人妻と少女の淫獄
木暮香瑠:作

■ 従わされる女達7

 篠原の唇から解放されても沙希は、ハア、ハアと大きく息を吐き放心したように立ち木に凭れ掛かっていた。その沙希の耳に、意外な言葉が篠原から投げ掛けられた。
「さあ、パンツを降ろせよ」
「……えっ!?」
「さっき言ったの、聞こえなかったのかな? 食欲の次は性欲、セックスだよ」
 沙希の驚きが信じられないとばかりに、篠原はいつもの優しい語り口で話を続ける。
「あそこはもう、準備できてるだろ? お、ま、○、こ……」
 沙希の耳元に顔を近づけ、内緒話をするように篠原は言った。

 確かに沙希も気付いていた。濃厚なキスで、秘唇から染み出す愛液に……。キスがHだと気付き、恥ずかしいことしてると思えば思うほど身体が熱くなって、お腹の奥が疼いていた。
「でも……、うっ、嘘でしょ?」
「俺が冗談を言ってるように見えるかい?」
「で、でも、こんなところで……」
 沙希は信じられないとばかりに、目を閉じ俯いた顔を横に振る。
「何言ってんだ、淫乱お嬢さん。キスだけで濡らしてるんだろ? 昨日もあんなに喘いでたくせに。もう我慢できないだろ? 昨日のように気持ちよくなりたいだろ? 場所がどこでも……」
 沙希の昨日の記憶を呼び覚ますように、篠原は沙希の耳元で呟いた。
「そっ、そんなこと、ないです……」
 沙希は顔を挙げ、どうしてこんなことを言うのか真意を確かめるように篠原の顔を見上げた。

 バチンッ!!

 沙希の頬を、篠原の手が打つ音が響く。

 !?

 あまりの驚きに、沙希の瞳が大きく見開かれる。頬の痛みより、心を揺する衝撃の方が大きかった。
「脱げって言ってるだろ。言われたとおりにすれば良いんだ、淫乱女は!!」
 今までとは違う一オクターブ低い声、それも威圧的な響きを携え、篠原は沙希を睨み付けた。沙希の喉元を掴み上向かせ、ドスの利いた声を浴びせる。
「パンティを脱げって言ったんだよ。聞こえなかったのか?」
 篠原の指が、沙希の喉に食い込む。首を絞められるのではないかという恐怖の中、沙希は篠原の声を聞いた。

 沙希は、今までの優しかった篠原の変貌ぶりに驚くばかりだ。
(えっ!? 何? どうしたの? 篠原さん……、恐い……)
 手で打たれた頬を押さえながら、ガクガクと膝を震わせ立ち竦む沙希。沙希の動きは、驚きと恐怖に奪われていた。
(ふふふっ、打たれるのは初めてか? 思ったとおり脅しに弱いな、世間知らずのお子様は……)
「パンツを脱いで股開けって言ってんだ。女は男の言うこと聞いてりゃいいんだ!」
 篠原は沙希を恫喝しながら、ズボンから怒張を取り出す。カチャカチャとベルトのなる音に、沙希は視線だけを下に向ける。
(えっ!? あんなに大きいの? こ、恐い……)
 目に映った篠原の肉棒は、大きく反り返り鎌首を擡げた大蛇のように沙希を睨みつけている。
「何驚いてんだ? 昨日、お前のマ○コが咥え込んだチ○ポだぜ。お前を女にしたな」
(ウソッ、あんなに大きいのが入る訳ない。あんなに大きいのが……)
 昨日は酔っていて、セックスをした記憶はあったがその存在をしっかりと見たわけではなかった。お酒に酔った状態の記憶を探っても、確かな記憶は蘇ってこない。改めてみる怒張は、沙希の想像を遥に超えていて恐怖さえ抱かせる代物だ。
(あんなに長くて太いのが……、昨日、わたしの中に……?)
 目の前の肉凶器が、自分の中に入ったという事実を信じることが出来ない。
「さあ、パンツを脱げ。今日も気持ちよくなりたいだろ? このチ○ポで、ふふふ……」
 篠原の不敵な笑い声と沙希に向けらえた肉凶器に、沙希の身体は強張るばかりだ。

 バチンッ!!

 驚きと恐怖に身動きできない沙希の頬に、再び平手が飛んだ。
「もっと痛い目にあいたいのか?」
 篠原は、いつでも平手を食らわせるぞと言いたげに、ピタピタと沙希の頬を叩きながら言う。
(どうして? これが本当の篠原さんなの? 今までの篠原さんは嘘なの?)
 沙希の身体は、益々硬直し膝がガクガクと震えた。

「動けないのか? じゃあ、俺が脱がしてやろうか?」
 沙希の膝は、凭れ掛かった大木の枝々が揺れそうなくらいに震えている。身動きできない沙希のスカートの中に、篠原は手を忍ばせていく。
「ひぃっ!」
 篠原の指が触れ、沙希は短い悲鳴を上げる。篠原は沙希の悲鳴など無視するように、薄布に包まれた丘陵を弄る。
「言ったとおり、しっかり濡れてるじゃねえか。ふふふ……」
 篠原はパンティに指を掛け、膝までずり降ろした。スーッと濡れた秘丘を微風が撫でていく。
「ひっ……、イヤ……」
 濡れた肌のひんやりとした感覚に、股間を守る薄布が剥がされたことを知らされる沙希。
「さあ、ご開帳といくか、淫乱オま○この……」
 篠原は卑猥な言葉を浴びせながら、沙希の膝裏に手を掛け片足を持ち上げた。

 膝の裏に宛がわれた手がゆっくりと上がっていく。太腿が水平になる頃には、3段フリルのミニスカートはいとも簡単に股間の恥丘を晒す。膝に絡まっていたパンティから片足が抜け、膝まで下ろされたパンティがするりと足首まで落ちる。
「……いっ、イヤッ……」
 沙希は声を上げるが、その声はやっと篠原の届く程度の弱々しいものだ。
「声も出せないのかい? まあ、あまり大きな声を出さない方が良いけどな。気付かれたくなかったら……」
(……!? み、見られてる?)
 沙希の不安は、声も動くことも奪っていく。不安は大きければ大きいほど、確認することさえ恐く周りを見れない。見えないことは更に不安を募らせる。
(……いっ、イヤッ……。み、見ないで……、わたしの、恥ずかしいところ……)
 恥辱に血液が渦巻き、カーッと頭に上る。

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