ボクらの秘密
木暮香瑠:作
■ Hなマンガ6
ボクは、全速力で走った。運動会でもこんなに早く走ったことはない。家に着き、階段を一気に駆け上り、姉ちゃんの部屋のドアを開けた。
姉ちゃんの部屋に飛び込んだボクの目に、とんでもない光景が飛び込んできた。服とブラジャーを胸の上まで捲し上げている美紀。膨らみ始めた胸に、姉ちゃんの手と美紀の手が被さっている。スカートも捲り上げられ、真っ白なパンツの中で美紀と姉ちゃんの手がぞもぞと動いている。
突然の僕の出現に驚いた美紀の瞳が、キョトンとボクを見ている。そして、みるみる瞳が大きく見開かれていく。
「キャーーーッ!!」
部屋に美紀の悲鳴が轟いた。
「なに勝手に入ってきてるの!! ノックぐらいしなさいよ!」
姉ちゃんが、いつものようにボクを叱った。
ボクは、見ないように両手で顔を隠した。でも、指の隙間からしっかりと覗いてたけど……。
「ゴ、ゴメン!」
美紀はボクに背を向け、慌ててブラジャーを直している。
「でも、彩ちゃんが……、彩ちゃんが大変なんだ」
「えっ? 彩ちゃんが!?」
パンツとスカートを直しながら美紀が振り向いた。
「何があったの? 彩、どうしちゃったの?」
美紀は、自分の恥ずかしい格好も気にせず彩ちゃんを心配している。スカートの裾がパンツの中に挟まり、パンツがまだ丸見えなのにも気付いていない。
「とにかく大変なんだ。姉ちゃん、来て!」
「お姉さん、とにかく行こ! 彩ちゃんが心配……」
ボクの訴えに、美紀も慌てて立ち上がった。
家を出たところで美紀に耳打ちした。
「美紀、パンツ丸出しだぞ」
「えっ? 早く言いなさいよ」
バチンっ!!
美紀は自分のスカートを直すより早く、スナップの効いた平手で僕の頭を引っ叩いた。
「いてててて……」
ボクは頭を抱え、道路にしゃがみ込んだ。まるで姉ちゃんみたいだ。暴力的なところまで姉ちゃんを見習ってるみたいだ。
「早く連れて行きなさいよ。彩ちゃんのところへ!!」
ボクらは、急いで秘密基地のある公園に向かった。
その頃、秘密基地ではボクを待っている四人は時間を持て余していた。縄を解くのはとっくに諦め、することもなく退屈していた。実は、再びマンガを読み始めている。
武彦が彩ちゃんの顔を覗き込み、確認するように訊ねた。
「彩ちゃん、本当に感じない?」
「感じるってどう言う事? 感じないよ。痛いから早く解いて……」
彩ちゃんは、早くこの状況から逃れたく焦っている。
「健の姉ちゃんが来るまで待って。解けなくなっちゃったから仕方ないんだ……」
この状況を我慢してもらうように、武彦は優しく諭す。
「やっぱり縛るだけでは感じないのか。Hなことしないと感じないのかな?」
マンガを見ていた実がポツリと言った。
「乳舐めると感じるんじゃないか? ほら、ここ……」
実が、マンガの一場面を見せて言う。そこには、男が縛られた女の胸を舐め回している絵が描かれていた。
「舐めると感じるのか?」
「舐めてみようか」
一樹も、実の意見に同意を示す。武彦と亮太も、ゴクリと唾を飲み込んだ。四人の意見が一致したようだ。
実と武彦の顔が彩ちゃんの胸元を見詰めている。少しづつ近づいていく。
「何しようとしてるの? ダメよ、彩に触れちゃ! いやっ、やめて……」
緊張した眼差しに気付いた彩ちゃんが、身体を捩る。でも、後ろ手に縛られ、足まで縛束されている彩ちゃんに、逃げる手立ては残されていない。
「ちょっとだけだから……。実験だから……」
武彦は、荒い息を吐きながら彩ちゃんを宥める。
「やめて……。だめだって、だめえ……」
男二人の舌が、だんだんと近づいてくる。彩ちゃんが逃れようと必死で身体を捩る。彩ちゃんが身体を捩れば捩るほど、股間にきつく廻された股縄は体操パンツを押し付けて柔肌に食い込んでいく。
「ヒャッ、だめえ……」
遂に胸に達した舌に、彩ちゃんは悲鳴を上げた。
「どう? 感じない? おかしな気持ちにならない?」
体操服に隠れた小さな蕾を見つけ出した武彦が、舌で突きながら訊ねる。反対側からは、実が大きな口を開けて胸にしゃぶり付いている。
「感じないよ、やめて!! こそばゆいからやめて!」
彩ちゃんは真っ赤な顔を振り否定する。嫌がる声が震えている。顔を振るたび身体が揺れ、縄が股に食い込んでいった。股縄が彩ちゃんを苦しめた。
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