ボクとアイツと俺
木暮香瑠:作

■ 最後の一週間の始まり3

「壁に手着いてケツを突き出せ」
 佐々木に背中を押され、志穂はよろけて壁に手を着いた。前屈みになった志穂のTシャツは、それだけでお尻の膨らみを晒してしまう。そして二つの膨らみの間から縦裂の奔る柔肉が覗いて見える。

「すっかり濡れてるじぇねえか。さすが淫乱のイク子ちゃんだな」
 Tシャツの裾から突き出された媚肉には、愛液を湛えた縦筋が覗いていた。
「みんなに見られてるって思って興奮したんだろ」
「そんなこと……ない」
「じゃあ、これはどう説明するんだ?」
 佐々木は志穂の股間を指で撫ぜる。その指には愛液が掬い取られていた。そしてその指で志穂の頬をなぞる。
「ほら、濡れてるだろ?」
 そう言った佐々木は指を志穂の唇を割って口の中に忍び込ませる。
「うっ、うぐぐ……」
「きれいにしろよ。お前が汚したんだぜ、俺の指……」
 佐々木は志穂の口の中を指で掻き回し、そして抜いた志穂の唾液がたっぷり付いたその指を舐めた。
「一週間ぶりのお前の味だ。淫乱な味がするぜ」
 間接キスで志穂の唇の味の記憶を思い出した。

「お前にも一週間ぶりのチ○コの味を味合わせてやるか、俺のな」
 佐々木は志穂の腰を両手で押さえ、亀頭を縦筋に宛がい志穂の縦筋をなぞった。愛液が、亀裂をなぞる亀頭を濡らす。
「相当待ちわびてたみたいだな」
 佐々木はゆっくりと腰を進めた。秘孔の中に溜まっていた愛液が、ジュブジュブと音を立て溢れ佐々木の肉根を潤す。
「うっ、……」
 志穂は秘孔を満たされる感触に、頭を仰け反らせ小さく声を漏す。
「どうだ? 一週間ぶりの俺のチ○ポの味は」
 佐々木は焦らすように挿入を途中で止め訊ねた。
「待ち焦がれてたんだろ? すんなりと飲み込んでいくぜ」
 そう言うと佐々木は、残りの怒張を埋め込むべく腰に力を込め一気に貫いた。
「うぐっ、うぐぐ……、うぐっ!」
 志穂は壁に突いた指の爪を立て、漏れそうになる声を抑えた。近くに圭一がいる。グランドを走り回っている。応援に来た同級生が、知人がいる。用を足すためにこのトイレに来るかもしれない。そう思うと声を上げる訳にはいかなかった。
「なに我慢してんだよ。いつものように声あげて喘いでみろよ」
 佐々木は腰を志穂の尻肉にグリグリと擦るように押し当て言う。しかし志穂は掌で口を押え声を殺した。
「そんなに声を出すのが嫌か? じゃあ、しっかり味わいな!」
 佐々木は腰を前後に揺すり怒張の出し入れを始めた。

「うっ、うっ、うっ、うぐっ……」
 佐々木の腰の動きに合わせ、押し殺した志穂の喘ぎ声が漏れる。身体は従順に反応し、愛液を床に滴らせた。
「彼氏はグランドでがんばってるって言うのに、お前はマ○コ濡らして腰振ってるって、いい気なもんだな」
「うっ、酷い! 腰なんか振っていない……、ううっ……」
 お尻を腰で突かれ、それに合わせて片手で支えている不安定な身体が揺れているだけ……、そう自分に言い聞かせ志穂は溢れそうになる声を我慢する。
(グランドでは圭一が練習試合で走り回ってるのに……。がんばってるのに……)
 どんなに否定しても毎日のように味合わされた怒張の記憶はすぐに蘇る。その形、大きさ、長さが快感と絶頂の記憶を呼び覚ます。
「お前が何と言っても身体は正直だぜ。チ○ポを咥えたオマ○コは、嬉しくてこんなに涎を垂らしてるぜ」
「うぐっ、うっうっ、うぐっ……」
 志穂の淫穴から溢れ出る蜜は、佐々木の棹を濡らし滴り落ち床に水溜りを作る。

「知ってるか? このトイレ、グランド使う運動部員たちが使うトイレなんだぜ。ハーフタイムになったら……、お前の彼氏も来るかもな」

「!?」
(うっ、うそ……)
 志穂は肢体を強張らせた。そろそろハーフタイムになる頃だ。
(圭一も来る? ここに……)

「ううっ! 急にチ○ポ締め付けやがって。彼氏が来るかもって思ったら興奮したか? 変態マ○コだな」
 佐々木はそう言うと、力を込め腰を打ち付ける。
「ち、違う……。締め付けてなんて……いない……」
 口で否定しても、その言葉の空々しさを志穂自身が一番感じていた。下腹が締め付けられ、その中を埋める肉根の存在をひしひしと感じる。

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