人妻と少女の淫獄
木暮香瑠:作

■ 嵌っていく女3

 天井からの鎖に両手を引き上げられ、爪先がやっと着くくらいに吊り下げられた美香。
「篠原君と会ったのは、本当に偶然でしてね。バーで飲んでいたら、気になる男がいる。それが篠原君だったんですよ」
 佐々木は、吊り下げられた美香の横で話しかける。まるで、美香が吊り下げられていることなど感じさせない、普段の会話のような話し方に、美香は佐々木の異常性を感じる。
「何回も見たAV、あなたの三作品は本当に何回も見ました。それに出ていた男優だったんですね。あなたしか見ていないと思っていたんだが、脳に刷り込まれていたんでしょうね、彼のことも……。すぐに打ち解けましたよ、彼とは……、ふふふ」
 美香に目を向ければ、ランジェリーだけの身体に麻縄が柔肌を彩っている。亀甲縛りの縄が、レースに飾られたブラジャーに包まれた双乳をツンッと搾り出している。

「すばらしい。思った以上に縄が良く似合うすばらしい肢体だ」
 佐々木は、吊り上げられた美香の周りを一周し、舐めるように視線を這わせ美香の身体を鑑賞する。
「脂の乗った肌に、縄が程よく食い込んで美しいですよ」
 想像通りの出来栄えに満足気に笑みを零した。恥辱に、ほんのりピンクに染まった肌にパールホワイトのランジェリーと黒の麻縄のコントラストが映えている。

「卑怯な人……、女を縛ってじゃないと犯せないなんて……」
 呟くような小さな声だが、美香の目はキッと佐々木を睨み付けた。
「いいですね。もっと言葉で嬲ってもらって結構ですよ。私はSですが、Mっ気もありましてね。ふふふ……」
 美香の皮肉の篭った言葉も、佐々木は余裕でかわす。
「自由を失った女性は美しいものですよ。それが物理的であっても精神的であっても……。あなたは、その両方を手にしかけてる」
 そう言うと佐々木は、背後から美香の両胸に手を回した。
「すごいボリュームですね。旦那に揉まれてこんなに揉み心地のいいオッパイになったのか? それとも義弟に揉まれてかな?」
「ううっ、ち、違います……!」
 ブラの上から乳首を抓まれた美香が呻き声を上げる。
「……っ! んっ……、ううっ……」
 佐々木は美香の押し殺した呻き声を楽しみながら、両の手で柔肉を揉む。そして乳首をブラの上から押し潰したり摘んだりを繰り返す。
「乳首が勃ってきましたね。欲求不満が溜まってるのかな?」
 桜色に染まった乳肉を佐々木に揉まれ、乳頭はブラジャーの布地を押し上げて存在を主張している。
「勃って、勃ってなんか……ううっ!」
 佐々木に布地の上から乳首を摘まれ、美香は喉を仰け反らせ呻き声を上げた。

「そろそろ生で拝ませてもらいますよ。乳首が勃っていないなんて嘘も、これでお終いです」
 佐々木はブラジャーに鋏みを要れ、縄の下から剥がし取った。美香本来のツンッと上を向いた乳首が、縄に乳肉を搾られ更に迫り出されている。
「乳輪も慎ましくて、それに乳頭の色もピンクですね。思ったとおりのすばらしいオッパイですね」
 搾り出された柔肉に、円を描くように舌を這わせていく。
「ううっ、うううっ……」
 縄で搾り出された乳肉は血液が充血し、パンパンに張っている。敏感になった肌は、舌の這いずる感覚を増幅させる。美香は、噛み締めた口から喘ぎ声を漏らしてしまう。身体を捩り抵抗するが、美香が身体を捩るたび縄が柔肉に擦れチクチクと刺激を加えてくる。

 円の奇跡がだんだんと狭まって行き、舌は乳首に達する。
「ひっ! ううっ、あんっ!」
 美香は仰け反り高い声を上げた。
「敏感な人だ。それとも縄が気に入って貰えたのかな?」
 美香のM気を掘り起こすように舌を這わせていく。
「……ッ、ウウッ、……ッン、ウッ……」
 必死で堪える喘ぎ声に、佐々木の舌は動きを滑らかにした。

 どれほどの時間、佐々木の舌に責められただろう。唾液で美香の両の乳首が、乳房が脇がヌラヌラと輝いている。美香は、ハア、ハアハアと舌による責めに耐えることに息を切らせている。
「そろそろこっちの具合も確かめさせてもらおうかな?」
 そう言って佐々木は、美香の膝に鎖をつないだ。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊