ボクらの秘密
木暮香瑠:作

■ 姉ちゃんの恋愛実習9

 おばさんにしてもらった時は、このあたりで出してしまった。でも今日は、一回出しているのでもう少し耐えられそうだ。手ではチン○ンを擦りながら、舌がカリに巻きついてくる。チン○ンに、ますます血液が集まってくるようだ。

 これでいいの? って言うように、姉ちゃんはボクの顔を見上げる。
「気持ちいい……。すごいよ、姉ちゃん……」
 顔を前後左右に揺すりながら、唇でチン○ンを締め付けてくる。舌をチン○ンに這わすことも忘れていない。ひょっとしたら、姉ちゃんはテクニシャンかもしれない。そんなことを思っていたら姉ちゃんが、いきなりチン○ンを吸い始めた。頬を窄めて、キュッ、キュッと吸った。
「うわああっ、あああ……」
 ボクは、思わず姉ちゃんの頭を抱え込んだ。同時に、ボクのチン○ンが膨れ上がり射精した。得体の知れない気持ちよさに、腰を突き出すようにして姉ちゃんの頭を抱え込んでいた。
「ううっ、うぐぐう……。うぐうう……」
 姉ちゃんが、何か叫んでいる。ボクのチン○ンを咥え込んでいるため、声にならない。ボクも射精の感覚に気を奪われ、姉ちゃんの頭を強く抱え込んだままだ。そのため、姉ちゃんはチン○ンを吐き出すことが出来なかった。

 姉ちゃんの喉が、ゴクリと鳴った。ボクは、へなへなと腰から床に崩れ落ちてしまった。
「何するの! 出す時には言って言ったでしょ……。呑んじゃったじゃない」
「ごめん……。でも……、気持ちよかった……。彼氏もきっと喜ぶよ、こんなに気持ちいいフェラなら……」
 にやけた顔で、姉ちゃんに言った。

 姉ちゃんはうがいをしながら、射精の余韻によって床にへたり込んだままのボクに訊ねる。
「でも、どうしてあんた、こんあに詳しいの?」
「えっ?」
(やばい……、こんな質問、予想してなかった……)
「あ、あれだよ……、マンガで見たんだ。ほらっ、一樹がHなマンガ、見せてくれたんだ……」
 ボクは、しどろもどろになりながらも言い訳を考えた。
「一樹のお父さん、スケベなんだ。一樹の家、Hな本、沢山あるんだ。それを見せてくれたんだ」
「ふーーーん、そう?」
 姉ちゃんは疑いを残しているみたいだが、それ以上は突っ込まなかった。

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 この話には、後日談がある。次の日、姉ちゃんは彼氏と待ち合わせた。決心を極めて……。数時間して帰ってきた姉ちゃんは、いきなりうがいを始める。そして、昨日に増して機嫌が悪い。

 フェラ奉仕が終わった後、彼氏は姉ちゃんに言ったそうだ。
「どうしてこんなに上手なんだ? 初めてじゃ無いだろ! 俺以外に、誰かほかにフェラする彼氏がいるんだ……。だから最初、俺にするの断ってたんだ……」
 姉ちゃんは否定したが、彼氏の疑いは晴れなかった。結局、姉ちゃんは振られてしまった。

 恋愛って難しい。大人になっても、どんなに悩んで考えて……、どんなに練習しても……、うまくいくとは限らないんだ。
 でも姉ちゃんの彼氏、比べる人がいたんだ。姉ちゃんのフェラが上手だなんて……。

 また当分の間、ボクは姉ちゃんの目を直視できない日が続くだろう。

姉ちゃんの恋愛実習・おわり


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