保健室の闇
〜女子生徒の告白〜
ドロップアウター:作
■ 6
女医さんが試験管を手に何か作業をしている間に、川原先生が私のところに寄ってきて、「膝を楽にしなさい」と言いました。私が膝を伸ばすと、先生はさっきと同じように、脱脂綿で私の股間を拭きました。
「はいはい、もう泣かないの。尿検査は終わったんだから」
先生に言われて、私は嗚咽を何とかこらえようとしました。そして、何とか落ち着けたところで、私は先生に言いました。
「あの・・・もう、終わりですよね」
先生の答えが「イエス」であると決め付けて、私は診察台を降りようとしました。
ところが、先生は「待ちなさい」と私を止めたのです。
「もう少し診てもらうから、先生(女医さん)の準備ができるまでしばらくそのままでいなさい」
「はい・・・」
私は仕方なくそのままでいました。
この時、私はまだ全裸の格好でした。さっきまでは尿検査のことだけ考えてあまり意識していなかったので、この改めて羞恥心を覚えました。せめて胸と股間だけでも隠そうと思い、私は左手を下に伸ばしました。
その時、私は自分の体の異変に気付きました。性器の部分が濡れていたのです。
さっき性器を触られた時、体の方が感じてしまったんだろうと私は思いました。それを二人に見られてしまったと思い、それまでとは違う恥ずかしさを覚えました。
やがて、作業を終えた女医さんが私の枕元に立ちました。
「待たせちゃってごめんなさいね。最後に少し体を診察してから終わろうね」
そう言いながら、女医さんは私の異変に気付いたようでした。
「どうかしたの?」
「あの・・・」
私は何とかごまかそうとしたのですが、なかなか言葉が浮かんできませんでした。
すると、女医さんがなぜか微笑むのです。そして、こう言いました。
「うん、言わなくてもいいのよ。あなたの大事なところ、検査のためとは言えいじっちゃったものね。だから気にしなくていいのよ、よくあることなんだから」
私のことをかばってくれたのはうれしかったのですが、何だか余計に恥ずかしくなったような気もしました。
「ごめんなさい・・・」
私は思わず謝りました。
「ふふ、おかしな子ね。別に謝ることなんてないのに。でもあなたって、素直でいい子ね」
女医さんの言葉に、私は何だかくすぐったいような気分になりました。
その時、川原先生が苛立った口調で言いました。
「早苗、余計なこと言ってる場合じゃないでしょ」
先生が女医さんのことを名前で呼ぶのを聞いて、私は初めて、二人が知り合いだということを知りました。
女医さんは苦笑いして、「そうね」とうなずきました。
「それじゃあ、診察をするわね。水沢さんはそのまま寝ていていいから」
「はい」
私はそう返事しました。
次の瞬間、私はある意味で尿検査以上の悪夢を体験することになったのです。
「もう一度おなかを触らせてね・・・手をどけていいかな」
女医さんはそう言って、股間を抑えていた私の両手を自然に引き離しました。これで性器が濡れているのを見られることになったのですが、この時私は女医さんを信頼し始めていたので、あまり気になりませんでした。
女医さんは、私のおなかをゴム手袋をつけた指で何度か押しました。そして、「痛いところはないわよね」と私に聞きました。私が「ないです」と答えると、女医さんは少しうなずいて、「じゃあ今度は乳房を診てみようね」と言いました。
血液と尿の検査なのに、どうして、と疑問に思いましたが、結局私は女医さんの言葉に素直にうなずきました。
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