人妻と少女の淫獄
木暮香瑠:作

■ 開かれる淫獄の扉6

 秘孔を弄られながら、もう一方の手で胸を握り潰される。淫らに形を変えた柔肉は、今にも布地を押し退け、その隆起の頂上の尖りを飛び出しそうになる。
「あんっ、だ、だめっ! ひ、人の居ない所で……」
 美香は胸と股間から広がる痺れを戦いながら、篠原に懇願した。人目の無い場所へ行けばもっと危険なことは察しがつくが、一刻も早く恥辱地獄から逃れたかった。
「じゃあ、着いて来いよ」
「はあ、はあ、はあ……」
 美香は、恥辱に荒くなった吐息を吐きながら篠原の後を追う。刺すような視線から逃れたくて、篠原の言うことに従った。

 美香が連れて行かれたのは、広場の端にある公衆トイレだ。
「さあ、入れ!」
 背中を押され、男子トイレの個室に押し込まれる。そして、肩に置かれた手がキャミドレスをずり下げる。
「いやっ!! ……」
 美香の小さな悲鳴と共に、豊かな肉隆がぼろんと零れ落ちた。
「壁に手を着け!」
 篠原の態度は、外に居た時とはがらりと変わり低い声の命令口調になった。これが、美香の知っている本来の篠原なのだ。
「おマ○コしたいんだろ? だから人目のつかない所へ誘ったんだろ」
「ひ、酷い! 誘ってなんかいない! 恥ずかしかったから……、だから……」
 壁に手を着き、お尻を突き出した格好になった美香のキャミの裾は、それだけで太腿の間に媚肉を見せつけていた。
「何を言いやがる。おマ○コから溢れる蜜が太腿を伝ってるぜ」
「嘘よ、そ、そんなこと……」
「嘘なもんか、ほらっ! これは何だ?」
 篠原は指で股間の愛液を掬い取り、美香の顔の前に差し出す。指先には粘り気のある液が糸を引き煌いている。
「ううっ、ううう……」
 美香は、篠原の指を一瞥し顔を背けた。

 外では、自分の連れをほったらかしにした男達がそわそわしている。あれほど人目を引く美貌と露出の多い服を着た女性が、男と連れ立って人目につかないところへ消えていった。それだけでも淫らな妄想を掻き立てるのには十分だ。それが男子トイレに入っていったとなると、妄想は確実なものとなる。
「あの女、男と男子トイレに入ったぞ」
「おれ、ちょっとトイレ……」
 恋人のことを気にしながらも、いそいそと公衆トイレに向かう男達。

 数人の足音が、個室の中の美香にも聞こえる。
「俺達の後をつけて、スケベな男達が着いて来たみたいだな」
「!?」
 美香の顔が強張る。
「声を出したら、気付かれちゃうぞ」
 篠原は美香の脂の乗った尻肉に指を食い込ませ固定すると、狙いを定め一気に腰を叩き付けた。

 スボッ!!

 濡れそぼった蜜壷は個室の外にも聞こえる程の水音を立て、篠原の亀頭を受け入れる。
「ンっ! ……」
 美香は背骨を退け反らし、眉を苦しげに折り閉じた瞳で天井を見上げたが、辛うじて悲鳴を噛み殺した。
「スゲエ締め付けだ。処女のマ○コみたいだぜ」
 首を仰け反らせる美香の耳元で篠原は呟く。
「あの頃のことを思い出すぜ。初めてお前のマ○コにチ○ポをいてた頃を……」
 腰をゆっくりと送りながら、外に聞こえないように語り掛けてくる。
「旦那とは毎日ヤってるのか? まるで使ってないマ○コのようにキツキツだな」
「ううっ、し、知らない……」
 篠原の言うように、最近はご無沙汰している。昇進を控えている夫は、残業、上司への付き合いと仕事第一に考えていて、美香との夜の交わりはめっきり減っていた。だからと言って、夫への愛が醒めているわけではない。今でも愛していることに変わりはない。
(あなた、ごめんなさい……)
 脅迫されているとは言え、篠原を受け入れてしまったことを心の中で夫へ謝罪した。家庭を守る為、義弟の幼馴染を守る為、篠原に着いて来たことが、罪悪感となって美香の心を締めつけていた。

 篠原は、膣壁の感触を楽しみながら怒張を更に送り込む。
「ほら、全部入ったぜ。奥まで届いてるぜ」
 ゆっくり抜き刺しし、久しぶりの美香の蜜壷を味わった。
「膣の肉が絡みついてくるぜ。初めての時にはあんなに嫌がってたのに、『アクメ地獄』の撮影の頃には、口では嫌がっても、マ○コがギュッ、ギュッとチ○ポを引き込むように締め付けて放さなかったもんな。お前のマ○コは、チ○ポが大好物のようだったぜ」
「うっ、嘘ッ!」
 篠原の突きに耐えながら、外に聞こえないように声を絞り出し美香。
「嘘じゃないぜ。お前は知らないかもしれないが、お前のマ○コ、チ○ポが大好きなんだ。お前のようなマ○コ、名器って言うんだぜ。この締め付けが忘れられなかったんだ」
 篠原の責めが、六年前の屈辱の記憶を思い出させる。処女を奪われ、フェラチオを教え込まれ、アクメを覚えさせられた記憶を……。

「うっ、ううっ、あうっ、ううう……」
 グチュッ、グチュグチュッ、グチュッ……

 篠原が腰を送り込むたび、抑えても抑えきれないあえぎ声と肉と肉が絡み合う水音が個室から漏れる。

「おいっ、やってるぜ」
「ああ、淫乱カップルだな。好きそうな格好してたもんな、あの女……」
「顔は美人なのに、オッパイもケツもムチムチ……。相当のスケベだな、きっと……」
 ザワザワと男達のざわめきが個室の中にも伝わってくる。個室の外には何人いるのか……、美香の羞恥心を掻き立てる。
(ち、違うの……。私……、そんな女じゃない……)
 美香は漏れ聞こえてくる嘲りの言葉に顔を横に振った。

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