人妻と少女の淫獄
木暮香瑠:作

■ 人妻と少女の部屋2

「じゃあ、これをオマ○コに入れて」
 卵形のピンクローターを渡される。
「えっ、これを? こんなに人がいるところで?」
「別に今ここでって言ってないよ。トイレで入れてきて」
 男は背徳感もなく、普通の会話のように言う。
「オープニング映像を撮るから……。痴女女子高生っぽく、エロい表情をお願いね。……君には必要ないか、感じやすい体質みたいだから……」
(そんなことないって言っても嘘になるのかな? あんなに感じるとこ、見られちゃってるし……)
「で、でも……、こんなに人がいるところで……」
 沙希は強く拒むことは出来なかった。
「危なくなったら、ボクらが助けるから安心して……」
 スタッフは沙希に急ぐように背中を押した。

 トイレでローターを膣に忍ばせてきた沙希たちは、スタッフと一緒に電車に乗り込んだ。会社の終業前の所為か、車両はまだそんなに込んではいない。沙希はドアの所の手すりを握り立った。沙希の後ろには男優がぴったりと寄り添うように立っている。

 ブーーーン……
「あっ……」
 沙希の眉が歪む。走り出した電車に合わせて、ローターが突然動き出したのだ。電車の音に消された振動音、しかし沙希はそれを膣で感じていた。
(やっぱり……動くんだ……)
 沙希は唇を噛み顔を俯かせた。

 激しい振動ではないが、細かく動く振動は甘美な刺激をお腹の奥から広げていく。それだけではない、後に立っている男優の手が、お尻に添えられた。そしてゆっくり、優しく臀部を這う。
(触らないで……)
 膣中からの振動が、指が触れられているところで熱に変わりお尻をムズムズとさせる。円を描くようにお尻を撫ぜ、時折、指を尻肉に食い込ませる。
「うっ、はうっ……」
(イヤッ、乳首がブラに擦れて……)
 ビリビリとした刺激に乳首が頭を擡げてきていることに気付く。気にすればするほど、乳首は頭を擡げブラジャーを押し上げる。
 朱に染まった頬に虚ろな瞳、そんな沙希の火照った顔を、もじもじと太腿をすり合わせる仕草を隠しカメラが捕らえ続けている。

 電車が動き出して一駅が過ぎた。しかしローターは、止まることなくゆっくりと動き続け刺激を伝えている。
(ダメなのに……、こんなに沢山、人がいるのに……身体が熱い……)
 男が、リモコンを沙希に見えるように翳し、メモリを一つ上げて見せた。膣で震えるローターの振動が一段強くなる。
(ダメッ! そんなに強くされたら……。音が聞こえちゃう、我慢できなくなっちゃう……)
 沙希は奥歯を噛み締め、お腹の奥から広がる淫猥な刺激に耐えている。
(こんなに沢山の人がいる中で……逝きたくない……。逝っちゃあ……ダメェ……)
 沙希の願いをは裏腹に、ローターから送られる刺激はお腹の中から脊髄を伝わり脳裏を焦がす。
 後ろに立つ男優も、沙希のお尻を相変わらず摩ったり掴んだりして刺激を加え続ける。
(も、もう……ダメェ……。いっ、逝っちゃう……、うっ? はあ……)
 もう少しで腰から崩れ落ちるところで振動が弱まった。

「はあっ、はあ……、んっ……、はあっ……」
 汗を額に滲ませ、沙希は吐息を吐いていた。衆人の中、休むことなくお腹の奥に加え続けられる振動、そして気付かれてるかもしれないと思う羞恥……、それらが沙希を責め続ける。

「君、大丈夫? 気分でも悪いの?」
 沙希の只ならぬ状態を不審に思った乗客が声を掛けてきた。
「だ、大丈夫です……。んっ……」
 自分の状況を知られたくなくて、やんわりと手助けを断る沙希に意地悪くローターの刺激が強くなる。
「本当に大丈夫?」
「大丈夫です。なんでも、うっ、無いですから……っ」

 ブーーーン、ブーーーン、ブーーーン……

 電車の音で周りには聞こえない程度の音、それを沙希は膣の内壁で感じていた。
(感じちゃいけないのに……、こんなに沢山の人がいるところで……、沢山の視線の中で……)
 背徳感を感じれば感じるほど身体が熱を帯びてくる。
(でも、この撮影が終わったら……篠原さんのオチン○ンで……)
 羞恥の中でも、その後の甘い期待が頭をよぎる。その時、太腿にツーーーと冷たいものを感じた。
(あっ、垂れてる……、バレちゃう? 気付かれてる?)
 太腿を伝う愛液を感じ、沙希は火照った顔を恥辱に俯かせた。

「ホントに大丈夫? 痴漢に遇ってるんじゃない? 横の男……」
 先ほど、心配して声を掛けてきた男が沙希の耳元で周りの人に聞こえないように、再び声を掛けてきた。男性は、沙希の後に立っている男優を鋭い視線を向けている。
(ばれちゃう……、私のイヤらしいところが……)
「大丈夫です。彼氏なんです、後の人……、私の……」
 沙希は、身を案じ優しく声を掛けてくれた人に嘘をついた。

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