ボクとアイツと俺
木暮香瑠:作

■ 最後の一週間の始まり4

 その時だった。

 カツッ、カツッ、カツッ……。

 サッカーシューズのスパイクの舗装した地面と叩く音が近づいてくるのが聞こえる。それも一人ではなく数人の足音が重なっている。
「ハーフタイムに入ったみたいだな。選手もトイレタイムだぜ」
「!?」
 志穂は、その足音と佐々木の言葉に心臓が締め付けられるような衝撃を受け子宮が激しく反応する。
「うオオオ……、すげえ。締め付けがきつ過ぎて腰も振れねえぜ」
 佐々木は小刻みに腰を動かし、怒張を半分ほど抜いたところで腰を止めた。

「ただいまウンチはできませーーん。個室使用中でーース」
 棚田のおどける声がトイレの中に響く。
「ウンチなんてしねえよ。小便しに来ただけだから……」
「それは失礼しました。どうぞごゆっくりっと、へへへ……」
 棚田たちの会話は、個室の仲間で響いた。
(誰? 東高のサッカー部員? ……圭一も来てる?)
 佐々木に串刺しにされ志穂は、耳を声の聞こえてくる方に傾げる。声の主を確かめようと……。

 パンッ。
 その時、佐々木の腰が強く志穂の尻肉に打ち付けられる。
「ウッ、!?」
 短い呻き声を漏らし、志穂の顔が強張る。

 パンッ、パンッ、パンッ……。
 佐々木は続けざまに腰を何度も志穂の尻肉に打ち付けた。
(イヤッ、ダッ、ダメッ、気付かれちゃう、ダメエ……)
 パンッ、パンッ、パンッ……。
「ウッ、ウッ、ウッ、ウグッ……」
 激しく打ち付けられる怒張にくぐもった呻き声が漏れ、下着を着けていない双乳がブルンッ、ブルンッと激しく揺れる。
(イヤッ、声が……、声が漏れちゃう……。聞かれちゃう、うぐぐっ……)

 パンッ、パンッ、パンッ……。
 グチュッ、グチュッ、グチュッ……。
 ブルンッ、ブルンッ、ブルンッ……。

 佐々木の腰が柔尻を打つ音と肉棒が蜜壺を掻き回す水音が個室に響き渡り双乳が激しく揺れる。
 打ち付ける音と掻き回す音は外にも聞こえているだろう。

「フン! なにやってんだ、こんなところで……。行くぞ! 後半が始まるぞ!!」
 カツッ、カツッ、カツッ……。
 憤慨し、強い口調で蔑む言葉とサッカーシューズのスパイクの音がトイレの中に響く。そしてその音はどんどん遠ざかっていく。

 遠ざかる足音に志穂の緊張に綻びができる。佐々木はその隙を見逃さず抜き刺しを速めた。
「うっ、……あんっ、き。来ちゃう……あっ、あうっ、ああん……」
 カリが膣壁を抉り亀頭が子宮口を打ち付け、志穂の官能を抑えきれない高みへと導いていく。
「もう声を出してもいいんだぜ。声あげて逝っちゃえ……」
「あん、いっ、いやあン……」
 志穂は伸ばした首をイヤイヤと左右に振る。しかし佐々木の突きは志穂の奥深くを強く突き続けた。
「逝け! ほら、逝っちゃえ! もう俺たちだげのはずだぜ。声あげて逝けえ!!」
「いや……いやあン、あっ、ああっ……イッ、イクッ、イクう……」
 志穂の声がトイレの中に響いた。



 志穂たちは佐々木のマンションに場所を変えて続きを楽しんでいた。

「あ、あ……や、いやンン……ま、また、いっ、逝っちゃう……」
 全裸で四つん這いになり高く掲げられた尻肉を棚田に突かれ、志穂の身体が大波に呑まれた小舟のように揺れている。
「あハンン、いや、いやです。も、もう許してェ」
 パンッパンッパンッと音を部屋に響かせ、棚田の腰が志穂の柔尻に打ち付けられる。
「おいおい、棚田、あんまり激しくしたら壊れちゃうぜ」
「でも、何度犯っても締め付けて来るんだぜ。身体は突かれてても、子宮は元気みたいだぜ。もっと、もっと欲しいって締め付けてくるもんだからさっ……」
 佐々木の忠告にも棚田は腰を振り続けた。
「もう俺たち四巡はしてるぜ。二十回以上逝ってんじゃね? ほんと、貪欲なマ○コだな」
 大下が指を折りながら志穂の逝った回数を数えてる。
「あ〜ん。あ、あ〜ん……また、また逝っちゃう、いっ、いい、いいっ……」
 志穂の腰がピクピクッと痙攣を始めた。

「ここならいくら声上げてもいいんだぜ。幸せだろ?」
「学校のトイレじゃ、必死で声我慢してたみたいだけど、最後の逝くって声、すごかったんじゃない? グランドまで聞こえてるかもな」
「そうそう、でも声上げると、気持ちも良かったんじゃね」
「やっぱ志穂ちゃんはMだね。恥ずかしい場面になればなるほど感じるんだろ? 今日はいつも以上に締め付けて来るぜ。まだ彼氏に聴かれたか心配してんのかな?」

 佐々木たちの会話は、朦朧とした意識の中、どこか遠くで鳴る遠雷のように志穂の耳に届く。
「あっ、あっ、うあっ、また……またイクぅ、イクイクう」
 志穂の喘ぎ声がマンションの一室に何度となく響き渡った。

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