人妻と少女の淫獄
木暮香瑠:作

■ 心の隙に忍び寄る魔手4

 篠原は目の前の裸体に目を馳せながら、ボクサーパンツを脱いだ。布ずれの音に視線を向けた沙希の目に、篠原の下半身が映る。
「……ッ!!」
 篠原の股間から生えた男根を見た沙希の目が大きく見開かれた。
「どうしたの? えっ!? 怖くなった? ボクのを見て……」
 篠原は、沙希の動揺を楽しむように言う。股間で聳り立つのは、篠原自慢の一物である。長さも太さも人並み外れている、もちろん堅さも……。この男性器があればこそAV男優として女を泣かせて来れたのだ。
「こ、怖い……」
 沙希の口から恐怖心が零れる。毒キノコのように開いたカリ、太い棹にミミズ腫れのように走り血管、始めて見るそれはまるで凶器そのもののように感じた。
「最初は痛いかも知れないけど、女性は受け入れることが出来るような身体なんだよ。だって、あそこからもっと大きな子供が生まれるんだから……」
 篠原は無理強いはしなかった。あくまで沙希に選択権を与えた。
「止める? 初めてはボクじゃなくて、弟君とって思ってる?」
「……」
 篠原の言葉に、昼間に見た悪夢の光景が頭を過ぎる。止めると言う言葉が、沙希の喉に引っ掛かる。気持ちとは裏腹に、沙希は首を横に振っていた。

 篠原の手で、沙希の脚が開かれる。股間を篠原の目に晒した沙希は、恥ずかしさと怖さからか両手で顔を覆っている。篠原は沙希の股の間に身体を割り込ませ、愛液に濡れ輝いている亀裂に亀頭を宛がった。
「いくよ」
 そういってゆっくりと腰を推し進めていく。亀頭が縦裂を押し開き、鮮やかなサーモンピンクの内壁を覗かせる。
(あまり使い込んでないな。オナニーもしてないってこともないだろうが……、この様子じゃ、たまにしかしてないな)
 篠原は沙希の秘唇を値踏みするように確認すると、ぐいっと腰を送りカリ首までを蜜壷に没っした。
「うっ! ああっ……」
 処女膜に圧迫感を感じた沙希は、未知の恐怖から声を震わせ身体を強張らせる。
(あまり苦しめても酷か。一気に破ってやるか……)
 篠原は、一気に腰を押し込んだ。

 プチッ!
「痛っ! あうっ!!」
 お酒の酔いと薬の効果が、痛覚を鈍らせ増幅された快感と混ぜ合わせる。指先を切った程度の痛みと、膣を押し広げ侵入する異物感が身体の中から神経を擽る。
(大人になるって……、こんなに簡単なんだ……)
 お腹の中を満たす肉根を感じ、沙希を不思議な寂しさが満たした。
 篠原は更に怒張を押し込んだ。
「あうっ、うううっ……、あううう……」
 カリが膣壁を抉りお腹を中から押し広げられる息苦しいような強い圧迫感に、沙希の口から呻き声が漏れる。
「うっ、うぐううっ! はうっ、うぐぐうう……」
 グリグリと狭い穴を掘るように押し込まれる凶器に、沙希の口が開き眉が歪む。
「大丈夫? 痛くない?」
「うっ、だ、大丈夫です……」
「じゃあ、動くね」
 苦しげに答える沙希に、あくまで優しい男を演じながら篠原は腰を動かしだした。
「うっ、痛っ、うっ、ううっ……」
 破られたばかりの膜を、膣を強く押し広げる肉根、棹に走る血管が傷口を削るように行き来するたびヒリヒリとした痛みが走る。しかしその痛みも、愛液が馴染むにしたがって弱まっていく。

「うっ、ううっ、はうっ、ううう……」
 沙希の押し殺した呻き声と、グチュッ、グチュッと二人の結合部が発する淫猥な水音が部屋に響き続ける。

 どの位、沙希の膣中を肉根が行き来しただろう。気が付けば、破瓜の痛みが気にならなくなっていた。
「あっ、痛ッ……、あん……、うっ……」
(なに? ……この感覚? 変!? わたし……変!?)
 怒張が中を行き来するたび、まだヒリヒリとした痛みは残っているが、それを包み込むようにぞくぞくとした感覚がお腹の中から広がる。擽られているような、痺れるような、それでいて甘い刺激……。湧き上がる刺激に沙希は戸惑った。
 篠原は、沙希の膣中に半分ほど埋めた怒張をゆっくりと抜き差しする。
(どうだ? どこが感じるんだ? お前の感じるところ、全部調べてやる)
 篠原は、沙希の表情を確かめながら腰を動かした。
「あ、あ……、い、痛っ、でも……あんっ!」
(変、痛いのに……、声が……声が出ちゃう……)
 沙希は、自分の感覚が信じられないと顔を左右に振った。

 大きく開いたカリが膣壁を抉るように、怒張がゆっくり抜かれていく。
「はんっ!?」
 短い喘ぎと共に、沙希の背中がビクンッと仰け反った。
(ふふん、ここがお前のGスポットだな)
 肉棒を狭穴に押し込みながら太腿の裏とうなじを指先で軽くなぞると、沙希は身体をブルッと震わせ膣が怒張を締め付けた。
(快感を覚えこませてやる。俺とのセックスが気持ち良いってことを……。俺なしじゃ、感じられないくらいに……)
 Gスポットを繰り返し肉棒を抜き刺しすると、沙希の蜜壷はそれに呼応するように愛蜜を溢れ出す。
「はうっ、あんっ、ああん、あん、ああん……」
 カリで膣壁を抉られるたび、唇から声が漏れる。
「ああん、ど、どうして? あん、変、変なのわたし……、はうっ、はあん……」
(薬が効いてるなんて、思いも寄らないだろ。感じろ! 感じることがどういうことか、身体で覚えるんだ!!)
 篠原はゆっくりと、時に速くとスピードを変えながらGスポットを集中的に責める。
「はうっ、あん、ああん……、だ、だめっ、あっ、あっ、そこ、そんなに……擦らないで、はっ、はんっ、ああん、あん……」
 沙希の喘ぎ声はどんどん速くなり、細い身体を篠原の身体の下で蠢かした。

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