……」
「初めてじゃねえだろ? チ○ポ見るのは……」
 志穂の悲鳴に、佐々木は怒張を志穂の顔の前で振って見せる。
「イヤッ! そんなもの、見せないで……」
「初めてなのか? まあ、どっちでもいいや。見るのは初めてでも、あっちは一度、咥え込んでるんだから」
 志穂のあまりに新鮮な反応に、佐々木は少し驚くが、そのウブさが愉快になった。
(こりゃあ、いろんなことして楽しめそうだな。一ヶ月が楽しみだぜ。時間は十分あるからな)
 佐々木は口元を緩め、ニヤッと笑った。

 胸を両手で覆い隠した志穂はソファーに横たえられていた。そして小さな声で呟く。
「圭一……、ゴメン。わ、わたし……」
 いくら秘密を守る為とはいえ、圭一以外の人とセックスしようとする自分が許せず謝罪の言葉を吐いた。
「楽しくやろうや。一度チ○ポ咥えるのも、二度咥えるのも同じだぜ。それの彼氏にばれなきゃいいんだから……」
 佐々木は、志穂の顔を覆った手を剥がし唇にキスをする。
「彼氏の為にするんだろ? どうせするなら、楽しくやった方がお互い良くね?」
 志穂の悲痛な思いとは裏腹に、佐々木達の気持ちは玩具を手にした子供のように浮かれている。
「それじゃあ、味あわせてもらうぜ、恥ずかしがり屋の志穂ちゃんのオマ○コ……」
 佐々木が志穂の足元に膝を突き、志穂の膝に手をかける。
「!? コンドームは……? お、お願い……、コンドームはしてください」
 何も着けずに股間の縦裂を狙う怒張に、志穂は膝に力を込め逃げようとする。
「ゴムなんて持ってねえよ」
「イヤです。そのままするなんて!」
「俺たち、ナマ派なんだけどな。志穂ちゃんがどうしてもって言うなら買ってきてよ」
 佐々木は、意地悪い笑みを浮かべ、志穂に言う。
(ふふふ、ちょっとからかってみるのも面白いな。恥ずかしがり屋のこの女、どんな表情を見せてくれるかな?)
 佐々木は志穂の膝を開放し、自由にした。

 服を着ようと志穂の下着に手を伸ばす。
「パンティやブラは必要ないじゃない? 戻ってきたらどうせ脱ぐんだし……」
「!?」
 佐々木の言葉が志穂の伸ばした手を止める。
「初めてのお使い、撮影しようぜ。ボーイッシュ巨乳の志穂ちゃん、コンドームを買うってタイトル、どう?」
「いいねえ。ノーブラ、ノーパンでのお出かけ……、いい絵が撮れそうだね。へへ……」
「下着……着けさせてください。コンドームは買ってきますから」
「ダメだ! そんなにお前のワガママばかりは聞けねえな」
 語気を強めて佐々木が言う傍で、棚田達がブラとパンティ、ショートパンツを取り上げる。
「さっさと服を着て買ってきな。俺たちはナマでいいんだぜ。その方が気持ち良いからな」
「で、でも……」
「そうそう、そんなにワガママばかり言ってたら、送っちゃうよ、この写真……。ネットに貼られた写真、広まるのは速いだろうね、へへへ……」
 ノーパン、ノーブラなんて考えられない志穂の躊躇を遮るように棚田がスマホに手を掛ける。
「わ……、判りました」
 志穂は、シャツとスカートを素肌にそのまま身に着けていった。

 隆起を押さえ込んでいたスポブラのない胸は、シャツを押し上げいつもと違う雰囲気を醸し出していた。スポーティーなイメージは消え、恥辱に頬を染め俯く顔は、ショートカットの髪さえ志穂の少女の部分を強調する。
「リボンは着けようね。これが無いと女子高生らしくないもんね。制服には敬意を示さないとね」
(これじゃあ、ボクが繰古東高校の生徒だと判っちゃう……)
 困りが顔の志穂の襟元に、繰古東高校の証のリボンが棚田の手で着けられた。

「ど、どこに行けば……売ってるの?」
「何にも知らねえんだな。付いて来い」
 志穂の生活圏ではない繰古西工業高校周辺、どこにコンビニがあるのか、どこに薬局があるのかさえ判らない。志穂は佐々木に連れられ街に出た。

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