ボクとアイツと俺
木暮香瑠:作

■ 疑惑の日焼け跡5

「ああっ、ボク……、ボク、も、もう駄目。逝っちゃう!」
「まだだ、我慢しろ! 俺が逝くまで我慢しろ!!」
「で、でも、逝き……そう」
 志穂の声は生き絶え絶えに途切れ途切れに吐き出される。喉を伸ばし我慢の限界を示している。佐々木は意地悪く、亀頭で志穂のGスポットを抉る。
「いいっ、いいい……、逝っちゃう!!」
 佐々木の責めに志穂は、状況を忘れ大きな声を上げる。
「ふふふ、そんなに大きな声を出したら浜辺のヤツ等に聞こえちゃうぜ」
「……えっ!!」
 志穂は声を詰まらせるとともに、膣は肉根を強く締めつけた。
「おおっ! 締め付けやがってっ!! そんなに良いのか? 逝くぞ! いっしょに逝けえ!!」
「うぐッ、うんんん……、ん、うんんんん……」
 一層激しく突かれ志穂は、背を仰け反らす。
「我慢せず聞かせてやれよ、お前の逝き声を……。思いっきり逝け!」
 佐々木は決定的な一撃を志穂の子宮にキスするほど奥深くに打ち込んだ。
「うおおおーーー、出すぞ! 逝け! 一緒に逝けえ!!」
 膣内で膨れ上がる肉根、それを察した志穂の膣壁は奥深くに打ち込まれた肉根をさらに引き込むように脈動する。そして首を仰け反らせ、肢体はビクンッ、ビクンッと痙攣した。
「あうっ、うぐぐぐううっ、んううう……」
 掌で口を覆い低く押し殺した呻き声を残し、志穂の身体が崩れ落ちた。



「ボートが大きく揺れてたね。波も無いのに……。何してたのかな?」
 浜辺に戻ってきた志穂に、棚田が皮肉っぽく尋ねた。志穂は顔をポッと紅くし、周りの視線を気にする。答えを聞くまでもなく、何をしていたかは明らかだった。
「今度は俺たちが楽しむ番だぜ。いいよな、佐々木……」
「ああ、勝手にしな」
 棚田の言葉に佐々木はそっけなく答えた。金と女で仲間を繋ぎとめていることを知っている佐々木は、棚田たちに志穂を抱かせないという選択はしなかった。

 佐々木の許可を会えた棚田は志穂の手を取り引っ張る。
「あっち行こうぜ、ほら、あの岩場の向こう側……」
 棚田は浜辺の端に続く岩場を指差し、志穂を連れていく。大下、楠木にも顎で付いて来るように合図を送る。楠木は愛用のビデオカメラを手にして付いて行った。

 棚田に連れられて来た岩場は、浜辺からは大きな岩の陰になった場所だ。
「さあ、始めるか。俺たちも満足させてくれよ」
「こんなところ……、出来ない。人……、来ちゃう」
 浜辺からは見えない。人気(ひとけ)はないが、浜伝いに繋がっていて人が来ないとは限らない。
「何言ってんだよ、ボートの上で逝っちゃうようなヤツが……。この前は公園でもやっただろ? あそこよりはマシじゃねえ?」
 棚田の言うことはもっともだった。住んでる町から遠く離れたこの海水浴場の方が、街の公園より知り合いに合う確率ははるかに低いだろう。しかし、みんなが楽しく遊んでいる行楽地の片隅で、それもその気になれば誰でも歩いてこれる場所でのはしたない行為は気が引けた。
「チ○ポ、あそこで咥えたらすぐアンアン喘いで感じちゃうくせに……」
「そうそう。チ○ポ、ぎゅーッて締め付けてさっ」
 拒む自分が形骸化していることが悔しい。
(また逝かされる……。さっき逝ったばかりなのに……)
 志穂は自分の感じやすい体質を呪った。


「立ったまま犯ろうぜ。オマ○コ、砂まみれになるの嫌だろ? お前、汁けが多いからな! 大下、抑えてろ!」
「あいよ」
 バカにするような言葉に不満げな顔をする志穂の手を、大下は後ろから取り万歳させた。
「いやっ……」

「へへへ、大きな声出してもいいだぜ。でもどうせ、みんなお前のこと痴女だと思ってるだろうから、助けに来るかな?」
「そうそう、観客は増えるかもな。その方が感じるなら大きな声出せよ」
 二人が口にしたセリフは、ビーチで散々陰口を耳にしていた志穂を黙らせるには十分な言葉だった。

 棚田は、志穂の胸の頂点を横切る布を左右にはっと開く。楠木はカメラを構え、その一部始終をレンズに収めようと狙っている。
「うっ! ……」
 志穂は顔を横に背け小さく声を上げる。すでに勃起し水着を押し上げていた乳頭が左右に開かれた布地と擦れ、その反動で柔肉がブルンッと揺れる。
「本当にでけえオッパイだな。最近また大きくなったんじゃねえ? 俺達に揉まれて……」
「そんなこと、ないっ!」
 否定はするが、普段しているFカップのブラが最近きつく感じる。自分の心境を覗かれたようで、恥ずかしさを隠すように語気が強くなる。
「へへへ、両手を吊り上げられるとオッパイまで吊り上がって、立派なオッパイがボンッと前に出て壮観だね」
 棚田が突き出された柔肉をぎゅっと握りしめる。そして飛び出した乳頭に棚田の舌が這っていく。舌の腹で舐め上げ、そして舌先で乳頭をコリコリと転がしたり押し込んだりを繰り返す。
「ううんっ、うん……、ううっ……」
 顔を横に背けた志穂からくぐもった喘ぎ声が漏れる。声を上げたら誰かに気付かれ覗きの餌食になると思い必死で声を抑える。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊