千佳
木漏れ日:作

■ 28

次の日。
私が学校に向かって歩いていると突然お尻を触られた。
「きゃ…。」
私は小さな悲鳴を上げた。
そして振り向いた。
美弥ちゃんが笑っていた。

「おはよう…。」
「おはよう、びっくりしたよ!」
「ごめんね、びっくりさせちゃって…。」
「待って!」
うしろの方から声がした。
泰子ちゃんだった。

私達は立ち止まった。
泰子ちゃんが追いついた。
「どうしたの?」
私が聞くと、
「寝坊しちゃった…。」
私達は急いで学校に向かう。

休み時間トイレに行った。
美弥ちゃんも泰子ちゃんもついてくる。
「ねぇ私昨夜眠れなくて…。」
「しのぶちゃんも? 私もだよ…。」
そう言ったのは泰子ちゃんだ。
午後の授業が始まった。

なんとなく泰子ちゃんを見た。
何だかボーっとしている。
最初は寝不足のせいかなと思った。
良く見ると目がとろんとしている。
私には訳が分からなかった。
でも変だと思った。

下校の時歩きながら美弥ちゃんが言った。
「泰子ちゃん、何してたの、さっき?」
「え? 何もしてない…けど?」
泰子ちゃんは明らかにうろたえていた。
「嘘!」
美弥ちゃんが言った。

泰子ちゃんは怯えた表情をした。
「じゃあこっちに来て!」
美弥ちゃんは泰子ちゃんを路地に連れ込んだ。
そしていきなり泰子ちゃんのスカートを捲くる。
「ヤメテ…。」
泰子ちゃんが小さな声を出した。

「じゃあ教えてくれる?」
「うん…。」
それから3人で泰子ちゃんの家に行った。
外では話せないと泰子ちゃんが言うからだ。
泰子ちゃんの家に着いて部屋で話を聞いた。
こんな話だ。

それは3日前の夜。
泰子ちゃんは家でお風呂に入っていた。
もちろん一人でだ。
お風呂に浸かったあと一通り体を洗った。
最後にアソコを洗う。
それはいつもの習慣だ。

タオルに石鹸をつけ軽く擦った。
変な気持ちだった。
今までにない「変」だった。
泰子ちゃんは足を出来るだけ広げてアソコを見た。
自分の体が変なのかと思ったからだ。
頭を下げてアソコを見る。

ワレメがあるだけで別に変わっていない。
首が痛くなったので諦めた。
アソコを洗い湯で流し風呂に浸かって出た。
体を拭くと寝巻きを着た。
いつもの習慣で下着は着けない。
それが当たり前だった。

何とも思わなかった。
しかしその夜はいつもと違った。
何だか分からないがどこか変だった。
自分でもおかしいと思った。
自分の部屋に戻った。
寝巻きを脱いだ。

机の引き出しを開けた。
中から四角な形の鏡を取り出した。
部屋の電気は付いている。
裸のまま畳に座り足を出来るだけ広げた。
そして膝を立てた。
膝も広げる。

鏡をアソコの下に敷いた。
ワレメが写っている。
見た感じだと特に変わったところはない。
良く見るとワレメの上の方の合わせ目のとこにちょっと何かある。
そこを指で触る。

何かモヤモヤしたさっきの感じに似ていた。
今度はもう少し強く擦ってみる。
(気持ちいい…)
そう思った。
ワレメに触るとネバネバした液が出てきた。
「何、これ?」

不思議だった。
首が痛くなってみるのをやめた。
「泰子、寝なさいよ!」
ドアの外で母の声がした。
「はぁ〜い!」
返事をして寝巻きを着た。

電気を消して布団に入る。
寝ようと思い目を閉じる。
しかし気になる。
この快感の正体が…。
再び手を伸ばし寝巻き上からアソコに触る。
柔らかい。

膝を立てて寝巻きの前を下の方だけまくる。
パンツを穿いていないので直に肌に触れる。
肌はひんやりしていた。
アソコに触る。
もう濡れていた。
(あたしエッチな事してる…)

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