人妻と少女の淫獄
木暮香瑠:作

■ 人妻と少女の部屋3

 その頃、美香は裸体に縄を掛けられ、寝室のベッドの上に転がされていた。

 篠原と佐々木が現れたのは正午過ぎ、昼食をとって暫くした頃だった。突然現れた二人に美香は狼狽した。それも、自分の家に現れたのだ。絶対壊したくないと思っている家庭に、入ってこようとしている。
「か、帰ってください!」
 美香は、玄関に立つ二人に向かって思わず大きな声を上げた。
「そんな大声出したら、ご近所さんが集まってくるぜ。そうなって困るのは美香だろ?」
「うっ! ……」
 怒りに眉を吊り上げ、言葉に詰まる美香を嘲笑うように二人は玄関に入ってくる。
「入れていただきますよ。ここが美香さんのお住まいですか……」
 佐々木は、家の中を眺め廻す。
「贅沢じゃないけど、温かい家庭って感じの家だね。美香の人妻って雰囲気に合ってるよ」
 勝手なことを言いながら二人は家に上がった。

 二人はリビングのソファーにふんぞり返って座り、部屋の中を値踏みするように眺めながら、相変わらず勝手なことを言い続けている。
「お茶ぐらいは出してくれないかな。来客にお茶を出すのは、貞操な人妻の正しい礼儀作法だろ?」
「……」
 篠原の催促にイヤイヤながらもお茶を出す為、キッチンに向かおうとする美香の背中に篠原が言葉を掛ける。
「旦那さん、今日は出張なんだろ? 夜通し楽しめるって訳だ」
「ど、どうして? ……」
 キッチンに向かう歩を篠原の言葉が止める。美香が振り返り篠原を睨み付けた。
「どうして家庭の事情を知ってるのかって? 義弟君が教えてくれたよ。美香を抱かせてやるって言ったら、ぺらぺらと喋ってくれたよ。お預けの犬に餌を見せて調教するみたいに、彼の好物をちらつかせたら自分から都合のいい日を喋ったぜ」
「っ……」
 美香には、言葉につまり二人を睨み付けた。

「ちょっとトイレを借りるよ」
 篠原が、席を立ち廊下に消える。
「美香さん、寝室はどちらかな?」
 佐々木はお茶を啜りながら、蛇のような目を美香に向け訊ねる。
「イヤッ……、寝室は許して……」
(主人と二人の為の部屋ではイヤッ……)
 美香は唇を真一文字に結び顔を伏せた。
「こっちが寝室みたいだね。ダブルベッドがあるから……」
 トイレへ行ってくると席を立っていた篠原が、廊下の奥から声を掛けてくる。
「だめっ! そこはっ……」
 美香は慌てて篠原が覗き込んでいる寝室へ向かった。
「ほう、ここが美香さんの寝室ですか……」
 後を追うように付いてきた佐々木も美香の肩越しに寝室を覗き込んでいる。
「ここで毎晩、旦那さんに抱いてもらってるのかな?」
 佐々木は、唇の端を歪ませニヤッと微笑む。
「最近はお留守のようですよ。だから弟君のチ○ポで喘ぎ声を上げてしまったみたいだから……」
「そうですか。それでこの前もあんなに感じていたんですね、縄がビチョビチョに濡れてましたからね。チ○ポがよほど恋しかったんですね……」
 佐々木は、先日の縄姿の美香を思い出して頬を緩めた。
「今日は夜通し喘ぎ声を上げさせてやるよ。もう十分っていうまで……」
 篠原の言葉に廊下を後退ろうとしても、後ろに立っていた佐々木が美香の腰に手を沿え後退ることを許さない。

「この部屋で、美香さんがヒィヒィ言う姿を拝めるかと思うと、もう息子は涎を流してますよ。準備万端ってね……、ふふふ」
 佐々木の目がきらりと光り、美香を寝室に押し込む。
「じゃあ、早速縛り上げましょうか?」
「い、いやあ……」
 美香は後ずさりしベッドに躓き倒れ込んだ。ベッドに倒れこんだ美香を篠原が押さえ込み、身体の自由を奪う。篠原と佐々木は手際よく服を脱がしていく。そして後は、佐々木の用意した縄が美香の身体の自由を奪っていった。

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