千佳
木漏れ日:作

■ 1

私はある地方都市に住む女。
年齢は秘密だ。
今私は一人暮らし。
一間の部屋、居間と台所、風呂。
部屋は5階。

エレベーターがある建物だ。
私の勤務先は〇〇商事。

そこで経理の仕事をしている。
私の所属している部署は全部で7人。
女は私を含めて二人。

もう一人は50代の女性。
さて終業のチァイムが鳴った。
私はロッカーの隅で私服に着替える。
地味な色の服。
髪も職場では何時も後で束ねている。


私は同僚と挨拶を交わし会社を出て駐車場に向かう。
エンジンを掛ける。
車は音も無く滑るように走り出した。
まもなくスーパーに着いた。
ひと通り見て回る。

朝食べるパンと少し惣菜を買う。
店内は少し混み始めた。
私は買い物を済ませ車に乗り込んだ。
自宅に向かう車の中でスカートの中に手を入れ、秘部に触れた。

じっとり湿っている。
私は一切下着を着けていない。
強い露出癖があるからだ。
間もなくマンションに着いた。
鍵を開けて部屋に入る。

内鍵を掛けると着ている物総てを脱いだ。
そして古い浴衣を着る。
勿論下着は着けない。
紐を締め風呂の支度をする。
そしてゆっくり浸かる。

風呂を出ると夕食の準備に掛かる。
テレビを見ながらゆっくり食事を楽しむ。
片付けが終わるとベットに移動する。
そこで読書したり明日の準備をする。
私は身長154cmバストは80しかない。

その上童顔だ。
ある夜、歩いていると補導されそうになった。
普段はまとめているが髪を解くと肩より下まである。
私が露出癖に気づいたのは小学2年生。
8歳の時だった。


私が5歳の時事件が起きた。
高速道路を走行中の両親の車に居眠りのトラックが、追突した。
私の両親は即死だった。
私は母方の祖母に引き取られた。

当時祖母は62歳。
優しい人だが私に厳しく接した。
当時祖母がなぜそんなに厳しいのか理解出来なかった到着した私にいきなり祖母は、
「服をお脱ぎ!」

そう言った。
私は上着とスカートを脱いだ。
下にはシャツとパンツを身に着けていた。
「下着も脱いで!」
私は恥ずかしかったが全部脱いだ。

「靴下も!」
私は靴下も脱いだ。
「いい子だ…。」
祖母は初めて微笑んだ。
寒くはなかった。

祖母は私を風呂に連れて行った。
祖母は自分も裸になり一緒に入って私の体を洗ってくれた。
風呂を出ると体を拭いて髪を乾かしてくれた。
祖母はまず自分が浴衣を着た後私にも浴衣を着せた。

浴衣は私の体にぴたりと合っていた。
「いいかい? 今日からこの格好で暮らすんだよ!」
「うん!」
私はこの日から和風の生活になった。
勿論パンツはない。


寒い時期でない限り基本的に部屋の中では浴衣一枚だけだ。
私だけでなく祖母もそうだった。
私はある夜、ふと目が覚めた。
隣に祖母が寝ていた。

寂しくなって祖母に抱きついた。
おっぱいに吸い付こうと合わせ目から手を入れる。
萎びた乳房があった。
私は好奇心で下から浴衣の中に手を入れた。
祖母の太腿は温かい。

「お祖母ちゃんも穿いてないんだ…。」
私はそう思い安心した。
何日か経ったある朝、私はトイレに行きたくなって目が覚めた。
私は用を済ませ布団に戻った。

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