母はアイドル
木暮香瑠:作

■ 妄想を誘う肢体9

「だめっ、だめえっ……」
 逃れようと身体を捩るが、力に勝る耕平からは逃れようがない。まさみの胸が、耕平の目の前でプルプルと揺れる。耕平は、まさみの双乳に手を伸ばし鷲掴みにする。そして、ギュッと握り締める。
「だっ、だめえ! や、やめて……」
「このオッパイが悪いんだ。俺を誘うんだ」
「いっ、痛い。だめっ!」
 力任せに握りつぶされる胸の痛さに、まさみの表情が歪む。耕平は、指の間から零れた蕾にむしゃぶりついた。
「ひっ、ううっ!」
 初めて触れる舌のおぞましさに、まさみの声が漏れる。
「感じてるのか? 感じてるんだろ?」
「ち、違うわ。き、気持ち悪い!」
 まさみは耕平の顔に両手を当て、押し剥がそうとした。
「気持ち悪いだと? 嘘言うな!」
 耕平は、まさみの胸に被せた手に力を込め握り潰す。
「いっ、痛い! や、やめて!!」
 まさみは、耕平の形相に恐怖を感じ抵抗を弱めた。耕平は再びまさみの胸に顔を埋め、風呂上りのピンクに染まった柔肌に舌を這わせていった。

 まさみの顔が、恥辱に紅く染まっている。
「ひぃっ、も、もう……やめて……」
 まさみは耕平の肩を押すが、恥ずかしさに昂ぶった腕はガタガタと震え力が入らない。まさみの抵抗が薄いと感じた耕平は、膝でまさみの脚を割り、身体を太腿の間に滑り込ませた。
(えっ?)
 耕平がこれから行なおうとしていることを察知したまさみの顔が強張る。
「だめっ、ねっ、だめっ……」
 まさみは顔を小さく横に振り、耕平が我に帰ってくれることを願った。しかし、頭の中を妄想に塗り潰され、興奮の中を泳いでいる耕平には通じるわけもない。耕平は、急いでズボンのチャックを開け反り返った肉棒を取り出した。
「いやっ! そんな……。だめっ、ねっ、だめだよ……」
 まさみは耕平の怒張から逃れようと後退りするが、狭い脱衣場では逃れようもなかった。

 まさみの膝の裏に手を差し込み、M字に大きく押し開く。淡い繊毛に飾られ硬く閉じた縦裂が露になった。
「だめ、だめえ……。ねっ、判るでしょ? わたしたち……」
 まさみの説得する言葉は、まさみの秘唇に釘付けとなった耕平には届かない。
(ここがオヤジのチ○ポを咥え込んでるんだ。男のチ○ポを……)
 耕平は、妄想のレンズを通した視線でまさみの股間を凝視した。そして、前戯もしていない縦裂に怒張を宛がう。
「だめえ、私たち、親子なのよ。だめえええ……」
「うるさい。お前は、ただのアイドルだ! みんな、お前をオナニーのおかずにしてんだ」
「ひ、酷い……」
 まさみは、耕平の冷たい言い様に涙する。耕平は、まだ潤っていない秘孔に先端を押し付け狙いを定めた。腰をグリグリと振り、縦裂を亀頭で押し開く。僅かに開いた亀裂から、サーモンピンクの淫肉が覗いた。耕平の頭に、沸騰した血がどっと流れ込んだ。
「ここだな。ここがオヤジの物、咥え込んでんだな」
 耕平は、グイッと腰を送り込んだ。

 初めての侵入を拒むかのように、秘孔が怒張の侵入に抵抗する。
「どうしてオレを拒むんだ? 毎日やってたんだろ? オヤジと……」
 耕平は、更に力を込め腰を推し進めた。怒張が、濡れてない媚肉を巻き込みながら秘孔を広げていく。
「だ、だめ! は、入らない。そんな太いもの……」」
 まさみは、まだ何も入れたことの無い秘唇が押し広げられる恐怖に慄く。隙間を抉じ開けるように侵入してくる亀頭がスリットの中に埋まっていく。
「うっ! いっ、痛い……!!」
 まさみの顔が、初めて知る激痛に歪んだ。

 白く細い首を伸ばし、苦痛に仰け反るまさみ。
(感じてるんだ……。奈緒、感じてる……)
 耕平はまさみの姿に気持ちを昂ぶらせ、じわじわと腰を送っていく。
「きついマ○コだな。おりゃあっ……」
 耕平は、肉根の侵入を拒むような抵抗に負けじと腰を推し進める。
「あうっ!! うぐっ……」
 まさみは、股間を引き裂かれる激痛に喉を伸ばし息を飲み込んだ。

 あまりの激痛にぐったりしたまさみに、耕平は腰を送り込み続けた。
「感じるんだろ? セックスが好きなんだろ!」
 さらに奥へと怒張を送り込むべく腰を打ち付ける。
「いっ、痛い!! 痛いの、ぬ、抜いて……」
 初めての痛さに耐えかね、首を振る目尻から涙が迸る。

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