俺だけの肉奴隷
木暮香瑠:作

■ 制服で迎える絶頂2

 制服に着替えようと、身体に巻いていたバスタオルを解く。バスタオルが足元に落ち丸まっている。部屋の隅にある姿見に全身が映った。目に写った自分の姿に、初めて、女性らしさを感じた。胸とお尻には、薄っすらと鞭の跡がピンク色に残っている。今までも、自分の裸体を姿見に映して見たことは何度もある。しかし、大人の女性として見たことはない。
(ああ、胸もこんなに張り出してる。腰も、こんなに柔らかい線だったかしら……
 媚肉も盛り上がっている……)
 セックスでオーガズムも知った。絶頂というものがどんなものか判った。自分から、耕市の怒張を下の花唇で咥え、腰を振ってしまった。男性の喜ばしかたを知った。口が、胸が、オマXコが、絵理香の身体全てが男性を喜ばせる。正確には、知らされたといった方がいいかもしれない。しかし、感じて、イってしまったのは紛れもない事実だ。それも、幾度も感じてしまった。身体の中は、完全に大人の女性になっているのだ。外見も、どんどん大人の身体へ変化していっている。

 下着を着けようと、引き出しを開けた。中には、カラフルなパンティーとブラジャーがきちんと整理され並べられている。パンティーは、ほとんどが、ヒップをちゃんと包み込むおとなしい形のものだ。ブラジャーも、胸全体を包み込むタイプのものばかりだ。絵理香は、スカートやブラウスの色に合わせるため、色にだけは凝っている。しかし、形は、おとなしいものばかりだ。ちゃんとサポートしてくれるものでないと、なんとなく不安になるのだ。張り詰めたバストやヒップは、キュッと引き締まっていて、何も着けなくても、型崩れなどしない。それは判っていても、触れる空気や男性の視線が気になってしまう。服の上からは、見えるはずがないのだが……。

 引き出しの一番奥に、一つだけ、白いレースで飾られたブラジャーとハイレグのパンティーがある。姉が、デートの時にでも履けばと、17歳の誕生日に買ってくれたものだ。自分には似合わないと、一度も脚を通したこともないパンティーだ。
【絵理香は、子供っぽ過ぎるから、デートする時には、下着くらい、色っぽいもの着けなさい。少しは、大人っぽい仕草、出来るようになるから……】
 そういって、買ってくれたのだ。手にとって、脚を通してみる。前の部分は、完全なV字の形をしていて、レースが一直線に腰骨まで切れ上がっている。かすかに茂みが透けて見える。

 ブラジャーも着けてみる。細いストラップを肩にかけ、フロントのホックを留める。ハーフカップのブラジャーは、相乳を下から支え、一段と大きく見せる。胸の谷間がくっきりと浮かび上がった。姿見に映る自分の姿は、すっかり大人の女性に見えた。顔だけに、子供っぽさが残っている。髪型のせいもあるのだろう。背中に掛かる長い髪を、両手を首の後ろに廻し、アップにまとめてみた。うなじが見え、脇の下が覗ける。それは、完全な女性の姿だった。
(だっ、ダメ……。こんなランジェリー……
 見せるために着けてるみたい……)
 絵理香は、急に大人っぽくなった姿見に映る姿にうろたえ、耳を真っ赤にした。

 その時、昨夜の記憶が蘇って来た。耕市が、分かれ際に言った言葉だ。絶頂の余韻に酔っている絵理香に告げられた命令だ。
【絵理香、明日は、下着を着けずに学校に来るんだ。
 これは、命令だ。絶対命令だ……】
(いやっ、そんなことできない……下着を着けずに学校に行くなんて……)
 絵理香は、慌てて一番おとなしい下着を選んだ。白のおそろいのヤツだ。胸全体を覆うブラジャーとお尻をしっかりとサポートしてくれるタイプのものだ。布がしっかりしていて、どちらも中央に、ブルーのリボンが付いている。
(あれは夢だわ……きっと……、昨日までのことは全部夢なのよ……
 今日は、母も姉も帰ってくる。いつもと同じ月曜日よ……)
 自分にそう言い聞かせ、急いで制服を着て、いつもより一時間早く、家を出た。

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