千佳
木漏れ日:作

■ 20

「千佳ちゃんごめんね…。」
そう言うと二人は私を素っ裸にした。
恥ずかしい部分のガーゼも外された。
若い方が背中を先輩が前を拭いてゆく。
速くて丁寧だ。
おしっこの管も外された。

お尻もお尻の穴も丁寧に拭いてくれる。
オ〇ンコまで拭いてくれた。
管を入れた時先輩の方が聞いた。
「千佳ちゃんここ痒い?」
と絆創膏の貼ってあった部分に触った。
「ハイ…。」

「そう…腕も?」
「ハイ…。」
「お薬塗ろうか?」
「お願いします…。」
「じゃあちょっと待ってね!」
そう言って薬を塗ってくれた。

「ここには暫く絆創膏貼れないけどいい?」
「ハイ…。」
続いて腕の点滴の絆創膏も取替え服を着せてくれた。
「あの…。」
「なに?」
「ご飯は?」

「お腹空いた?」
「ハイ…。」
「無理ないよね…明日先生にきいてみるから!」
「お願いします!」
「じゃあね!」
二人は部屋を出た。

午後になって祖母と奈美が面会に来た。
「どう?」
奈美が聞く。
祖母は用事があるらしく先に帰った。
「午前中ここでウンチしちゃった…。」
「ホント! 興奮した?」

「惨めで泣いちゃった…。」
「かわいそう…。」
「ねぇ奈美…。」
「ん?」
「私の担当の先生言い感じだよ…。」
「そうなの?」

「うん!」
「見られた?」
「多分ね、処置の時とか…。」
「そのあとは?」
「まだ…。」
「見られたい?」

「ちょっといいかも…。」
「じゃあ腰が痛いとか言って見せちゃえば!」
「いいね…。」
「じゃまた明日くるね!」
そう言い奈美は帰って言った。
夕方。

若い方の先生が病室に現れた。
「看護師から聞いたけどお腹空いた?」
「ハイ…。」
「今夜から出るから…。」
「ありがとうございます…。」
先生は部屋を出ようとした。

「あ…先生…。」
「ん? なに?」
「あの…腰が…。」
「どうしたの?」
「痛いんです…。」
「診ようか…。」

「ハイ…。」
先生は私を横向きにさせた。
服の上から腰を押す。
「痛っ…。」
本当に痛かった。
先生は、

「寝たきりだからね…。」
「あの…。」
「ん?」
「右足の付け根も痛いんです…。」
嘘ではなくほんとに痛い。
先生は私を仰向けにした。

「ここ?」
右足の付け根に触る。
「もうちょっと上も…。」
「ごめん…。」
先生は服を少し捲くる。
ドキドキしてきた。

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