ボクとアイツと俺
木暮香瑠:作

■ 最後の一週間の始まり6

「ひぃっ、イ、イヤッ、あっ、アン、あうっ……」
 棚田と大下に挟まれた志穂の声が甘さを増していく。
「感じるだろ? ケツ穴で感じてんだろ?」
「うっ、ううっ、感じてなんか……あん、ない……」
「強がるなよ。目がトロンとしてきたぜ。素直になれよ」
 下から志穂の顔を見上げる大下は、志穂の双乳に手を伸ばしぎゅうっと握りつぶす。
「アンッ、イヤッ……、ダッ、ダメエ……」
 甘い声が漏れる志穂を追い込むように、棚田が腰をゆすり怒張をグリグリと押し込む。
「感じてんだろ? ケツの穴……、俺のチ○ポで気持ちいいんだろ?」
 棚田は腰をいったん引き、再び打ち付けるように怒張を打ち込む。それに合わせて大下も腰を揺する。
「ああっ、動かないで。ああっ、うっ……、お腹の中で、あうっ、二本のおチ○ポが擦れてる。うううっ……」
 お腹の中で二本の怒張のカリが引っかかり膣壁を腸壁を抉る。初めて味わう感覚に、思考は白濁し快感の渦に飲み込まれていく。
「ああっ、ああん……。初めてなの、こんなのお! おかしくなっちゃうっ……」
「どっちが感じる? マ○コか? ケツの穴か?」
「ううっ、わ、判らない……。うううっ、い、ひいっ、いい……」
「逝っちゃえ、逝け、逝け! ケツの穴で逝っちゃえ!!」
 棚田は志穂の身体を揺さぶるほど激しく、ドスッ、ドスッ、ドスッと腰を打ち付け続けた。
「ヒャッ、あうッ、アン、アアン……。だ、ダメエ、おかしくなっちゃう。あうッ、あうう、あああああ……」
 棚田と大下にサンドウィッチにされた志穂は身体を膣壁を挟み撃ちにされ喘ぎ声を上げ続けた。
「いやぁ、あ……あんん、あっ、あっ、うあっ、おかしくなっちゃう。あん、だめえ、も、もう……、イッ、イクぅ、イクイクう……」
 男たちに挟まれた志穂の身体がビクッビクッと痙攣し、仰け反った志穂の頭がガクンと堕ちた。



 家に帰り志穂は、自室のベッドに横たえていた。二穴攻めによる今までにない絶頂、その疲れに鉛のように肢体が重たい。あと一日、一日我慢すればこの苦しみから解放される。そうすればもとの生活に戻れる。そう自分に言い聞かせていた。その時、志穂のスマホが鳴った。電話の相手は圭一だった。
『志穂、明日デートしないか? 練習が休みになったんだ』
 スマホからは明るい圭一の声が響いてくる。圭一の優しい声が、志穂のすさんだ気持ちを和ませてくれる。暗闇の中を照らす一筋のライトの明かりのように……。
『明後日から県大会前の最後の強化合宿なんだ。その前に一日身体を休めておけって監督がさ。その分合宿は絞られそうだけど……』
「……」
 志穂の頭の中をいろんなことがグルグルと渦巻いた。佐々木たちとの約束はあと一日である。そして、県大会、選手権の予選が始まれば次に圭一とデートするのはいつになるか判らない。勝ち進んで全国大会出場ともなれば……。暫くの間はゆっくりと会えないかもしれないと思うと、無性と会いたい気持ちが募る。
『うん? どうした? 志穂。何か都合が悪かった?』
 次いつデートできるか判らない圭一が心配そうに尋ねてきた。
「ううん。友達と買い物に行くって……。電話して断る、だからちょっと待ってて。あとで電話する」
 志穂は圭一を心配させない様、いつも通りの明るい声を装い返事を返した。

 志穂は急いで電話した。佐々木に約束の日を一日伸ばす代わりに、明日だけは開放してもらうために……。
『ははあ、彼氏からデートに誘われたか』
 佐々木は志穂の目論見をすぐに見破った。
『ああ、いいぜ。一日延長なんてケチなことは言わねえ。その代わり条件を出す。その条件を認めるならデートを許可してやるぜ』
 佐々木の答えは意外な答えだったが、また突き付けられる条件が志穂を不安にさせるものでもあった。

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