人妻と少女の淫獄
木暮香瑠:作

■ 人妻と少女の部屋4

 後ろ手に縄掛けされた美香はベッドの上に横座りしている。ランジェリーだけを身に着け、その上から縄が身体を絞るように巻きついている。亀甲に巻きついた縄は、重量感のある胸をより一層突き出させ、腰を細く締め付ける。そして股間に二重の縄が通されている。
 美香は麻縄のチクチクした感触に眉を折り、しかし二つの瞳は篠原と佐々木を睨みつけている。

 佐々木は机の上に置かれている写真立てを見つけ、それを手に取った。佐々木の手に取られたものが美香と翔一の結婚写真だと気付き、美香の視線が背けられる。
「結婚式の写真ですか……。ウエディングドレス姿の美香さんもお美しい」
 写真を視線を背けた美香の目の前に持って行き、見せながら目を細める。
「旦那も人の良さそうな顔してるな。妻が縛られてるってことも知らないで……」
 篠原は、まるで他人事のように写真を見て言う。
「結婚式の写真ですからね。幸せの絶頂って笑顔ですね。写真の前で妻が絶頂を迎えるって……皮肉なことですね」
 佐々木は写真の中の美香を見詰めながら、ニヤッと唇の端をゆがめた。そして写真立てを机に戻した。
「せ、せめて写真を裏返して……、お願い……」
「どうしてですか? お美しいですよ、縄に縛られた奥様も……。ご主人さんにも見て欲しいくらいだ。せめて写真の中のご主人さんにも見せてあげましょうよ」
 佐々木はそう言うと、写真の向きをベッドの上の美香に向けた。

 カシャッ……、バタンッ。

 玄関から、ドアが開き、そして締まる音が美香の耳に届く。
「ただいま……」
 誰に向けるでもない、いつもの形式的な挨拶……、昇の声が玄関から聞こえ美香ははっと目を見開いた。

 来客のあることに気づいた昇の足音が寝室に近づいてくる。来客が誰なのかを知っているように……。

「い、いやあ、来ちゃ、だめっ! こ、来ないで!!」
 美香の願いとは裏腹に、寝室の入り口に昇の顔が現れた。
「み、見ないで! 昇さん、見ないでえ!!」
 顔を背け消え入るように訴える美香。
「き、綺麗だよ、義姉さん……」
「ッ!? ……」
 昇の第一声は美香を裏切るものだった。

「やっと戻ってきたか。待ってたぜ」
 義姉の拘束姿を目を見開いて見つめる昇に、篠原が声を掛ける。
「もう撮影始まるの? カメラが見当たらないけど……」
 今日の撮影で昇も参加させてもらえると期待に胸を躍らす。
「撮影班はもうじき来る。その前に美香の身体を解しておこうかと思ってね……」
 そう昇に告げると篠原は美香の方に振り返り言う。
「御覧の通りだ。お前の義弟さんはやる気満々だぜ。股間を膨らませて……」
 篠原は目の奥に淫靡な光を放っていた。
「姉さんも……。すごく色っぽいよ。素敵だ……」
 昇の目は美香の縄衣装に釘付けだった。
「そそられる格好だろ? お前の姉さんもやる準備万端だぜ」
「ち、違います。貴方たちが無理やり……、こんな格好……」
 篠原は、縄に絞り出されたバストに手をかけ強く揉む。
「ううっ、うっ……」
「いい声を上げるね。もう欲しくて堪らないんじゃないのか?」
「ち、違う……。ううっ……」
 そういう美香だったが、股間に食い込む縄が身体を捩るたび縦裂を刺激しパンティを濡らす。
「こっちはどうかな?」
 篠原は美香の脚を取りがばっと開いた。

「濡れてる。パンティに大きな染みが……」
 昇の視線が美香の股間を刺す。
「だ、ダメエ……、見ないで……」
 美香は脚を閉じようとするが篠原はそれを許さない。それどころか、指を股間に這わしだす。
「濡れてるねえ……」
 篠原の指が柔肉を押すと、グシュッと音を立て愛蜜が溢れる。パンティの染みがさらに大きくなった。
「イヤッ……」
 美香は、頬を赤く染め俯く。、
「口ではイヤイヤ言っても、咥えたくてしょうがないんじゃないかな? 義弟のチ○ポを……。こんなに股間を濡らしてるってことは……」
 久しぶりに義姉さんと犯れる……。そう思うと股間に血液が集まり、昇は肉径を太く反り返らせズボンの前を膨らませた。
「カメラ班はまだ来ないの? もう待ちきれないよ……」
「もうじき来るさ。お前が帰ってくる前に駅に着いたって連絡があったから」
 昇の問いに篠原は答えた。
「じゃあ、おれも準備しなくちゃ」
 昇はそう言って服を脱ぎ始めた。
「ダ、ダメ! 昇さんはそんなことしちゃ……」
 美香の声を無視して、昇はズボンをパンツごとずり下ろす。
「久しぶりだね、義姉さん。今日は思いっきり楽しませてもらうよ。義姉さんも楽しんでね」
 そういって取り出した怒張は、血管を浮かせて反り返っていた。

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