人妻と少女の淫獄
木暮香瑠:作

■ 従わされる女達8

「ひゃっ……」
 怒張の先端が、亀裂に触れる。
「だ、だめっ……」
(こんな所で……、だめっ! みんなに見られちゃう!!)
 身体を揺すって逃れようとするが、沙希は持ち上げられた足をがっちりと掴まれ思うように身動きできない。楔が亀裂を広げるように、恥丘に刻まれた縦裂に亀頭がミシミシと押し込まれていく。
「いやっ、は、入らない。そんなに太いの……、大きいの……」
「何言ってやがる。昨夜は美味しそうに咥え込んでたぜ」
「うっ、うぐぐっ……」
 沙希は苦しげにくぐもった声を漏らす。お酒に酔い、薬に蝕まれた記憶には、快感だけが増幅して刻まれている。しかし素面での初めてのセックスは、内側からの威圧感と股を裂かれるような恐怖が沙希を脅えさせる。まるでバージンを失う時のように……。
「ほらっ、入った。昨日も入ったんだから……お前の中に、覚えてるだろ?」
 亀頭はすっかり埋没し、怒張の1/3程が埋め込まれた。
「うぐっ、うむむ……」
 沙希は呻き声と供に顔を横に振る。昨夜の記憶も飛び去ってしまうほどの威圧感が膣内から押し寄せてくる。
「覚えてないのかい? じゃあ、思い出させてやろう、ほらっ!」
 篠原は腰を突き上げた。

 ジュボッ!
「うぐっ!!」

 篠原の突き上げに沙希の口から呻き声が漏れ、少しでも逃れようと爪先立ちになり沙希の踵が浮く。しかし、沙希の抵抗虚しく、膣内に溜まっていた愛液を迸しらせ肉根の半分が埋め込まれる。
「やっぱり沙希のオマ○コは最高だな! しっかり締め付けてるぜ、俺のチ○ポを……」
 篠原は、沙希の愛液が怒張に絡み付いてくるのを楽しみながらジリジリと腰を送り込む。
「だ、だめっ。裂けちゃう、私のあそこ……」
 緊張と恥辱で強張った下半身が、押し込まれる異物に悲鳴を上げる。
「あそこ? あそこじゃ判らないな。昨日はちゃんと言えてたのに。お、ま、○、こ、ってね」
「ううっ、言えない、そんなこと……、うううっ……」
 昨夜は言えた言葉も、白昼野外、素面ではとても恥ずかしくて口には出来ない。呻き声を漏らし脚から力が抜け、上体が沈みながら怒張を咥え込んでいく。
「……あうっ!!」
 亀頭が子宮口を突き、沙希は短い呻き声を上げる。怒張の2/3が沙希の中に埋め込まれた。
「奥まで入ったな。お楽しみはこれからだぜ。ふふふっ……」
 篠原は、怒張の抜き差しを開始した。

「うっ、ううッ! ううっ、うぐっ、うううっ……」
 声を出してはいけないと思っていても、思わず声が漏れる。片足で爪先立ちになった沙希の上体が、不安定に揺れる。沙希の腕は篠原の首に回され、辛うじて上体を支えていた。
「みんなに、ううっ、き、気付かれちゃう……。あうっ、うううっ、見られちゃう……」
 人気は少ないとは言え、真昼の公園で淫らなことをしていると言う事実が沙希の恥辱を煽る。
「大丈夫。恋人同士ばかりだから、みんな自分たちのことで精一杯さ。気付きはしないよ、お前が声を上げなければな」
 篠原は、更に怒張の抜き差しを加速した。

「あうっ、あわわわ……、うっ、ああううう……」
 篠原の腰が上下に動くたび、沙希の膣内を血管のゴツゴツと浮いた肉根が削る。一度味合わされた官能は、沙希の意識とは別に身体が覚えていた。ゴリゴリと膣壁を削られ、沙希は押し殺した声を漏らした。
「あうっ、だ、だめえ……、そんなに激しくされたら、ううっ、あうっ、声っ、声が漏れちゃう、ううっ、あんっ……」
 溢れ出した愛液が、棹を伝い篠原の睾丸までドロドロと濡らした。
「どうだ? 思い出したか? お前の処女膜を破ってやったチ○ポの味を……」
「ううっ、ううん……」
 沙希虚ろな目をした顔を、悔しげに横に振る。股間から昇ってくる官能に逆らえない自分がいることを知らされ、そのことが沙希を悲しくさせた。

(太くてゴツゴツしていて……熱い、火傷しそうなくらい熱い、篠原さんの……)
 ジュボジュボと股間から聞こえてくる粘った水音をBGMに、沙希の思考が淫らに侵食される。
(昨日もこれが入ったの? 私の中に……)
 思ったほどの痛みがないことに、この太い肉根を咥えたのが初めてでないことを思い知らされる。そればかりか、熱くなったお腹の中の媚肉が自分を責める怒張を包み込み、求めるように締め上げている。甘美な刺激を求めて……。
「あんっ、あうっ、ああん……」
 瞳は虚ろになり、半開きの唇からは甘みを帯びた喘ぎ声が漏れ初めている。

 篠原は、沙希の身体を支えている唯一の足も抱え上げた。両足を抱えられた沙希は、背後の木に凭れ掛かり、カエルのように脚を開かされている。沙希の身体が重力により落ちれば、怒張の残りの1/3を呑み込むことになるだろう。そのことは篠原の手の力の入れ方に掛かっていた。
(お前は覚えてなくても、マ○コはきっと覚えてるぜ。ポルチオの快感を……)
 篠原は沙希の身体を落とすと同時に、腰をグググッと突き上げ沙希の子宮口を抉じ開けた。
「ひいっ!!」
 沙希は篠原の首に手を回し、迫り来る絶頂に耐えるように篠原にしがみ付いた。
「あうっ、あうううっ、うぐっ、あううう……」
 沙希の身体が沈むと供に、怒張に走る血管が沙希の子宮口を削る。子宮口を怒張のゴツゴツに擦られ、連続した呻き声を漏らす沙希。
「あっ、あうっ、あああっ、あうっ……」
(だっ、だめえ! な、なんなの? こ、この感覚……)
 篠原が、沙希の身体を上下に揺さ振りながら怒張を沙希のお腹の奥深くに撃ち付ける。
「あうっ、うっ、あっ、あうっ、うぐうっ、ううっ……」
 沙希はくぐもった喘ぎ声を上げ意識を飛ばした。
(ふふふっ、あっけなく逝ったな。子宮は覚えたか、ポルチオの快感を……。それにしても凄い締め付けだったぜ。美香で抜いてなかったら、出しちゃうところだったな……)
 篠原は怒張をゆっくり抜き、沙希を抱えたまま地面に落ちている沙希のパンツを拾い、その中に白濁液を吐き出した。



「……ううんっ、はっ……」
 どれくらいの時間がたったのだろう。意識を取り戻した沙希はまだ、篠原の腕の中にいた。その沙希の唇に、篠原の唇が重ねられる。
(えっ!? どうなったの? わたし……?)
 実際には記憶を失っていたのは数秒のことだが、沙希には何時間にも感じら不安になる。その沙希の唇を篠原は優しく吸った。
「沙希の逝く顔……可愛かったよ」
 唇を離した篠原は、優しい笑みを浮かべ見下ろしている。
(わたし……、逝ったの? こんな明るい……誰かに見られてるかもしれないところで……)
 沙希の不安が浮かんだ頬に、篠原の手が添えられる。
「僕が叩いた頬、痛くなかったかい? どうしても君としたくなったんだ、だから……。でも、凄く興奮しただろ?」
 篠原は沙希の頬を優しく撫ぜ、ギュッと抱き締めた。
(ふふふっ、それにしても思い通りの反応をしてくれる女だぜ。お子様の沙希チャンは……)
「好きだよ、僕を感じてくれてる時の沙希の顔……」
 沙希を抱き締めたまま篠原は、優しく耳元で囁いた。
「それにしても凄い濡れようだったね。ほら、太腿までびっしょりだよ」
 白昼、人に見られているかもしれないと言う状況の中、絶頂を味合わされたことに呆然とする沙希の前にしゃがみ篠原は、手に持った布着れで目の前の亀裂から零れ落ちる愛液を拭う。
「僕を感じてくれたんだね。嬉しいよ……」
 先ほどまでの荒々しさが嘘のような、穏やかで優しい篠原の態度に戸惑う沙希。
(えっ!? どっちが本当の篠原さんなの?)
 沙希の戸惑いは増すばかりだった。

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