ボクとアイツと俺
木暮香瑠:作

■ 罠に囚われた志穂6

 グチュッ。

 志穂が顔を歪め耐えてる間に、佐々木は一気に腰を送り込んだ。志穂の割れ目は卑猥な水音を立て肉根を飲み込んだ。
「入ったぜ。ヌレヌレだったから全部簡単に飲み込んだぜ、お前のマ○コ……」
(えっ!? 入った? ……)
 絶対入らないと思っていたものが入った驚き、それよりも志穂は、すでに処女でなかったことを実感させられた。眠っている間に失われたバージンが夢であったらという淡い期待も裏切られた。そのことが悲しく、瞳が潤む。
「ううっ、うっ……」
 閉じた瞼から涙が溢れる。志穂にとっては初めてのセックスである。処女でないといっても、それは眠っている時に奪われたもの。初めて自分の中に入ってくる男茎が愛する圭一のものではなく脅迫者のものである悲しさに、溢れる涙を堪えられない。
「へへへ、泣く位感動しちゃった? 俺のチ○ポ……」
 少女の涙を見てさらに腰を揺する佐々木。
 グチュッ、グチュッ、グチュッ……と肉根に摩られ卑猥な水音を増す志穂の亀裂。
「どうだ? 俺のチ○ポの味は……」
「ううっ、く、苦しい……」
 佐々木は、志穂の歪んだ顔を楽しみながら腰を前後に揺する。
「気持ち良くなってきたんじゃねえのか?」
 カリで膣壁を抉りながら志穂の表情を探る。
「き、気持ちよくなんか……うっ、ない。うううっ、苦しい……だけ」
 志穂は内側から齎される圧力に声をくぐ漏らした。

 佐々木は、志穂のブラウスのボタンを外し双乳を露出させる。はだけたブラウスの間から、その頂にプックリと頭を擡げた乳頭を伴った大きな肉球が現れる。
「乳首、勃ってるじゃねえか? 綺麗なピンクだね。彼氏には吸わせてるのか?」
「ううっ! そ、そんなことしない!」
 内側から迫ってくる圧迫感に志穂は、苦しそうに声を吐き出す。
「へえー、彼氏は吸ってくれないんだ。こんなにおいしそうなオッパイなのに……」
 そう言うと佐々木は、目の前の乳首にしゃぶりついた。
「ひいっ……」
 佐々木の歯が乳頭を甘噛みする。
「うううっ、ううっ……」
 ビリビリと刺激が乳丘に広がっていく。
(なっ、何? 何なの? この感覚……)
 佐々木に与えられる刺激は、今まで志穂の感じた事のないものばかりだ。志穂は未知の感覚に戸惑うばかりだ。
「それにしてもでけえオッパイしてんな。どれ位あるんだ? サイズ……」
「し、知らない!」
 何も答えないことが志穂に出来る唯一の抵抗だった。

 佐々木は両乳を掌で掴み揉みしだき、乳首を吸う。時折、甘噛みし舌で乳首をコリコリと転がし、志穂の官能を呼び覚ます。
「イヤッ! 噛んじゃイヤッ!! ヒイッ……」
 ビリビリと乳頭を中心に乳輪から乳房へと広がる刺激に志穂がイヤイヤッと顔を振る。
「感じてんじゃねえ? コイツ、感度良いかも……」
 棚田達の声に志穂は向けられる視線を再確認する。
「か、感じてなんか……いない。み、見ないで……! いっ、いやあ!!」
 恥辱をスパイスに、志穂は迫り来る未知の感覚に恐怖を覚え声を荒げた。

 佐々木は、何度も肉棒を引いてはグリグリと再び狭い膣道に押し込むことを繰り返した。
「ううっ、うっ、あん……、うううっ、ううっ……」
 呻き声に時折甘色を帯びた声が混じりだす。膣壁がうねるように佐々木の肉根を締め付けてくる。
(すげえ……。粒々の肉が絡みついて来たぜ。これがカズノコ天井か……)
 絡み付いてくる粒粒の肉壁を楽しみながら挿入を繰り返した。
「あうっ、うううっ、あん、ううっ、ううう……、ひっ、ううう……」
 肉棒が出し入れされるたび、志穂の呻きに甘媚の喘ぎが混じる。佐々木は、甘い声が漏れた所を集中的にカリで肉を抉るように責めた。
「あうっ、あん……、うううっ、あん……、あんっ……、ううっ……」
(ここがGスポット? コイツの感じる場所だな)
 佐々木は、腰の動きを速め怒張で突いく。露出した志穂の双乳が、胸元に残された制服のリボンを撥ね退けるようにブルンブルンと重たげに揺れる。

(感じてるな、この女……。益々締め付けが厳しくなってきたぜ……)
 膣壁がうねるように脈動し肉根を締め付けてくる。その動きに佐々木は、志穂の身体が感じていることを確信する。甘声が零れる場所を集中的にカリで抉るように責め続けた。
「あうっ、あんっ、ああん……。うっ、ああんっ、あうっ、ああん、ううっ……」
 佐々木の責めに志穂の声がどんどん甘く切なくなっていく。

 長く続けられた恥辱と、それに続く初めての性的感覚に志穂の精神は悲鳴を上げ始める。お腹の中から広がる今まで知らなかった感覚、それを官能と判らず恐怖と恥辱感が交じり合い、混乱するばかりだった。
(な、なに? 浮いちゃう、身体が浮いちゃう……)
 突然の浮遊感に志穂は目の前の男の身体にしがみ付く。
(いやあ、落ちる、落ちてく……。いやあああ、どこまで落ちるの?)
 意識が飛びそうになる。まるで貧血を起こしたときのように意識が遠退いていく。
(だめっ! 落ちちゃう! ……恐い!!)
 志穂は手を佐々木の首に回すだけでなく、佐々木の腰に足を絡め強くしがみ付いた。
(いやアアア……、また、また浮いちゃう……)
 繰り返される浮遊感と墜落感。志穂の思考は、感じたことの無い感覚に翻弄されどこまでも高くどこまでも深く振れ切ろうとする。訳が判らなくなる。

(ダ、ダメエッ、……変になっちゃう、ダメッ……。ボ、ボク……どうなってるの? おかしい、ボク、おかしくなっちゃう……。ああん、あうっ、あううっ……)
「あうっ! うっ! アウッ、アウウッ!!」
 志穂の身体がソファーの上でガクンッ、ガクッ、ガクンッと跳ねる。
「アンッ、ああっ、いやっ、いやいやぁ、ああん、あうっ、ひいいいぃぃぃ……」
 志穂の呻き声が尾を引いて部屋に響きわたる。そして、仰け反った背中がガクンと落ちる。身体中の力が抜けて、手足をだらりとさせて……。そして身動き一つしなくなった。

「チ○ポ、引き千切られるかと思った。スゲエ締め付けだった……」
 佐々木は、志穂の中から怒張を抜いた。先端を膨らませ精液を湛えたコンドームに包まれた怒張を……。
「おいっ、コイツ、生きてる?」
「やばいんじゃね? 動かなねえぜ」
「死んじゃった? 俺たち、捕まる?」
 棚田達が倒れこんだ志穂の顔を不安そうに覗きこむ。男達の視線の先、志穂はピクリとも動かない。

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