人妻と少女の淫獄
木暮香瑠:作

■ それぞれの思い4

 180度に開かれた脚が更に開かれ、引っくり返ったカエルのようにM字に固定される。
「そろそろ本番だ……」
 何度も見たDVDである。展開は全て頭の中に無いっている。昇は慌ててズボンをずり下げトランクスの中に押し込められていた息子を解放した。
『さあ、お待ち兼ねのチ○ポだ! 美味しく召し上がれ。へへへ……』
『いやっ! だめっ、だめえっ!!』
『そら、入っていくぞ、ひひひ……』
 女性の恐怖を引き出しながら、男がゆっくり腰を押し進めていく。
『いやああ、いっ、痛い!! ぬ、抜いて……、ううう……』
『こいつ、処女だぜ! いい女に当たったぜ! はははっ……』
 喚起の声をあげ男は、腰をグラインドさせる。秘孔に一本の淫杭を打ち込まれ動きを阻まれた女性の胸にお尻に、周りの男達は手を伸ばした。そして、揉みしだく。
『気持ち良いんだろ? おマ○コから蜜がジュクジュクと溢れてるぜ』
『うううっ、う、嘘!! い、痛ッ!!』
『さあ、気持ち良いって言え! 逝け! 逝くって言え!!』
『ううっ、ううう……。ひ、酷い、ううっ……』
 男が卑猥な言葉を引き出そうとするが、女性が卑猥な言葉を口にすることは無い。顔を大きく揺すり、苦痛を訴え続ける。在り来たりのAVなら、女優が卑猥な言葉を連発するところだが、そんな大げさな演出の無さもレイプ現場の真実味を醸し出している。何度見ても昇の股間を熱くし、握り締める手に力が入る。

『マ○コだけじゃ足りねえか? こっちにも欲しいってか?』
 男が先走り汁を滴らせる亀頭で女性の頬をなぞる。
『口を開けろ! 穴はマ○コだけじゃねえだろ。おら!!』
『うぐぐぐ……。いやああーーー!』
 無理やり口を開かされ、チ○ポを突っ込まれる。
『うぐっ、ぐぐぐ……』
 女性のくぐもった呻き声の後、口を犯していた男が腰を慌てて引いた。
『歯を当てるんじゃねえ。この野郎!』
 棹に歯を当てられた男は怒りに手を振り上げた。

 バチンッ! バチンッ! バチンッ! バチンッ!!

 男の平手が頬を打つ。
『ほらっ、ちゃんと咥えろ!! 今度は歯を当てるんじゃねえぞ!』
『うぐっ、むぐぐ……』
 怒張を咥えさせられた口から、くぐもった悲鳴を漏らす。胸を弄られ、柔らかそうな双肉が卑猥に形を変える。
「揉みてえ、あんな柔らかいオッパイ……。義姉さんの胸、揉んでみてえなー」
 棹を摩る動きは速くなり、昇の肉径は先走り汁を塗されテカテカと輝く。

『出すぞ! ちゃんと受け止めろよ。子宮いっぱいに出してやる』
『こっちもだ。全部飲むんだぞ! そらっ、飲み込め!!』
 男達は激しく腰を振り、女性の顔を、腰をガクガクと揺する。
『うおおおーーー』
 雄叫びと共に、射精する。そして、口と秘孔から怒張を抜いた。

『ううっ、ううう……。嘘、膣に出すなんて……、うううっ……』
 女性のすすり泣く声と、男達の満足気な笑い声が木霊する。女性の口と股間からは、白濁液がドロリ流れ落ちる。股間の亀裂から溢れ出たザーメンには、処女の証の鮮血が混じっていた。
(本当に処女? 本当に中出ししてんのかな? でも、画面は切り替わらなかったよな……)
 昇がこの疑問に気付いたのは、何回目かに見た時のことだった。初めは興奮で気付くことは無かったが、確かに編集している様子は見当たらない。2台のカメラで撮影されているのだろう、女性の肢体、結合部が良く見えるように角度を変えてシーンが切り替わる場面は何度かある。しかし、男達が射精するところから、怒張を抜きザーメンが流れ落ちるところまでシーンは切り替わるところが無かった。

 別の男が女性に圧し掛かり、再び陵辱劇が再開される。
 画面に見入る内、昇は犯される女性と義姉を重ね合わせていた。
「犯してえ。義姉さんのマ○コに突っ込んでみてえ……。口をあんな風に犯してみてえな……」
 冷静になればそんなことは出来る訳が無いと判るが、DVDを見ている間だけは妄想の世界に浸っていたかった。

 結局、カメラマンを含め七人の男全てに犯され一本目のDVDは終了した。
「やべえ、まだ勃ってる……。次も見よう」
 昇は次のDVD、『素人女子大生フェラチオ調教』をセットする。
「これもいいんだよなあー」
 嫌々フェラを強要されながらも、最後には立派なフェラチオを披露する女子大生が描かれたそそる逸品だ。



 結局、三作とも見て、青春期の有り余る性欲を吐き出した。
「やりてえ、女と……。義姉さんみたいな女と……」
 昇は妄想の中で、今まで見ていたDVDの女性と義姉を重ね合わせながら眠りに就いた。

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