俺だけの肉奴隷
木暮香瑠:作

■ 初めてのバイブで太腿を濡らせ1

 メインストリートを後にした2人は、裏路地の外れの店に入った。恥ずかしさと興奮から、頭が真っ白になっている絵理香には、何の店か分からないままついていく。店の中には、うだつの上がらないサラリーマン風の眼鏡の男と、パンチパーマのいかにもそれ風の男が客としていた。
 ピンクの照明に照らされた店内には、絵理香が見たことのない商品ばかりが並べられている。

「いらっしゃい、耕市君。彼女かい?」
「こいつが一つ欲しいっていうもんで……」
 店長と耕市の会話に、絵理香は、我に帰って店の中を見渡した。目の前には、昨日、耕市の股間にあった怒張と同じ形をしたものや、細長いものが並んでいた。縄や鞭なども置いてある。
「これなんか評判だよ。
 若い娘には、マッサージと両用で使えて……」
 店長がピンクのバイブレーターのスイッチを入れて見せた。ブーンッと唸る音を店内に響かせるバイブを肩に当てて見せる。
「もっと太いのがいいな、絵理香?」
 耕市が絵理香に尋ねる。絵理香は何のことか分かっていないようで、
「えっ?、なに?……」
 と、驚いた顔をした。耕市が、ペニスを模った太い紫色のやつを手に取る。グロテスクな形と色だ。幹の周りには無数のイボイボが付いている。絵理香は、それを見て気が付いた。顔が真っ赤になっていく。耳まで真っ赤にした。
「いやぁ……いらない。こんなもの……」
 下を向いて、消え入るような声で言う。
「試してみてもいいですよ」
 ハゲ頭の店長がいやらしい目で、絵理香を値踏みするように見ながら言う。目は、透けた胸から視線と落とし、ミニスカートの中を透視するかのように見つめている。
「わ、わたし、帰ります」
 絵理香はそういって、出口の方に振り返った。そこにはパンチパーマの客が通路を遮っていた。絵理香の手を掴み、万歳の形に引き上げ、
「試させてもらいなよ、ねえちゃん。
好きだねぇ、かわいい顔して乳首、こんなに尖らせて……」
 透けた胸を見つめながら、さらに手を引き上げた。絵理香のミニスカートが上がり、パンティーがのぞく。サラリーマン風の客がパンチパーマの客の後ろに隠れるように覗いている。
「すごいパンティー、履いてるんですね。
マX毛、透けて見えてますよ」
 眼鏡を押さえながら、絵理香の股間を凝視していた。
「手を離してください。帰らしてください。
……見ないでください……」
 絵理香が引きつった顔で訴えるが、パンチパーマの男は無視をする。店長が
「お客さん、こちらに連れてきてもらえませんか?」
と、店の隅の方に誘った。絵理香は手を頭の上で掴まれたまま、引きずられていった。

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