千佳
木漏れ日:作

■ 17

目が覚めた。
あたりは暗い。
体の全部が重たい。
頭もズキズキする。
手を動かしてみた。
右手は動かない。

左手はかろうじて動く。
私は目だけで自分の体を見た。
青いタオルケットのようなものが掛けられている。
私は左手の指で自分の体を触ってみた。
淡い青の寝巻きみたいな着物を着ていた。
袖なしだ。

今度は寝巻きの合わせ目から手を入れ直接
触ってみる。
素肌だ。
私は気になって手を出来るだけ伸ばしアソコに触ってみた。
小さなガーゼがテープで止まっていた。

痛いのを我慢してもう少し下も触ってみた。
管があった。
管はアソコから出ていた。
つまり寝巻きの下はガーゼ以外素っ裸と言う事だ。
「なんてエッチな格好…。」
私はそう思いながら興奮していた。

「あたし、裸にされて見られたのね、きっと…。」
そう思うと下腹が熱くなってきた。
「ウンチもベットでするんだわ…。」
なんだかドキドキした。
もう一度アソコに触ってみる。
濡れていた。

乳首も触る。
硬く尖っていた。
「あたしったら…。」
なんだかおしっこ出そう…。
そう思った。
下腹にちょっと力を入れた。

シュっとオシッコが出た。
足もとでジョロジョロと音がする。
「しちゃった…。」
ドキドキした。
寝たままおしっこしたのは初めてだ。
「気持ちいい…。」

そう思った。
その時廊下の方から足音がした。
足音は少しづつ近づいてくる。
私は寝た振りをする事に決めた。
足音が止まった。
ベットを取巻くカーテンが僅かに開く。

看護師が私を見ている。
「起きたみたいね…。」
静かにそう言った。
私は目を開けた。
「痛くない?」
「少し頭が…。」

「痛い?」
「ハイ…。」
「眠れそう?」
「ハイ…。」
「暑くない?」
「ハイ…。」

「ちょっと待っててね…。」
看護師はそう言い私の足元から何かを持ち、部屋を出た。
すぐに戻り足元で作業した。
それが終わると再び部屋を出た。
すぐに戻って来た。

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