ボクらの秘密
木暮香瑠:作

■ 姉ちゃんの恋愛実習6

 一見、さばさばして見える姉ちゃんだが、実は結構慎重なタイプだ。買い物をする時も、どちらにするかいつも悩んでるし、初めての事をする時は慎重に予行演習をする。今回も、彼氏にフェラを許すと決心したからこそ、だからボクのチン○ンを見ておこうと決めたんだ。

 姉ちゃんは、ボクがズボンを下げていくのを真剣な顔で見つめている。ボクは、ちょっと焦らすようにチン○ンが顔を覗かせる少し手前で手を止めた。しばらく恥かしそうにモジモジとズボンを持つ手を動かし、そして一気に膝まで下ろした。

 姉ちゃんの瞳が大きく見開かれる。今回は、目を背けまいと意を決していたんだろう。口元をピクピクさせながらも、視線を背けることは無かった。

「どお? 姉ちゃん。これが大人になったおチン○ンだよ」
 毛も生え揃っていない小学生のボクが言うのは変だけど、皮も剥けてるし射精だって出来る。まんざら、嘘じゃない……。姉ちゃんも、間じかで見るチン○ンに圧倒され素直に聞いている。
「う、うん……。大きい……」
「でも、もっと大きくなるんだよ」
 そう、ボクのチ○ポはまだ下を向いている。大きくなってはいるが、半立ち状態をキープしていた。ボクは、必死で宿題のことを考えたりしてチ○ポが上に立ち上がらないように勤めた。もう少し姉ちゃんを焦らしてやるんだ。

 ボクはパジャマのズボンを足元に絡めた、だらしない格好で姉ちゃんの前で股間を晒している。その股間から視線を離せない女子高生……。知らない人が見れば不思議な光景だろう。

 ボクは、ちょっと恥かしそうなフリをして姉ちゃんに尋ねた。
「見るだけで大丈夫? 練習しておいた方がいいんじゃない? 初めてだとうまく行かないかもよ」
 姉ちゃん、ボクのチン○ンに触ってくれるかな? ボクの心臓は、バクバクと暴れだしている。それを悟られないように、表情は平静を装う。耳を澄ますと、ボクの心臓の音とは別に、もう一つドクン、ドクンと刻む鼓動が聞こえる。姉ちゃんの心臓の音だ。姉ちゃんも緊張しているんだ。
「そう? そうかな……」
 普段の姉ちゃんなら、こんなこと言ったらぶん殴られるところだけど今日は違う。彼氏に振られたくない気持ちと、ボクの大きくなったチン○ンを見ている動揺から、いつもとは思考回路が違っている。迷ってるみたいだけど、うまくいくかも知れない。

 姉ちゃんはボクのチン○ンを見詰めたまま、小刻みに震える手を伸ばしてきた。一瞬、躊躇うように手を止め、僕の顔を見上げて言った。
「触ってみてもいい?」
 やった! 姉ちゃん、見るだけなんて言ってたけど、男性そのものにも興味があるんだ。そりゃあ18歳だもん、興味が無い方がおかしい。小学生のボクでも、女の子に興味があるんだから……。
「うん、いいよ。恥かしいけど……、姉ちゃんなら……」
 ボクは、しおらしく言った。

 姉ちゃんの指がボクのチン○ンに近づいてくる。白く細い指が……。普段は気にしてなかったけど、キレイで柔らかそうな指だ。ボクの心臓は、期待が膨らみ爆発しそうなくらいバクン、バクンと血液を送り出している。

「キャッ……」
 姉ちゃんが驚いたように悲鳴を上げる。姉ちゃんの指が触れた途端、ボクのチン○ンが首を擡げたのだ。
「健、大きくなった……」
 チン○ンは、姉ちゃんを睨みつけるように真っ直ぐ顔に向かって立ち上がっていた。
「これが、勃起したおチン○ンなのね……」
「うっ、うん……」
 ボクは、奥歯を噛み締め、聞こえないくらいに小さな声で答えた。身体中の血がそこに集まってくるような感覚を必死で耐えていた。

 姉ちゃんは、親指と人差し指でボクのチン○ンを摘む。
「堅いのね。こんなになるんだ……」
 そして、堅さを確かめるように指を動かしチン○ンを擦った。
「ああっ、だっ、ダメェ……。動かしちゃあ……」
 ボクの忠告は、少し遅かった。姉ちゃんの柔らかい指に擦られたボクのチン○ンは、我慢の限界を越え自分の意志を働かせた。

ドピュッ!!

 姉ちゃんは、何が起こったのか判らないようだ。キョトンとした顔をしている。姉ちゃんの顔に向いていたボクのチン○ンから発射された精液は、姉ちゃんの髪の毛から瞼のあたりに見事に命中している。

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