ボクらの秘密
木暮香瑠:作

■ 同級生のブラジャー8

 ボクは、おばさんに肩を貸し部屋に上がった。おばさんの足はふらついている。酔っているみたいだ。それで、目も頬も紅いんだ。ボクは、とりあえずおばさんをリビングのソファーに座らせた。大きなトランクケースが、ソファーの横に置いてある。おばさん、旅行にでも行くのだろうか?

「おばさん、酔ってるの?」
 テーブルの上には、空になったウイスキーのビンが転がっていた。
「うん……、少しね……」
 打ちつけた膝を擦りながら、おばさんはボクに視線を移した。
「ありがと、健君。あらっ? 手に持ってるの……」
 しまった! 美紀のブラジャーとパンツを手に持ったままだった。ボクは、慌ててそれを背中に隠した。でも、隠すのが遅かった。しっかり見られていた。
「健君、それはだめなの。美紀が初めてしたブラジャーなの。女の子にとって大切なものなの。返してくれるわね」
 ボクにも、そのことは判った。初めて自転車を買ってもらった時、とても嬉しかった。誰にも触らせたくなかった。初めてプレステを買ってもらった時もそうだ。プレステのコントローラーを抱えて寝たぐらいだ。女の子にとってブラジャーは、ボクらのプレステと一緒なんだろう。ボクは、そっとブラジャーとパンツをおばさんに差し出した。

「ありがとう、返してくれて……。ありがとう……」
 ボクはおばさんに、お礼を言われてしまった。悪いことしてるのは僕なのに……。
「女の子に興味が芽生える年頃だものね、健君も……。返してくれたお礼に、代わりにおばさんのをあげるわ。これで許してネ」
 そう言うと、おばさんはボクに背を向けワンピースのチャックを下ろし始めた。おばさん、酔ってる? 普通では考えられない展開になってきた。チャックが下ろされていくにしたがって、おばさんの白い背中が露わになっていく。

 あっ! ブラジャーの線が見えた! V字に開いていくワンピースから見える白い肌を横切るように、黒いバンドが見える。おばさんは、袖から腕を抜き上半身を露わにする。上半身ブラジャーだけの背中が、ボクの目の前に現れた。おばさんは、背中に手を廻しブラジャーのホックを外す。おばさんの背中を遮るものは何も無くなった。今ボクが見ている艶々の背中の向こうには、おばさんの生乳があるんだ。

 ワンピースを着直したおばさんが、手の持ったブラジャーをボクに差し出した。
「これで勘弁してね」
 ボクは、なんと言っていいのか判らない。お礼を言うべきなのだろうか。それも変だ。要らないというのも、もったいない。ボクは何も言わずに手を出した。

 わっ!! まだ温かいブラジャーが、ボクの手の中にある。黒くてレースに飾られた大人の下着だ。ボクの下半身は、完全に個人行動をしている。おばさんのバストの熱がボクの掌に伝わってきてるんだ。さっきまでおばさんの胸を包んでいたブラジャーが、ボクの手の中にあるんだ。妄想を始めていた分身は、もうボクの言うことなんか聞いてくれない。短パンを押し上げ、テントを張ろうとしている。

「あらっ……。健君、元気ね」
 おばさんが、ボクの股間を覗き込んだ。前屈みになったおばさんのワンピースは、肌から浮き、V字の襟元から二つの膨らみが、ボクの目に飛び込んでくる。量感のある大きな膨らみだ。ボクは不謹慎にも、『あっ! あともう少し……』と祈っている。

 おばさんはソファーを降り、ボクの前に膝まついた。そして、おばさんの手が僕の股間に近づいてくる。おばさんが、床に座ったことで、ボクの期待は叶えられた。見下ろすボクの目の前に、おばさんの胸がある。前屈みになったおばさんの胸と襟元の隙間が大きくなり、そこからチラッと見えた胸の頂点にある突起を、ピンク色に飛び出した突起をボクの眼は見逃さなかった。
「うっ! 痛ッ……」
 短パンに押さえつけられていたボクのチン○ンが、最大限の力で起き上がろうとする。僕はその痛さに、股間を両手で抑え思わず声を上げてしまった。

「このままじゃ帰れないわね。おばさんが慰めてあげる。慰めさせて……」
 慰めるって? ボクの疑問を遮って、おばさんがボクの手を股間の前から退けた。そして、おばさんの指が、ボクの短パンのファスナーを下ろしていく。えっ? 何をするの? そう思っている間におばさんは、ボクのパンツを下ろしチン○ンを露出させた。
「まあ、かわいい。でもここはもう、大人ね」
 おばさんは、まだ毛さえ生え揃ってない股間のものを見つめて言った。
「えっ、な、なにするんですか?」
「黙ってじっとしてて。気持ちいいことしてあげるから……」
 おばさんの指が、ボクのチン○ンに触れた。心臓はバクバクと暴れだしている。これから起こる、まだ知らない初めての体験を期待して……。

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