ボクとアイツと俺
木暮香瑠:作

■ 疑惑の日焼け跡4

「もう我慢できなくなってるんじゃねえか?」
 そう言って佐々木は、海パンを下ろし一物を志穂に晒す。
 志穂の瞳は、じっと佐々木の反り返った物から目が離せないでいた。まるで好物を目の前にお預けを食らったペットのように……。
「好きにしていいんだぜ。好きなようにしゃぶって……」
 ずっと命令に従うことを躾けられた志穂は、羞恥と火照った身体との狭間で葛藤していた。棚田に恥辱マッサージを受けた身体は、すでにお腹の奥でジリジリと種火を燃やし熱くなっていた。そして、股間を覆う布は大きな染みを作っている。身体の奥かが志穂に催促している、この火照りを早く癒してと……。佐々木の言葉に志穂は、ゆっくりと頭を垂れていった。

 反り返った怒張の先端、亀頭にチュッとキスをする。そして舌を伸ばし鈴口を突き舌を亀頭に這わせていく。カリの裏側を舐めることも忘れない。今までに躾けられた所作に従って竿全体に唾液をまぶしていく。その最中にも佐々木の顔を伺うように顔を上げ視線を送ることも忘れない。ついに志穂の唇が亀頭に覆いかぶさり咥え込んだ。



「フェラ、始まっちゃったようだぜ」
 棚田が指差すボートでは、佐々木の身体はしっかり見えているが、志穂の身体はボートの縁に隠れてよく見えない。しかし、佐々木の腰のあたりで志穂の頭が上下に動いているのが見て取れる。



「上手くなったじゃねえか。そりゃあ、毎日毎日あれだけ咥えさせられてりゃ上手くなるか」
 志穂の舌使いに感心して、佐々木は上機嫌だ。褒められた志穂も、舌使いに熱が籠る。より熱心に舌を肉棒に絡め吸い上げる。
(何してんだろう、ボク……。でも、一か月の我慢だから……。私が言うことを聞いていれば、一ヶ月我慢すれば……)
 心の中で呟き、自分を納得させる。そしてジュボジュボと音を立て顔を揺すった。
「ううっ、で、出る! 出すぞ! まだ飲み込むんじゃねえぞ!!」

 ドクドクドク……。

 大量のザーメンが佐々木の怒張から排出される。志穂は佐々木のザーメンを喉で受け止めた。粘っこい液体と臭いが志穂の鼻を衝く。
「うぐっ、んんん……」
 志穂は苦し気に鼻を鳴らし怒張から唇が離した。そして口の中に溜まった白濁液を舌に乗せ、口を開け佐々木に見せる。
「飲み込んでいいぞ」
 佐々木の言葉を待って志穂は、ゴクリと喉を鳴らせ全てを喉の奥に流し込んだ。鼻を抜けるザーメンの臭いに志穂はトロンとした瞳で顔を紅潮させていた。

「すっかり蕩けてますって顔してるじゃねえか、欲しいのか?」
 佐々木の言葉に志穂は、はっとした。二週間近くに及ぶ凌辱の日々にザーメンの臭いに慣れてしまった自分がいた。それどころか、その臭いが自分の性感を刺激し始めている。もう後戻りはできないと悟った志穂は、目を閉じコクリと頷いた。

「尻、こっちに向けな!」
 志穂はボートの中で四つん這いになり、佐々木に向かってゆるゆるとお尻を掲げる。
「オマ○コ出しておねだりしろ」
「……はい」
 志穂は水着をずらし、恥丘を曝け出し割れ目に指を掛け広げる。
「ボ、ボクのイヤらしいオマ○コに太くて大きなチ○ポをください。固くでゴツゴツしたチ○ポでズボズボしてボクを逝かせてください」
「ああ、お望み通り逝かせてやる」
 佐々木が志穂の腰を両手で支え、怒張を一気に押し込む。
「はうっ! あああぁぁぁ……」
 志穂の喘ぎ声と共に、すでに十分に濡れていた蜜壺は、ジュブジュブと音を立て愛液を滴らし怒張を飲み込む。
「いいっ! うううっ、硬くて太いおチ○ポ、いっ、いいっ……」
「どうだ! これが欲しかったんだろ?」
「ううっ、そ、そうだよ! ボク、これが欲しかったの! 太くて硬くて奥まで届くこのチ○ポーーー!! 逝かせてえ。ボクを逝かせて……」
(逝かせて……、逝けば、その瞬間だけでも全て忘れられるから……)
「ああ、逝かせてやるとも。そら逝け! 逝ってしまえ!!」
 そう言って佐々木は腰を志穂の尻肉に激しく打ち付け始めた。

 パン、パン、パン……。

 佐々木の激しい腰使いに、肉を打ち付ける音と共にボートが揺れる。
「いいっ、いいっ、いいい……。もっと突いてえ! すべて忘れさせてえ……!!」
 浜辺まで届きそうな声を上げ、志穂は絶頂の波に呑まれていった。

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