母はアイドル
木暮香瑠:作
■ 不幸の包囲網2
「壁に手を着いて、ケツをこっちに向けろ」
まさみは、おずおすと龍一に向けてお尻を掲げる。
「じゃあ、先に頂くぜ、オヤジ」
「ああ、おれは出演後に頂くとするか。ははは……」
龍彦の卑猥な笑い声が狭いトイレの個室に響く。龍一はツルツルの肌を楽しむようにお尻を摩る。
「それにしてもきれいな肌だな」
まさみを焦らすように、指先で円を書きながら柔肌を楽しんでいる。
(じ、時間がない……。間に合わなくなっちゃう……)
「は、早くして……。お願い……」
「奈緒からおねだりかい? やっぱり咥えたかったんだな、淫乱アイドルだから……」
「ち、違う! じ、時間がないの……」
言い争ってる場合ではなかった。出演時間まで、そんなに余裕はない。龍一は、ニヤニヤと笑っている。
「入れて、早く入れて!! おチン○ンを……わたしのオマ○コに……」
まさみは、恥辱を押さえ卑猥な言葉で龍一を誘った。
「そんなに誘われちゃあ、犯らない訳にもいかないな」
龍一はまさみの腰を両手で引き寄せ、一気に貫いた。
「うぐっ、ううっ……」
濡れていない襞肉が怒張に擦れて引き込まれる苦痛にまさみの顔が歪む。
「チ○ポが擦れて気持ちいいぜ。フフフ……」
龍一は、ゆっくりと怒張を抜き差しさせた。まさみの膣内の感触を楽しむように、あくまでゆっくりと焦らすように腰を送る。
(そんなにゆっくりされたら……、出番に送れちゃう……、あん……)
秘孔は愛液を分泌し、徐々に龍一の棹を濡らしている。
「は、早く……頂戴……。ううっ、あなたの……ザーメン……」
まさみは、自ら腰を揺すり怒張を奥深くまで呑み込んだ。
(そうだな、あんまり焦らしてもマズイか……。アイドルを首になっても可哀想だからな)
「お前の大好きなザーメン、くれてやるぜ」
龍一は、一気に腰の動きを速くし秘孔を抉った。
「そらっ、そらっ、そらっ、出すぞ!! お前の大好きなザーメン、しっかり味わいな!」
「あうっ、ああっ、あううう……」
龍一は、喉を逸らしアクメに達するまさみの中にありったけのザーメンを注ぎこんだ。
「ふうっ……」
龍一は射精感に身体を震わせ、怒張をゆっくりと抜いた。
「出演中に精液が零れちゃ可哀想だ。栓をしてやらないとな」
デイパックから龍一が卵型ローターを取り出した。
「やめて! そ、そんな! そんなもの入れたままで出演なんてできない……!!」
ひんやりとしたローターが、秘裂に宛がわれる。
「そんなもの……入れないで……」
「お前が我慢すれば済む事だろう。精々がんばりな!」
「あうっ!!」
まさみの濡れた縦裂は、なんなくローターを飲み込んだ。
「こっちにもサービスしてやるぜ」
そう言って、アヌスにも同様に埋め込まれた。そして、ローターのコントローラーを太腿にバンドで止める。
「いいか、俺がいいって言うまで取り外すんじゃねえぞ。俺たちが見てること、忘れるな!!」
そう釘を刺し、二人は出て行った。
まさみは、ショーツを引き上げ身嗜みを正す。
(臭いを消さなくちゃ……。コロンで臭いを……)
まさみは、控え室に帰ろうとトイレを後にした。
「奈緒、何してんだ! もうすぐ出番だぞ!!」
まさみがトイレを出ると、戻りの遅いことを心配したマネージャーが呼びに来ていた。
「はっ、はい……」
気付かれちゃいけない。まさみは、埋め込まれたローターが落ちるのではないかと心配し太腿を締める。
「!!」
締め付けられた股間は、ローターの存在をまさみにはっきりと自認させた。
「そのままスタジオに入れ!! 司会者もスタンバイしてるんだ」
いったん控え室の戻ろうとしたまさみを、マネージャーが制しスタジオの方を指差した。
まさみがスタジオに入った時は、ちょうどCM中だった。このあと、司会者同士のトークが少しあってインタビューコーナーが始まる。生放送ならではの緊張感がスタジオに漂っている。
秘孔に普段では考えられないものを埋め込んでいる。その状態で生放送に臨んでいるまさみは気が気ではなかった。
(気付かれないかな?)
まさみの不安の中、CM明けの放送が始まった。そして、対談コーナーのタイトルコールがあり、司会者の声が、「星野奈緒さんの登場です」と紹介する声がセットの裏でスタンバイするまさみに届いた。
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